日々是好日・身辺雑記 2007年10月
(下にいくほど日付は前になります)

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10月某日「内藤ルネさんの死」

内藤ルネさん(本名・功)が亡くなられたのを知ったのは、25日、分山
貴美子さんの「口笛コンサート」の帰り、タクシー車中の電光掲示ニュー
スである。
まだ74才の心不全、突然の訃報に驚いた。
戦前戦後を通しての天才・中原淳一にその才能を見いだされ、「ジュニア
それいゆ」「なかよし」などの表紙を彩った内藤さんは、同時にゲイ専門
誌「薔薇族」の表紙を長く描き、内容でも「少年謝肉祭」のような優れた
詩とイラストを発表している。
美しい物のコレクターとしても有名で、カクテル専門書などに写真協力し
ていた。 美しい創造者であり、収集家であった。

伊藤文学氏が1度は休刊した「薔薇族」を立て直す為に「なんでも鑑定団」
にお宝を持ち込んだのが数ヶ月前。 ネットの普及でセクシャル・マイノ
リティーの雑誌の需要が減りつつある中、それでも紙媒体は必要なのだと
腹をくくった編集長・伊藤氏の、内藤さんは心強い味方になるはずだった。
ご冥福を祈らずにはいられない。




10月某日「たぐちてるひこ〜空想古美術展にいったですよ」

いやー、「アートってこう楽しみたいよね〜」な時空間。
昼下がりの神楽坂、もとは古民家という年季の入った柱と梁と漆喰の画廊。
詳しくはみんながご存じの藤井雅之姉さんの、10月20日のブログをご
覧下され。 作品が沢山写真で紹介されています。
本当によい作品、よい個展でした。
たぐちさんの豊かなお人柄が作品に温かさと品格を与えて。

そうよね、子供の頃は、半分開いた窓のガラスの重なったとことか、森の
中の神社の、本殿のうしろの小さなほこらの格子戸のむこうに、こんな不
思議なこびとさんや天使やカエルが遊んでいたは。
子供が光や色彩と共に「翳り」も発見して育つように、たぐちさんの作品
たちには「美しい時の翳り」が息づいている。
次の個展も絶対行こう!っと。




10月某日「漢方薬屋の娘と水虫の特効薬」

父は水虫に悩んでいた。
まだ「ダマリン」とか「スコルバ」とか、特効薬の登場する前だ。
水虫は間接感染する(ワン・クッションおいてスリッパや靴下から感染す
る)ので、家族に移らないように、家にはいつも「お父さん専用スリッパ」
があった。

しかーし。 横浜中華街すぐそこの学校に通っていた私には、強い味方が
あったのだ。 同級生に中華街ど真ん中の漢方薬屋の娘。
「ってなワケなんだけど、なにかいい薬ない?」
「ああ、あるある、あした持ってきたげるわ。」
で、翌日。 何か変な色の小瓶を「はい、700円ね。」
そのあとがスゴイ。
「これ、お父さんだけ使ってね、他の人に分けちゃだめよ。」
「なんで?」
「だってまだ医薬法通ってないから。」
ああ、中国四千年の歴史。




10月8日「江戸桜4!」

さてさて「江戸桜4」当日、首都高にて。
なんか乗り心地がガタガタしてきたなーと思ったら、運転手(ドッコイ)が
「まずい、パンクだ!」
出口がすぐだったので、急いで高速降りて、休日なのを幸い路駐したら。
ビリビリにひっちゃけまくったタイヤに、ふたりでゾ〜ッ。
その場でスペアと交換。(こういうときに器用なドッコイはとっても重宝)

遅刻&新刊乱丁落ちというひっでー参加にもかかわらず、みなさんありがと
うございました。会場も、その後のレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩
餐」をさらに左右対称にしたような大人数の大宴会も、すごかったっス。
でかちょうさんの、「まくらさんと携帯ツンデレ・LOVE!」に爆笑。

最後の「黒糖プリン」は「某3キャラ」に献上したいほどヘヴィでした。




10月某日

わたしはいざとなったらものすごく鉄火な女である。
ゆえにYOU社さんとはただいま喧嘩中です。










「責任取れない」の一点張り対応に疲れて阿呆くさいのでヤメました。
だって、印刷所のカウンター、スタッフの前で直接隠しノンブル打ってるのに
「それはお客様の打ち間違いでしょう。」
だもん。 あ〜ぁ、暖簾に腕押し糠に釘。
しかも10/8のイベントにあわせて向こうが締めきり想定して、
ご丁寧に1日早く入稿してるのに、自宅に届いたのが10/7。
「大きなイベント2つと重なっておりましたので・・・。」
だからなんだってんだよ。 イベントの大切さに大も小もあるかっ!
かくして抜刀質店初の80ページは「紙ゴミ」として資源回収車に。
お〜の〜れ〜今度は100ページ描いてコピー本で出しちゃる!




10月7日「明日は江戸桜4ですが」

新刊出ません
肝心要の見開きページを組み違え2カ所。
さっき宅急便屋のお兄さんが持ってきてくれて気が付きました。
こんなんじゃ出せません。(描き直さねば)
しかし次は「y・イグレック」描く番。
いつ時間作ろう・・・・悩める45才。




10月某日「せめてターニングポイントはゆ〜〜〜〜〜〜ったりと。」

しかし、あいかわらずデータ取りに夢中なわたくしは、やっぱりスタートが新聞
部だなあ。 太平洋側と日本海側、こんなに運命の分かれた年は記憶にないよ、
おばちゃんは。
わたくしの住む太平洋側は夏の間中、とろけるような猛暑の中で週間・月間予報
が毎日コロコロ変わり、
「これじゃまるで朝の『きょうのお天気予報』と同じだよ〜・・・」とタメ息つ
く毎日。 日本海側では地震、洪水、また洪水と、本当に亡くなられた方々、被
害に遭われた方々に、手向け、はげます言葉もない思いである。
ちなみに太平洋側の暑さはお盆の中日8/16時点で、熱中症による高齢者の死
者数120人なので、今後残暑の分も調べるともっと増すだろう。
いきなりやって来た熱帯夜めからの解放は、まるで狐狸にバカサレタとしか思え
ない程である。
なんなんだ、今年の夏は・・・・・。 いきなり秋の涼通り越して、体感温度は
「寒っ!」である。 厚〜い布団で寝ています。 キッチリ閉めたガラス窓の向
こうを見やると、ご町内のみなさん、特にお年寄りはせっせとウオーキングに励
んでおられます。 あんまり歩き貯めしないように。 ドンッと膝にくるよ。
ターニングポイントはゆ〜〜ったりとね。 ゆ〜〜〜〜〜ったりと。
どうせ長寿国だよニッポン。 
まだまだ積み重ねる歳月はたっぷりあるのだからして、ね。





とか言っていて、惑わされちゃイケナイ、イケナイよ!ものすごーくスケベエな
替え歌をドッコイに
「ねえ、野坂昭如サンの『黒の舟歌』ってさ、これ中島みゆきの『空と君とのあ
いだには』の歌詞で日本語発音一字一音におきかえるとさあ」
なーんて天下のTOTO・ウォシュレット〜♪のCMソングできっちり歌ってさ
しあげて(もちろん「みゆき節」、のどちんこ洗濯ばさみで挟んだような声で)
「いいかげんにしなさい!」
とあたまをペンペンされてるのがおばちゃんの実態ですぞな、もし(笑)。




10月某日「『両用さま』がやってきた〜!」


はい、ごくごくフツーの写真、フツーの写真ですねー。
卓上(両親が結婚して、リンゴの木箱に布かけて食卓にしているのを見た友人
一同がお金出し合って、「ほていや」こと今の新宿「伊勢丹」で買って贈って
くれたちゃぶ台をいまだに使用しております)にパソコンに新聞の切り抜きに、
メガネ。 両用メガネ。 遠近両用メガネ。

・・・・もともと近視と乱視がまじっていたもんで、レンズが両面加工でと〜
〜〜ってもお高こうございましたのよ、オ〜ッホッホッホッホ!(もしかした
ら私本体より高いかもしれん。)
絶対迷子に出来ない、絶対踏んづけたり出来ない、壊せない、ううう。
まあ遠近両用ってことは外出用、室内ではいままでのを使っていればいいのだ
けれども、「はずした→はめた→置き忘れ」が過去の最多パターン。
あー、学習しない脳だなあ我ながら(笑)。




            

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