日々是好日・身辺雑記 2006年7月
(下にいくほど日付は前になります)

以前の雑記を読む


「学生生活課vs学生証明証写真」

今は大学の学生証もだいぶん進歩しているのだろうが、おばちゃんが若い
ねーちゃんだった頃はとても原始的に、写真貼って刻印押して、はいOKだった。
おばちゃんは面倒くさかったので高校3年の受験票に貼るやつで済ましていた。
が。 我らが母校はとんでもない連中の梁山泊みたいな山賊大学だったので、
おバカな学生が「学生生活課」に、証明写真でケンカふっかけるのである。

大盛りご飯を食べている写真・「口元が見えないのでダメ」。
それならとバナナをくわえている写真はマル。
モヒカン刈り、本人と一致しているからマル、ただし本人はさっさと次の日
坊主頭で登校しているのである。
友人に頼んでちょいと細工して「心霊写真なんです!」ダメ。
「まずお払いをしてもらってから来てください。」
ピンクハウスでバッチリメイクも決めた男子学生、
「本人の問題ですから」マル。(いや、実際彼はふだんから学内でもピンク
ハウスで通していたのだ)

産まれたばかりのお姉ちゃんの子供と「ねんねこ」借りて、当日同じ衣装で
「だって私の子なんです! 産まれたばかりのこの子を床におろしてまで
私写真撮れません!」人道上の問題につきマル。
白黒写真に薄めた緑色の絵の具を塗ったの、「こんな病気はありません」でダメ。
それでは、と顔面黄色、紫の斑点のドーランでバッチリ決めて、当日同じ
メイクで生活課窓口へ行って
「ボクこーゆー病気なんです!!」職員さん根負けしてマル。
「治ったらもう一度提出してくださいね。」とさ。

こーゆーおバカなエネルギーを費やすヒマあったら勉強せい!なのだが、
そもそも学校からしてそーゆーおバカさを大いに奨励している所であったのだ。
いまはフツーの大学になり果てて残念無念である。




「ああ大所帯」

なんか下書きの進行がおそいな〜、と思っていたら。
やっちまったよ3ページに48キャラ出し。 誰が描くのって、そりゃ私だ。
ちょいと削らないと間に合わないぞ〜ぉ!!(笑)




「老眼さんいらっしゃ〜い♪」

下書きは上巻9ページ目。 ここでいったん休止。
実は「疲れ目」と一緒に「老眼さん」も今年あたりから出始めているのである。
目薬さして、ブルーベリーと一緒に「休眼タイム」。
コンセントレーションはものすごい勢いで上がっているのに、いったん筆を
止めなければならないのは辛い。
しかしま、自分の心と体なので、「読んでくださる方」にとって良いほうが
大切である。 風鈴の音色を聴きながらの休息タイム。
ああ、冷や酒が美味い。(こらこら、おいおい)




「44才の忘れ物」

念のために近所のコンビニでネームのコピーとってから新宿へ。
あ! ・・・最後の1枚コピー機に忘れて来ちゃったよ・・・。
時間早くに新宿に着いて、ネームの見直し、まだ出るかダメ出し。 出る。
とことん出るもんは出し切って、帰りにコンビニへ寄って
「あの〜、午前中コピー機に原稿の忘れ物ありませんでしたか?」
「あ、はーい、この女の子と男の子の絵ですね。」
・・・・違います、片っぽは子供時代のカンナなんですよ〜。
なんて説明しても、仕方ないよな・・・
というより、44才で、ご近所のコンビニにそーゆー忘れ物をしないように、
気をつけねばいけませんな、自分(笑)。




「あぁコミケ前〜!」

勢いがあるのは良いけれど、どこかで物語そのものを客観視する目線が必要
なのと、画材の買い出し。 運良く明日新宿の司法書士事務所に用事ができ
たので、明日は軽くクールダウンがてら1日お休み。
しかし・・・画材・・・夏コミ前、もしかして棚がカラだったらどうしよう。
ああ、カラヤン〜♪
私このテのギャグ、
「じゃその件については別件ということで・・・」
ってベッケンバウアー?
「古いよネタがッ!!」
とダチにアタマひっぱたかれたことあります(笑)。

さあ、明日1日休んで、それから先は実際の原稿用紙の上での作業になります。
昔の線はもう引けないけれども、今の線も昔には引けなかった。
常に現在進行形の気持ちで、いっちょやりますか〜!




「下巻ネーム完了!」

どえらい勢いで後編ネーム終了。
しかし・・・しまった、奥付入れても20ページになっちゃったよ、どうするよ。
今回は4コマギャグを入れてしのぐタイプの作品ではないので、後書き4ページ!?
そんなに書けるもんじゃないだろーがッ! どうしよう・・・・(汗)
お願い:「ああ、漫画の神さま、もうちょっといてください〜。」
お答え:「面倒見きれまへんな・漫画の神さまより。」
本当に、どうしよう・・・・ぴぃ〜(泣)




「う〜むむむの8ページ目」

父の入院している病院では土用丑の日昼食にうなぎが出たそうで、
「なんで夜じゃないんだろ?」
と母・芳子さんに聞いたら
「夕食だとそれで満足して、みんなコロコロ眠っちゃうからじゃないの?」
なるほど、病院運営も大変であるな。

2日間軽い夏風邪でストップしていた「赤い花白い花・下巻」に今日から
入る。 だいたいセリフ合わせの段階で「ここはこうなるなー」なんて考え
ているのだが、それが上手くいかなかったのが中ヤマ場。
案の定詰まりました、下巻8ページ目。 ここでストップ。
カンナの回想シーンなので筆運びが難しい。 しかし、ここでひっかかった
まんまだと、次のシーンに進めないわけで、「窮鼠猫をかむ」じゃないけれど
なんとか奇手というか、奇策をひねり出さなければならない。
どうやって乗り越えるか、そこが問題。 自分に都合の良いシーンばかりじゃ
ないので、こういった「ひっかかり所」は何カ所かあるのだ。
漫画の神さま、もうちょっと、行っちゃわないで、ここに居てください。
少なくとも明日の朝までには、なんとかしたいです、というか、しなければ。
ここいらへんに「創作の醍醐味」があるのだからして。




7月某日「とんとん拍子にご用心」

土用の丑の日である。 しかも日曜日。 なので晩に父を見舞って、その
まま母を家まで送って、ついでにドッコイと私と母とでウナギの蒲焼きを
食べる日。 混雑を避けて朝早く街に出て、蒲焼き買って、ハンズに注文
していた品を受け取って、南部鉄の風鈴買って、普通は帰りのバスを少し
待つのだが、なぜだか今日はとんとん拍子にバスが来て、座って帰って、
とんとん拍子のままモーツァルトを聴いていたらとんとん拍子に昼寝をし
てしまった。 こら〜〜〜〜〜〜っ!!自分ッ!!
やっぱり下巻には最大のヤマ場が来るので、無意識にびびっているのかなあ。

とりあえず下巻ネーム切り、これからやりますです、ハイ。




7月某日「上巻ネーム終了!」

表具屋さんに頼んでいた、安田靫彦先生の軸装と挿絵の額装を受け取り
に横浜の「絵の具屋三吉」へ。 途中で長者町の「華隆餐館」で牛バラ
肉の「刀削麺」を食べてお昼。 はっきり言ってここの刀削麺、中華街
のより美味しいです。 
JR関内駅下車、横浜方面口下車、鎌倉街道駅徒歩7分、「ラーメン次郎」
のはす向かい「エスポワール伊勢佐木長者町」1F(年中無休・午前11時
〜深夜2時・金土は深夜3時まで)。
若夫婦2人だけの店らしいんだけど、清潔でこざっぱりした店の造りで、
ここは一食の価値あり。
四川料理中心だけど全然辛くないメニューもあります。
バカみたいな「行列の出来る店」にはなって欲しくない、隠れ家的一軒。

安田先生の絵は、最近のお若い方はご存じないでしょうが、図書館に行けば
必ず画集があります。 もんのすごい名人です。 私にはど〜んなに修行し
てもあの線は引けない。
日本画って茶道と同じで知れば知るほど淵の深くなる世界です。

額装4枚、掛け軸1本受け取って、名物親父さんの堤さんに
「年に1度は風にあててあげて下さいね。」
と言われて引き取ってきました。 修復と表装で12万とちょっと。
予想通りのお値段です。

帰宅して、「赤い花白い花・上巻」のネーム切り。
奥付含んで24ページ、こちらもびっくり、予想通りの枚数です。

さて、明日からは下巻のネーム切り開始。
いったい何ページになることやら、とにかく描いてみないと分からない(笑)。
明日もがんばろう、自分!




7月某日「施しものは逢魔ケ時に」

ネームは上手い具合に腕が働いてくれて、一気に10ページ。
しかしな、「1コマに19人」なんて誰が描くんじゃ、わしかいっ!!(笑)
ここで突っ走ると「筆が唄う」(独りよがりの内容になってしまう)ので、
腕のクールダウンも兼ねていったん休憩。

さてさて、タイトルの言葉「施しものは逢魔ケ時に」は、知恵のある我が
母・芳子さんの教えである。
昔の貧乏長屋なんて、たとえば行商(棒手ふり商売)なんか、雨が続くと
今夜の米がない、味噌がない、薪がない、なんてあたりまえだった。
昼間堂々と「貸してやるぞ」と施すのではなく、逢魔ケ時、つまり互いの
顔がよくわからなくなった夕暮れ時に、そっと大工の熊さんや左官屋の八
っあんが、互いの家の入口に、今夜をしのぐ必要なものをことんと置いてくる、
そうすればまた、腰を痛めた糊屋の婆さんや貧乏浪人が、順繰り回しで
互いに匿名で施し施されてゆく、庶民の知恵である。

フランス語のことわざではこれを「天の冠に真珠をつける」という。

抜刀質店は「米も味噌も」いつでも頂戴いたしますです、はい(笑)。




7月某日「こけっ」

時間の都合で今回は「絵コンテ」をすっとばしていきなり「ネーム切り」
しかし、な、おいこら自分、しょっぱなのページからこけんなよ〜(笑)!
印刷所の締め切りがもう2ヶ月切って、今年はこもりっぱなしの夏。
とても44才のおばちゃんの夏とは思えないわー。(笑)



7月某日「都こんぶ」

サザエさんの長谷川町子さんはアイディアを出すのに「するめ」をかみ続けて
救急車で運ばれた(胃けいれん)ので有名であるが。
私の場合は「都こんぶ」、セリフの読み合わせに23箱(笑)。


バックはひいおじいさんの形見の着もの、仕立て直して部屋着として愛用。



7月某日「ほっ」

決定稿が出ても、「1日は寝かせる(クールダウンして客観的に見る)」のが
必要なのと、いつまでたっても回復しないリンクシステムを復旧しにトト師匠が
来てくれたのとで、今日は1日オフ。
師匠と昔の女子校時代の話をしたり、美術の現場の話題をあーでもないこーでも
ないと論じたり、で充電の1日。
明日から、また頑張ろう。




「ふうぅぅぅ」


上巻・下巻のセリフあわせやっと終了。 削りに削って、上下巻で18枚。
これを絵コンテやって、ネーム切って、原稿用紙に持って行くまでの
ドタバタな日が続きます。 どうコンセントレーション(集中力)を保って
いけるのか、問題はそこだ〜〜〜!!




7月某日「ん〜〜〜ッ!!」

セリフの読み合わせ、最後のワンエピソードにきて、そこでガチッとフリーズ。
まあ最大のヤマ場なので、「来るな」と予感はしていたのですが、案の定ですな。
ここを上手く切り抜けないと、スゴロクみたいに「ハイ、最初からやり直し〜」
になってしまうので、もんのすご〜〜〜く緊張します。
セリフは一文字残らずもう決まっているんです、1999/2月の時点で。
ただ、ここで組み合わせや最終画面にどうつながるかが問題。
一晩で2キロやせました。(当然リバウンドもあるわけで・笑)
画面構成(絵コンテ)のためにも、原稿執筆のためにも、最低限でも体力は残し
ておかなければ。
つるかめつるかめ、漫画の神さま、降りてきてください〜〜〜!(笑)



7月某日「こんなに短い『長い間』って」

「客付き」というか「店付き」というかが悪い、そんな店が商店街には必ずある。
別に『幽霊が出た」とかいうものでもないのだが、妙に客の入りが悪く、
新規開店と閉店を繰り返し、それでも一応長屋の一軒店なので、借り手は
別に何も悪いことをしているわけでもなく、ただコロコロ変わっていく。

「T丸」もそんな店であった。四軒長屋の端の店、ここの借り主はパタパタ変わった。
4月半ばに内装工事業者が入り、開店直前、この店の前を通ったら、ころんと太った
まるで双子みたいなおばちゃん2人がカウンターを磨いていた。(多分姉妹だな)
「ここは何の店になるんですか?」
と聞いたら
「たこ焼きとソフトクリームの店です、どうぞよろしくー」
と笑顔で答え、ああ、それなら手軽な商売だからいいよな、と思った私。
しかし3日前、パトカーと救急車と消防車がわらわらと店を取り囲んでおり、
ガス会社の車は無いところを見ると「ぼや」を出してしまったらしい。
翌日には早々と「長い間ご愛顧いただきありがとうございました、何日をもって
閉店させていただきます」の貼り紙があり、実質わずか3ヶ月の寿命でこの店は
おしまいだったのだ。
翌日に貼り紙できるくらいだから、たいしたヤケドではなかったのだろう。
しかし3ヶ月で「長い間のご愛顧」は酷だなあ。
これからがソフトクリームの売り時であるのになあ。
姉妹のどちらがヤケドを負ったかわからないが、この後始末を付けて、ふたりは
どこに流れてゆくのだろう、などともの思う私である。



7月某日「五木さんと私」

DVDで「ビクター&ビクトリア」の、それも映画版とブロードウェイ版を
持っている私である。 ああ、愛しのジュリー・アンドリュース・・・・♪
映画版の「コックローチ」ネタがものすごくよくて、本当にこの人の夫の
ブレイク・エドワーズ監督は、「ピンク・パンサーシリーズ」といい、
本物のフランス人よりもパリを撮らせたら上手いんじゃないかしらん?
(もちろん彼の「ティファニーで朝食を」は名作であるが。)

さて、そのコックローチこと「五木さん」なのであるが。
以前は台所の流しなんかで「コンニチハ」しちゃったら有無を言わさず
右手に台所洗剤のボトル持って、ぶっかけておった。 なんせ「油虫」
だもんなあ、洗剤は天敵。
しかし、鉄筋コンクリ集合住宅というのはどの家もパイプや電気配線で
「けもの道」というか「虫道」というか、とにかくつながっているので、
どこかの家でバルサン焚くと、ゾロゾロと上下左右の家へお引っ越しな
さるのだ、「五木さん」は。
で、ですね、舞台は変わって今朝の洗面所で歯ブラシくわえた私と「五木
さん」が「コンニチハ」した、と。
何も考えずに右手にあるボトルをぶっかけてから気が付いた、「デンタル
リンスGUM」だったとな。
「五木さん」のお口をキレイにしてあげて、なにやっとんじゃ、わしは(笑)。

女子校時代の同級生に、お父さんがバルサンの開発者だったという子がいて
「もう、家族みんな外に出されて、家中目貼りさせられて、おまけに何度
ご近所に119通報されたことか、まったくもう〜っ。(笑)」
わはは、私も経験あるよ、とーちゃんエンジニアだったからな。
試作段階の頃の太陽電池式電卓ってのは、ばかでかいは電池の性能悪いはで、
我が家の物干し竿にしょっちゅう洗濯物と一緒にぶらさがっていたもんね〜(笑)。



7月某日「あせも〜ッ!」

夏は暑い。 あたりまえ。
夏は汗をかく。 あたりまえ。
が、しかし団地住まいの我が家は、他の家のクーラーの室外機の熱風なんぞ
もやって来るし、鉄筋コンクリ築30年以上の我が家にいらした「あせも」は
ちっとやそっとじゃ治らない。 痛いならまだいいの、かゆいのね、かゆいと
集中できないの、セリフあわせに。

ってなわけで、作業は「想定内」で着々と遅れております(笑)。



7月某日「高枕」

ふぅ、本日新宿の司法書士事務所に行って、や〜っと、2004年に
亡くなった養母の相続問題の、最大の山場終了。 長かった・・・(笑)
まだ何案件か抱えてはいるのだが、それもじき終了の予定。
しかしなー、こないだ宴(うたげ)に行った新宿が、今日はカチコチ、
時計仕掛けの巨大装置に見える。
人間の感覚って不思議。 さて、アイスノンしかけて、午睡しましょうか。
枕は普段より約1・5センチ高くね(笑)。



7月某日「シャドウ・ホイッスラー(影の口笛吹き)」

もしもあなたが「マーニー・ニクソン」の名前をご存じだったら、それは
かなりミュージカル映画(それも'60ころの)に詳しい方だと思う。
デボラ・カーの「王様と私」「めぐり逢い」、オードリー・ヘップバーンの
「マイ・フェア・レディー」、ナタリー・ウッドの「ウェストサイド物語」、
みんな彼女がシャドウ・シンガーをつとめている。
当時のハリウッド映画の「影の立役者」である。
シャドウ・シンガーといえば名作映画「雨に唄えば」なのであるが、とに
かく彼女がいなければ、ミュージカル映画の黄金期はありえなかった。

話は横ッ飛びして、中学・高校時代である。
私は「口笛の名手」だった。 今はほほの筋肉が弱くなって無理だけどね。
音域も広かったし、ここがミソなのだが「吸い笛」も吹けた・・・・変な
日本語だなあ、とにかくノン・ブレスで「ロンドン・デリー」位は吹けた。

さてまた話は横ッ飛びして、我が母校である。
当時演劇部がえらく強くって、全国2位までいっちゃったほどであった。
まあな、確かに中高一貫で5年がかりで声も体も作りあげていく上に、
卒業生に宝塚の元トップがいて、彼女の指導する「夏の地獄の強化合宿」が
あるんだものな、鍛え上げられないわきゃないわいな。
ここで不思議な学校伝説が頭をもたげる。
「音楽部と演劇部の当たり年が交互にやって来る」となっ?

まあ、小さな、小さな女子校だもんな。
古いおんぼろ女子校なんて、「背の高いコ」を先にゲットしたモンの勝ちよ。
私の学年は、優しくて色白で美人で聡明でみんなの信頼も高い「カシちゃん」
が音楽部のリーダー格で、完全に「音楽部の強い」学年だった。
学年でいちばん見栄えがする「ミチル」は、最初バスケ部、内紛があって退部
して、「やれやれミチルもいよいよ演劇部かぁ」と誰もが思っていたのが、
どっこいそこから「聖歌隊」。
彼女が演劇部に落ち着いたのは4年(え〜と、高1ね)、発声にせよ演技に
せよ「ああ、せめてあと1年早かったらね〜」なのであった。

さてさて、一番いそがしい5年生の秋の文化祭。
私は運営委員会の美術担当でいそがしかった。 オマケに茶道部やら華道部
やら演劇部やらのポスター描きである。
生まれて初めて72時間完徹なんてものやらかす。

しかし、突然音楽部からお声がかかったのだ。
「今年は『王様と私』、しかしヒロイン役のカシちゃんは口笛が吹けない!」
講堂(2階席もあったから、1200位のキャパだと思う)に、初日は午前
何時、2日目は午後何時、舞台袖にいてくれる?というものだった。

ホイホイと引き受けた私は、2公演の「シャドウ・ホイッスラー(口笛吹き)」
をつとめたのであった。

Sさまに頂いた貴重な「ジュリー・アンドリュース版『王様と私』のMD」を、
エンドレスで聴きながら、ふっとそんな昔のことを思い出していた。

マーニー・ニクソンは名作「サウンドオブミュージック」に出演している。
6人の尼僧が唄う「マリア」の、シスター・ソフィア役として。
一番面長の、声の若々しい役である。 が、いかんせん尼僧役なので、顔は
ほんの一部しか出ていない。 残念無念!(笑)



7月某日「うひょ〜!」


はい、これが今回の「没」の山でおます。 別に踏んづけているわけでは
ございません。 靴下しまい箱の前だからね〜。
赤色一本は「おーる没」だからなんですねー。 一番上の真っ赤は「だみ
じゃ、こりゃあ。」のマーク。
読み合わせはこのように、色分けで決まるわけでございます。
長野から義母さまがわざわざお見舞いにいらしてくださって、1日「お嫁
さんモード」してました。 さて、この「オール没」をたたき台に、明日
からまた「サクラな日々」が始まるわけでございますです、ハイ! 



7月某日「でぇぇぇぇ〜っっっっっっ!」

リハビリのやたら重なった本日。
が、空いた時間にひたすら読み合わせ、結果・・・・聞かないで・・・・。
今分かっているだけでも3分の1はエピソードをつなぎあわせて、これって
セリフのほとんど、その時の各キャラクターの表情やセリフの語尾がペケ。

しかも義母さんは父のお見舞いに来てくださるは、親戚と日本画関係の方々
へのお中元は手配せにゃならんし。

「お嫁さんは人でないよ、もうっ」な、どっこい恐怖の日々の始まり〜(笑)



7月某日「つ、つ、つながった〜 んっが!」

音声喚起型の私は、これからたったひとりで読み合わせ。 人が見たら
はっきり言って「なんじゃらほい、このバカは?」な日々がつながります。
細かいセリフのやり取りとか立ち位置とか、ここで正気に戻ったら終わり
よ! ううう、マンガは過酷な楽園じゃのう(作者意味不明)。



7月某日「のおぉぉぉっ」

あと2エピソード欲しい! そうすれば上手く前と後ろがつながるのに〜。
・・・っていったいどんな作り方じゃい、まるで「青函トンネル」掘ってる
みたいじゃわな(イントロからとエンディングからと、同時に作っているの
です。)ああ、マンガの神さま降りてきてください・つるかめつるかめ〜!
なーんていってみたりする、雨の午後。



7月某日「んが〜」

気がついたらとっくに7月になっていたのであった。
その間ひたすらネームのベースになるセリフつくりで、いまやっと終わりました。
このあと全部チェックして、時間軸をあわせて、絵コンテ描いて、全体画面を整
えて、紙面に下書きしてペン入れして、消しゴムかけて修正してトーン貼って、
そんでもって仕上げをするのね。 ああ、このコンセントレーション(集中力)
をどこまで持って行けるのか〜〜〜〜〜??????
とりあえずブルーベリーのソフトカプセルとお友達の日々でおます。


みなさまよい7月を!

                           

            

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