日々是好日・身辺雑記 2006年4月
(下にいくほど日付は前になります)

 
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4月某日「ゴールデン・ウィークの始めに」

気がついたら4月の雑記は「火事だ水だ」「水だ火事だ」で、バタバタしていた。
が、世間さまではゴールデン・ウィークの始まりである、所によっては有給休暇と
上手く合わせて9連休なんてところもあるらしく、めでたいことである。

ので、春の歌なぞ詠んでみた。

ふく風に なにを語らむ若葉らは うれしうれしと山笑はしむ

お粗末様でございます(笑)
みなさま、よい休日を!


四月某日「岩風呂焼けた」

水難話が続いたので、お口直しに(?)火事のハナシなぞをひとつ・・・・

私の住む町田市は東京のはしっこ、昔で言うところの「武蔵の国」と「相模の国」の
境目にある。 今でこそJRも小田急線も「町田駅」なのだが、それ以前はそれぞれ
「原町田駅」「新原町田駅」と別々の名前だったし、JR原町田駅はもっと南東よりに
あった。 駅舎は昭和2年だか4年だか、戦災をまぬがれた木造で、出入り口は北に
しかなかった。
なぜか。 南側はもとが遊郭のあったところで、ラブホテル街だったのだ。
いまでこそヨドバシカメラや予備校、結婚式場などなどで賑わっているが、以前は街
灯も少なく、けばけばしいネオンサインだらけ、遠目に見てももう「モロ色街!」な
雰囲気だったのである。
「ヤクザが怖くて警察官もパトロールしない」だの「子供は絶対行ってはいけない」
だのいろいろ言われていたが、原町田駅のプラットホームからは安っぽいコンクリや
木造モルタル2階建てのくすんだ建物の群れがよく見えた。

中でも一番目立ったのはいわゆる「連れ込み宿」、木造モルタルがもう傾きかけてい
るんじゃないかっていう風情「ご休憩・ご商談・ご宿泊に・天然岩風呂あります」と
いうネオン看板を屋根の上にでかでかと掲げている二階建ての宿で、
「『ご商談に』って、天然岩風呂とどういう関係があるのかしらん?」
と、ウブな私は首をひねったりしていたのである。

が。
ある日学校の帰りにプラットホームに降り立つと。
「天然岩風呂」の宿はばんばかばんばか炎をあげて燃えている真っ最中で、消防車が
何台も駆けつけて放水中であった。
翌朝の新聞地方欄にも出ていたが、どうやら持ち主が保険金目当てに自分で火をつけ
たらしい。
(遠距離通学で新聞部員だった私は、父よりも先に朝一番、新聞に目を通すのである。)
駅に着くと、その「天然岩風呂の宿」は、2〜3本の焼けぼっくいを残すのみで、も
ののみごとに全焼だった。 さすがは木造モルタル安普請である。 じゃなくてっ!
黒くぺらりんとした焼け跡には立ち入り禁止のロープが張られていた。
近視で乱視の私は何度もメガネを拭いて真っ平らな焼け跡を見返すのだが・・・・・
「・・・・『天然岩風呂』がない・・・・」
おいおいお〜い、
岩って燃えちゃうものだったのか〜?

いまだにもってしてナゾである。
 


「本日の水難」

あわわわわ、「AERA(アエラ)」の最新号('06.5.1-8・390円)がぁ〜!
萩尾望都先生のロングインタビューがぁぁぁ〜!
買いなおさねば。



「本日の水難」

1・「父の詫び状」向田邦子著・文春文庫476円(税別)
2・「キリスト教歳時記・知っておきたい教会の文化」
   八木谷涼子著・平凡社新書860円(税別)
なんとかなりそうなので只今乾燥中。



「本日の水難」

プリント用紙数枚、計10円ほど。



「二度あることは三度笠」

・・・
じゃない、三度ある。 などと、ちょっとおびえている私。
今月の雑記に「水難火難」を書いたが、以来パソコンより高いところには「水もの」
は一切御法度である。 しかし、よく乾くんだな、喉が。で、使わなくなったプラス
チックの深めのケースにグラスを入れているのだが・・・・・
(我が家はパソコン、ちゃぶ台の上に置いてカチャカチャやっております)
・・・・・やっちまいました、蹴り。
大急ぎでタオル持ってきて拭きまくったのですが。
前回の水難被害総額9万5千円。
今回の被害総額、1・青木 玉著「こぼれ種」552円(税別)2・ピート・ハミル著
「ブルックリン物語」古本屋価格5円(税込み)、以上557円。
ああ、お水はパソコンの天敵、ご本の天敵。
(昨年のハリケーン「カトリーナ」で、いったい何十万台のパソコンと図書館の本が
ダメになったのか知りたい私。)
いっそこの狭い狭い我が家に「喫茶コーナー」を作っちゃろかいっ!
さてさて、三度目の水難は・・・?
(いまハマっている「のだめカンタービレ」だったらヤだぞ、っと・笑)



「4月のタメ息」


ドッコイのお祖母さまの十三回忌で長野に日帰り、その翌日が病院で聴力の定期検査
(難聴は進んでいないようで一安心)、1日おいて今度は父方の祖父の後妻さんが、
もう83才、糖尿に大腸ガンで手術をして、一時帰宅している間に祖父・祖母・父の
妹の位牌を(早い話が「仏壇」を)引き取る為に向島へ、それが済んだら今度は養母
のパートナーでもって私の日本画の師でもある岡本先生を見舞いに横浜の老人ホーム
へ、と、まあなんだか目が回る忙しさ。

おまけに養母の住んでいた家を昨年取り壊して更地にした、その土地の税金が・・・
1ケタ多いっ!? ので税務署に問い合わせ。 不動産屋の広告に「古屋あり」なのは、
なるほど、税率が高いのね更地だと、と今頃納得。 ああ、世間知らずな私。
そのせいだったのか〜あちこちに廃屋があるのは〜・・・でも「放火予告電話」かかっ
てきてるし(美術年鑑に住所と電話番号載っちゃったからなぁ)、シロアリわいてるし、
窓ガラス割られてるし。 これで本当に火事でも起こそうもんなら周囲のお家に大迷惑
かけちゃうもんぞぉってんで昨年中に工事は終了。
しかし、
税金高っ! 取り壊し工事の時みたいに「金策にかけずり回」る、とまで
はいかないけれど、あーた、36万円!ですぜ。
いっそ年またぎで工事してもらえばよかったのかしらん?
売ろうにも石段96段、車庫作れず、ハンパに広いし傾斜はあるしじゃあ分割して売れ
るもんでもないしなぁ。

どうしたもんだかなー。 などと、ぽってり花咲く八重桜をながめつつタメ息つく4月。



「水難火難」

しくしくしく。 パソコンの前で
「さあ〜て、今年のエイプリルフールは何をかますかなぁ、うふふ」
などと考えていたのは3月の末。 ところがどっこい!
肝心要の4月1日、我がパソコン様は修理センターにおったのであった。

原因は「水」。
「喉がかわいたから水飲も」とグラスに水をついで、片手にグラス持ったまま
パソコンの前に座って、その時ちょいとバランス崩してパソコンの上に水がとぽぽ。
とたんにこの「電気カラクリ箱」さまはただの「箱」さまにおなりあそばした。
あわててトト師匠に電話、修理センターに電話して、そこのお兄さんに
「状況次第によっては、もしかしたら中の記憶がなくなっちゃうかもしれませんが。」
あああ、「雑記」はネットから引っ張って来て復元出来るかもしれないけど、アドレス
帳が!ネタ袋が!書きかけの雑記があ〜。
しかし女は度胸、このままこの「(元)電気カラクリ箱」とにらめっこしとる場合じゃ
ないわいな。 「お願いしまっす!」
「ではこちらから取りに伺います。 修理代金はこちらから一度見積もりの電話をい
たしますので、修理済みのパソコンをお届けするときに引き換えでお願いします。」
飛びます飛びます、飛んでゆきます、私のヘソクリ
9万5千円〜!うおぉ〜!
(でも新しいパソコン買うよりはまだマシ。)

そういえば、子供の頃、地元の大きな文房具屋さんのはんこ売り場にあったなあ。
「出火御見舞い」と「出水御見舞い」。
昔は今より川が蛇行していて、護岸工事が進んでなかったから、何年かに一度どっか
しらで水が出たらしい。
しかしね、水で壊れたパソコンは
水難、私のサイフは火の車、こーゆー災難の場合は
「出水御見舞い」なのか「出火御見舞い」なのか、どっちなのか迷うねぇ、こりゃ。

幸いネタ袋もアドレス帳も無事でした。
ただね、あのね、修理に出しているほんの数日間の間に、降り積もった
メールの件数207! ホントに必要な知り合いからのメールは2通のみ、残り205
通はみーーーんな出会い系とお金稼ぎとスパムメール。
「レレレのおばさん」に変身して、ザッカザッカとお掃除いたしました、ハイ。
よく「ペット飼っているから長期旅行できないの〜」っていうでしょ。
我が家は「ペットとパソコン飼っているから長期旅行できないの〜」トホホ。

みなさまよい4月を!


            

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