日々是好日・身辺雑記 2005年11月
(下にいくほど日付は前になります)

 
                                以前の雑記を読む

    

十一月某日「検索件数+1
    
先月の雑記の最後に「『エ○ンの花』に思うこと」を書いた。
     
それから約一ヶ月。
「あーぁ、やっぱり、なんのかんの言っても、私は『新聞部出身』なのだなあ。」
と思うのは、実はその間ずっと、「Google」で作品名と作者名で検索をかけては
ヒット件数のデータをとり続けていたからである。
もう、メモ帳すごいよ、“○日朝”“×日夜”“△日朝・・・・びっちり〜(笑)
    
で、10/23・作品名2万8千4百件から始まって、
ピークは10/30、
作品名7万8千7百件、作者名に至っては、実に25万7千件であった。
その後ヒット数は減り続け、今さっき(27日朝)調べたら、作品名3万4千5
百件。 作者名は7万3千8百件であった。
    
その間にも、「盗用されたバスケ漫画こそ写真の丸写しではないか」などという
検証サイトまで出てきて(よくもまあ、十年以上昔の、星の数ほどもある写真の
中からその数枚を引っぱり出せたもんだワと驚いて見たり・・・)、他の漫画家
の盗用疑惑や大手出版社の意見表明まで出たり・・・と、この1ヶ月は「著作権
とはなんぞや」と制作側も読者側もいろいろ考える時期ではあった。
    
しかしね。 圧倒的多数なのは、やはり、ブログやダイアリーで
「こんなことがあったそうですね、作品読んではいないけど。」
と、ただ単に時事ネタに「触れる」程度の書き込みだったし、だから、「作者名
ピーク時25万7千 現在7万3千8百」と急降下現象が起きているわけだし。
(「ドカベン」の作者・水島新司さんが検索数1万3千6百件なのだから、やは
りものすごい数であることには変わりないのだが)
    
私が、聞けばピンとくる作品名なのに「エ○ンの花」と「○」に置き換えたのも、
作者名をあえて書かなかったのも、この「検索」に引っかからないためである。
何万件のヒット数である、作者はまず99・9%私のサイトにはたどり着くまい。
ただ「数の圧力」のみが降り注いでくる、その立場を考えると。
    
私にはどうしても「作品名・作者名」をストレートに書けなかったのだ。
    
少年誌・青年誌が週刊メインなのに比べて、少女誌はほぼすべて月刊誌、あるい
は隔月だったり季刊だったりする。 単行本になるペースがまるで違う。
その中で、「エ○ンの花」の作者は、この全12巻を含めて25冊の単行本を上
梓している。 1冊しか出せない、あるいは1冊すら出せないで漫画の世界から
消えてゆく者が多いなかで。
それほどに、読者はこの作者が紡ぎ出す世界を支持したのだ。
      
盗用は確かによくないことだが、「よりよい画面を構成したい」という気持ちが
なければ、そもそもトレースなんて手間のかかることしない。
それを更に自分なりのスタイルに打ち直すことが出来なかったのだ、作者は。
これほどまでに「表現すること」が大勢の手によって模索され続けている現在、
まったくのゼロからスタイルを立ち上げることはむしろ不可能に近い。
みんな先人から何かを学んでゆくのだ、何も得ることが無くなったら、その時こ
そ「吸収力」が打ち止めなのかもしれない。 他人の作品を新鮮な目で、心で、
迎え入れることが出来なくなったら、創り手は終りなのかもしれない。
個人による表現の深い淵は、その先にある、と思う。
     
私はプロ・アマを問わず「作品をものしたい人」の、その心を潰したくはない。
たとえどのような手段でも、商業誌・同人誌・サイト、漫画・イラスト・小説・
他イロイロ、形式を問わず、人の「何かを表現したい気持ち」を否定したくは、
ない。 それは、音楽も映画も舞台もファッションも工芸も、同じだ。
   
文字通り「光速」で情報が行き交う現在、「検索件数+1」の存在にならないた
めには、かにかくに、めんどくさく物を言わねばならぬのか。
ああ、インターネットの世界は「自由と不自由」がコインの裏表のように隣り合
わせにあるものなのやもしれぬ。
    
むかしはものをおもはざりけり、とにもかくにも、である(笑)やれやれ。
    
    
    

十一月某日「私の好きな歌手・その1・ちあきなおみ」
         
いやはや「持続は力なり」とはよく言ったもので、NHKの「みんなのうた」
放映開始からなんと42年!(1963年〜)、流れた歌1200曲余り
だそうである。
わずか5分のスポット番組で、たいてい2曲、長い歌だと1曲。
好評なものは再放映なんかもあったりして、「北風小僧の寒太郎」なんて、
なんだか2〜3年おきに冬のはじめに聴いていたような気がする。
ウチの近所の巡回灯油屋さんも、この曲鳴らしながらやって来るし。
        
「山口さんちのツトム君」は大ヒットだったし、「地球を七回半まわれ」
(これ、なんと高度経済成長の高速道路誕生の歌なんである)とか「クラ
リネットをこわしちゃった」とか、こないだ平井堅さんでリバイバルした
「大きな古時計」とか、もう名曲、懐かしい歌てんこ盛り。
    
で、NHKでは最近、午後にちょこっと「なつかしのみんなのうた」なんて
のをやってくれているわけで、何とはなしに見ていたら、なんと大貫妙子
さんの「メトロポリタンミュージアム」と、ちあきなおみさんの「さとう
きび畑」だったものだから、ものすごく嬉しかった。
    
大貫さんも大好きだけど、私はちあきなおみさんがものすごく好きなのだ。
名曲「さとうきび畑」が入っているという、ただもうそれだけの理由で(原
盤は失われてしまって、放映したフィルムから再録音したそうだ)「うたく
らべ・ちあきなおみの世界」なんてCD10枚組、全166曲!を持っていた
りする。(やっぱり道楽者の父の子であるな、これは。)
今月6日にNHK BSで放映された「歌伝説・ちあきなおみの世界」を見たいが
ために実家に行って、(ウチは貧乏なのでBS ないのだ)んでもって、まった
く分らないながらも父配線のスパゲティみたいにひっからまったコードと格闘
して、機械オンチなのにしっかりビデオに標準録画したり、しているんである。
ありゃまあ、好きこそもののナントヤラ・・・・奇跡のようだね・笑。
    
「ちあきなおみ」という歌手は、芸能活動を止めてもう13年、お若い方は
ご存じないと思う、のだが。 機会があったら聴いてみてください、「喝采」
も「赤とんぼ」も「黄昏のビギン」も「星影の小径」も「円舞曲(わるつ)」
も、どの曲も、ものすごーくいいから。
特に「矢切の渡し」なんかは、ヒットしたとき演歌歌手総勢十何人だか揃い
踏みで歌った(ここいらへん、演歌のシステムってすごいよなぁ、みんなで
歌を共有しちゃうんだから・・・)が、競馬で言うならもうぶっちぎりの1
馬身差、歌うテクニックも、なんだけど、オタマジャクシの裏を読むという
のかな、歌を自分のものにしちゃう「ドラマチック・シンガー」としての才
能がもの凄いのだ、この人は。
だからといって、これみよがしなケレン味があるんじゃなくて、少しハスキ
ーで、しっとりとした、抑揚の効いた歌声で、まなざしも、ほんのわずかな
所作も、それだけで、ただもう「歌うために生まれてきました」としか言い
ようのない、圧倒的な存在感なのだ。
     
4才でタップダンス始めて、5才で日劇の大舞台を踏んで、米軍のキャンプ
めぐりして、12〜3才でもうジャズ喫茶で歌っていて、でも、メジャー・
デビューの時につけられたキャッチ・フレーズは「魅惑のハスキー・ボイス」
をもじって「魅惑のハスキー・ボイン」(笑・確かにナイス・ボディだが、
こりゃあんまりだ〜)。
「X+Y=LOVE」とか「四つのお願い」とか、賞味期限付きの「お色気歌手」
扱い・・・が、「喝采」で日本レコード大賞を受賞して、色看板ではなく、
「実力派歌手」としての存在を確立して。
ジャズ、シャンソン、ファド(ポルトガル歌謡)、演歌と挑戦し続けて、
女優としても井上ひさしさんの「国語元年」や山口瞳さんの「居酒屋兆治」
で活躍して。 「国語元年」ではなんともおっとりした武家の妻役だったし、
「居酒屋兆治」では造船の北街の、気のいい飲み屋のおねーちゃん役だった。
    
今でも思い出す。
何のドラマだったか、ドサまわりの偽モノ歌手「ちあき
おみ」の役を、
鼻の右横のホクロをこれみよがしに大きく塗って、嬉々として演じていた
彼女のことを。 これって、タレントのコロッケさんがコロッケさん自身の
ものまねをしているようなもんで、大笑いした覚えがある。
      
「さとうきび畑」を、ちあきなおみさんは2番まで歌った。(正確には2番
と3番) 曲そのものは話題を呼んで、どんどん長くなっていって、森山良
子さんや、テノール歌手の新垣勉さん、上條恒彦さん、堀江美都子さんらが
歌っている。 私が調べただけで10番まで、ある。
歌が長くなるにつれ、歌詞も積み重ねられてゆく。 物語性を帯びてくる。
しかし。
   
私はちあきなおみさんの「さとうきび畑」が一番、とびっきり、好きだ。
1975年の放映である。 沖縄がアメリカ統治下から本土復帰したのが
1972年。 それまでは沖縄の車道は右側通行だったし、本土に行くにも
パスポートが必要だった。 太平洋戦争での沖縄の地上戦がいかに惨いもの
だったか、集団自決があって、肉親を手にかけなければならなかった人たち
がいたのだということは、今ほどに知られてはいなかった。
淡々と、ただどこまでも風に揺れる緑のさとうきび畑を写し出す映像に、抑
制の効いた彼女の歌声。 それは、耳する人の心の奥底までも届く、沖縄戦
の鎮魂歌であり反戦歌であった。
それまでの、主に子供向けの明るい曲の多かった「みんなのうた」の中で、
「さとうきび畑」は静かに、しかしはっきりと異彩を放っていた。
     
「さとうきび畑」を歌う歌手はみな、実力派揃いである。
そりゃそうだろう、シンプルな歌だからこそ、逆に「きちんと聴かせる」に
は相当なテクニックが必要だと思うもん。
ただ、なんというのかな、たとえば森山さんは(良い意味にとっていただけ
るといいのだが)「日向を歩んできた」歌い手で、「ちあきさんがちあきさ
んにたどりついた道程」というのは、ものごころつくかつかないかの頃から
のキャンプまわりを始めとして、かなり複雑なもので、それが良い意味で
「歌うこと」に対する舞台裏を支える精緻でしっかりとした骨組みになって
いるように思う。 と言っても、苦労を売り物にしているわけじゃないけれど。
(経歴なんて、10枚組買って付いてきた解説書読むまで全然知らなかった
もん、私。)
      
歌は、長ければ、ドラマチックであれば、より優れたメッセージ性を持つと
は限らない。 本来、大きく重く長いものを、ぎりぎりまで削り落として、
淡々と歌うこと。 そこに至るには、歌い手の、自らの体を楽器として音を
創り出すためのトレーニングの積み重ねが必要だし、限られた歌詞でどこま
で深く、聴く者の心に染み込んでいくかという、曲に対するしっかりした解
釈の裏打ちがなければ、ただ「上手だったね。」で終ってしまうのだろう。
    
ちあきなおみさんは、その「裏打ち」をしっかり持った歌い手である。
最愛の、そして最大の理解者でありプロデューサーだった夫の死によって、
静かに舞台から引いてしまった彼女。
13年の、いまも続く空白を、それでも「終り」とは信じたくない聴き手が
沢山いる。 たとえば山口百恵さんは「芸能界を走り抜けて、引退して、伝
説になったから輝いた」歌手だったろうが(山口さんファンの方、ごめんね)
ちあきなおみさんという歌い手には、それだけでは済まされない、存在感の
不思議な奥行きがあると思う人が、目立たないけれどまだまだ沢山いるのだ
と思う。
      
私もそのひとりである。
      
     
     

十一月某日「カウントダウン・スタート!」
    
いま買うか買わないかで悩んでいるもの。
   
CD「沢たまき&プレイガール ミュージックコレクション」(ビクター・2850円)
   
もう「よみがえるオッペケペー」買ったあたりでしみじみコリたはずなのですが。
「トンコ節」(♪あっなたが〜くれた帯留めの〜 ダルマの模様がちょいと気〜に
か〜かる〜♪)ちゅーただ1曲を聴きたいがために3000円も払うなんてゼイ
タクいうとるばやい(あ、水っぱたの江戸っ子は「場合」を「ばやい」と発音し
ます。 
例:林家彦六さん、長谷川一夫さんなど・・・)じゃないんですけれどー。
でもいま書きながら聴いているのは、映画「スウィングガールズ」のサントラだっ
たりして、ちゃんと出演した女の子たちが1年くらい楽器を猛練習して録音した
ものなので、なんか学園祭のコンサート聴いているみたいで楽しいのです。
しかも元の曲集めた「SWING! all about BIG BAND」なんてのも横っちょにあっ
たりなんかして。 おっかしーなー、ビンボーなはずなのに・・・   
   
この「音道楽」はとーちゃんの遺伝です。
狭い団地暮らしなのに、六畳間に高さ1メートルくらいのどでかいスピーカーが
デンッ!と2基据えられてて、ほぼ毎日クラシック音楽が流れていました。
なんせ昭和27〜8年、まだ月給が6千円だったころに、新宿伊勢丹はす向かい
の「コタニ」ちゅーレコード屋で1枚3600円位する輸入もんのレコード、取
り寄せでポンポコ買っちゃうオトコでしたから。 とんだ道楽者・父です。
両親共働きでよかったよ、ホントに、うん。
     
私がTVの話題にとことん疎いのは父のレコード道楽のせい。 NHKしか見てない
んです、小学校5年頃まで。(そこらへんでやっとドリフの「八時だよ全員集合」
が解禁になりました。 だから逆に大人になってから、昔のTV番組について夢中
で調べましたね〜、ホイチョイプロの「OTV」とか「テレビ探偵団」とか・・・)
    
ところが、その「生活かえりみず道楽した」レコードコレクションを、おやじは
昨日いきなり
「邪魔だから全部捨てる!」
なんて言い出して、とんでもねぇ野郎だよ、こりゃ。
「全部MDに録ったからもういい」
だなんて、レコードとMDじゃ音質全然違うじゃんっ
デジタル化されたMDだと、アナログレコードの「可聴音域外」の音は全然拾って
くれないわけで、やっぱり「音のふくらみ」がまったく違います。
例えて言うなら、えーと、グラニュー糖で煮たおしること白砂糖で煮たおしるこ、
同じおしるこでもどっちが味にコクがあるか、というよーな問題です。
(そんな事もわからんのか、ウチのおやじはっ!)
ワンダ・ランドフスカなんて今や貴重なピアニストのSP盤もあったりなんかして、
「将来レコードプレイヤーもひっくるめて全部ウチが引き取る」とゆー事で決着
がつきました。
やっぱり「CD・MD」<「レコード」<「ナマの音」なわけで、12月には私、
母孝行で?ご近所の市民ホールに「由紀さおり・安田祥子コンサート」聴きに行
きます。(ただ私の住んでる市のホール、元はボーリング場だったのを買い上げ
て改築したものなので音響あんまり良くはないんですが。)
    
そうそう、私&サクラファンの友人○桐さんイチオシ!のミュージカル劇団
「Step ONE」の、来年の公演が発表になりました。
      
  ←はい、当サイト名物「秘密の抜け穴」へどうぞ!!   
    
5月5日(祝・金)神奈川県の厚木市民文化会館・小ホールだそうです。
18年の積み重ねを持つ、出演者女性のみのミュージカル劇団です。
楽しく(「お笑い」という意味ではなく)充実した舞台をご覧あれ。    
   
すでにサクラファンの友人たちと【Step ONEを観に行こう!ツアー】の計画立
てております。 観劇のあとは近場でお食事かお茶でも・・・といきたいところ
なんですが、しかしね、サクッと「あ、じゃとりあえず、生」とか「ちょっと目
を離している間にジョッキ空」とかなおねーさんたちだからね〜(笑)。
この11月でちょっと世界観(主に方面)変わりましたよ、わたくし。
    
一昨日の検査結果、γ-GTP 「61U/1」、ついに平常値です!!
1月の「888U/1」から、薬飲んでこらえて、薬飲んでこらえて、薬飲んで
・・・・10ヶ月間・・・再発ということもあって、な、長かった〜〜〜〜〜。
ただ、まだ胆石さまは居座っていらっしゃるので、これからも薬飲んでゆっくり
溶かしていきます。(なんだか、手術とか超音波破砕とかじゃ効かないタイプの
胆石らしいです) しかし来年の5月5日までには・・・っ!
「おねえさん、『立山』おかわり、冷やで。」
と言えるカラダになっていたいものです。
好きな日本酒は、富山の「立山」、長岡の「極上・吉乃川」、魚沼の「八海山」、
山口の「貴」、松江の「豊の秋」・・・・もう酒ならなんでもいいです(笑)。
   
γ-GTPの次は来年の5月5日に向けて、さあカウントダウン・スタート!です。
    
   
       

十一月某日「ジンギスカンキャラメル〜ッ!!」
    
ああ、それにつけても「ジンギスカンキャラメル」なのでございます。
過日さるお方から「HPみつけました」とメールを頂戴したのですが。
     
はい、こわいもの見たさの方?はこちらへどうぞ!
     
1箱105円(税込み)です。 送料は全国一律840円です。
「罰ゲームにピッタリ!!」だそうです・・・・・
メールをくださった方はお取り寄せなすったとのことで、
「不思議な感覚・・・・おいし。」と・・・・。
「・・・・」が気がかりです
「おいしい。」じゃなくて「おいし。」なのも気になります
うああぁぁぁぁ〜〜〜〜〜、なんか私とんでもないモノをひろめてしまった
ような〜〜〜〜〜っ!!!!!(責任とれませーーーーーんっ!)
    ↑
しかし、上のサイトに一緒に掲載されていた「サッポロビールキャラメル」
も気になります。 同じ18粒入りで、こちらは157円なのです。
アルコール0%だそうですが、やはり原料として仕入れる時点では「ビール」
ですから、酒税がかかるんでしょうか?
となると、現在なにかと話題の「第3、第4のビール酒税問題」の次は
「第5のビール、サッポロビールキャラメル」なんでしょうか〜?
     
     

十一月某日「たまにはカタい話もしようか」
       
ここ一週間ばかり、いろいろなことがあって、さぁてどこから書いたらよいもの
やら・・・・という、「ネタに困らなすぎて困る」(変な日本語ではあるな・笑)
状態なのである。
一番の出来事は11月13日の「ロベリア誕生日」&翌日の「帝劇のホンモノを
観よう!横浜開港記念館見学オフ会」なのだが、これは参加したみなさんがとっ
てもパワフルにレポして下さっているので、こちらではもう少し温めておくこと
にしよう。(とか何とかいって、結局書きそびれてしまうのが世の常ではあるの
だが・笑・忘れないようにしなければ、ね。) 
    
世間でもいろいろなニュースがてんこ盛りである。  
     
女子高校生が自分の母親に猛毒タリウムを飲ませたり、フランスではアフリカ・
イスラム系の若者中心に暴動が広がりついに戒厳令が布かれたり、女子高校生が
幼なじみの男子生徒にメッタ刺しされて死んだり(これは私の住む町の、街道を
はさんですぐ隣りの団地だったので本当にびっくりした。 犯人が捕まるまで、
取材のヘリコプターは飛ぶは、自治会は警戒パトロールをするは。 (心配して
メールを下さった方、ありがとうございます。)、日本中が数十年ぶりの皇族降
嫁に沸きたつは、その翌日に日米首脳会談は行われるは。
しかもその場所は東京ではなくてわざわざ京都なんである。
揃ってニコニコ金閣寺で写真を撮ったりしている。
この緊迫した国際情勢下、税金使って、こどもの観光旅行でもあるまいに。
    
「太平洋戦争中アメリカ軍は『文化財保護のため古都・京都』を空爆しなかった」
という美談が、実は間違いであったことが公に知られたのはつい数年前である。
古屋の解体作業中焼夷弾の跡が発見されて、実際には、規模は小さいものの京都
もしっかり空襲にあっていたことがわかった。
(1945年6月26日の京都空襲による死者は43名、負傷者66名)
そうだろう、「文化を尊重する良識のある国」が、あんな非人道的な恐ろしい核
爆弾を広島と長崎に投下するわけがない。
戦争学的にセオライズすると、むしろ最後の・最大の「原爆標的都市」としてあ
えて「泳がせておいた」という可能性だって無いとは言えないのである。
      
あっぱれなのは、占領下〜現在までこのようなフォルクロアを流れるままにして
戦後50年以上放置していた日本という国家の、この性根であろう。
    
アメリカが「民主主義のために世界を安全にする」という金科玉条の元に世界の
手綱を握り始めたのは実は日が浅くて、ウィルソン大統領時代・第一次世界大戦
直後である。 アメリカは、良くも悪くも「若い大国」であり、その国家主義は
さまざまな多様性を育んできたものの、文明が急速に進歩をとげた現在、人類が
かつて経験したことのない「極端さ」と「伝染力」をも、もたらしている。
その大国アメリカに太平洋戦争で大敗して、オキュパイト・ジャパンを体験して、
日本は「同盟国」という名の「傘下国」になった。
    
今「改憲か否か」でゆれている
憲法第9条「戦争放棄、軍備及び交戦権の否認」
はその中で生まれた。
それを、このへっぽこサイトでおさらいしたい。
    
現・憲法第九条【戦争放棄、軍備及び交戦権の否認】は以下の通り
「一 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の
   発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する
   手段としては、永久にこれを放棄する。
 二 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。
   国の交戦権は、これを認めない。」
   
ある党の打ち出した憲法改定案は、「戦争の放棄」という言葉は一応残しながらも、
その軸足を「安全保障」へ、「自衛隊」から「自衛軍」へと移そうとしている。
憲法改定にはさまざまな方向の可能性がある。 そのいずれをとっても、ある人に
とっては良く、ある人にとっては悪いものとなるだろう。
     
完全無欠の正解なんて、たぶんないのだ、きっと。
    
ただ、出来ることなら、せめてこの小さなへっぽこサイトをご覧のみなさんひとり
ひとりが、自分はその「ある人自身である」ということを思い、忘れないで欲しい。
   
戦後60年の今年の夏は、リアルタイムで戦争を体験した世代が7〜80代を迎え
「あの戦争とは何だったのか」を真剣に省みる重大な節目となるはずだった。
(あと10年後の戦後70年には、戦争体験世代層はもうかなり減っているだろう)
が。 解散総選挙の大騒ぎでなんだかうやむやになって、気がついたらもう冬が
来ようとしているではないか。 こんなふうにして、私たち日本人は何かにつけて
「過去を振り返りそびれて」
なあなあに流れていくものなのか。
    
事故による記憶喪失を体験した私は、「自分とは何者であるか」という切実な問い
かけを常に胸中に持ち続けている。
しかし、たとえ明日はどんな名前で呼ばれようと、私はまさに私自身であり、大き
くも小さくもない「ひとりの人間」として、この日本という国に生きていること、
その事実にかわりはない。
     
「考える」ことを止めた瞬間、私は「私」を失うのだろう。
それはきっと、皆同じであると思う。
「国際平和を誠実に希求し」の11文字を心に刻み込んで、明日から私はいつもの
おちゃらけ抜刀おばちゃんにモードチェンジするとしよう。  
      
では、おやすみなさい。
     
     
     

十一月某日「テレビさま」
    
それにつけても「ジンギスカンキャラメル」にハマってしまった私なのである。
オニオンの香りがなんともいえぬミラクル・ワールドをかもしだしている。
北海道まで行かないと売っていないのかしらん、これ。
今度米田刑事(デカ)長さまにイベント会場で聞いてみよう・・・・
って、もう来年のはなしなんですけど。
「タイガーマニアックス2」は2月11日。 大河新次郎中心のサクラVイベ
ントなので、とーぜん一般参加です、あたしゃ。(1と2しかやってないもん。)
ゲームソフト買う買わない以前の問題として、ゲームの函体も、
テレビも
ないのよ、ウチ・・・・
82年製のもらいもんのがついにブチ壊れて、叩いても蹴っても(オイオイ)
うんともすんとも言わぬ。 まあ、23年選手だからな、無理ないか。
なもんで「テレビ機能付きパソコン」で見ています。
(これ捨てるときにはリサイクル法にひっかかるのかな?)
    
我が家はものすごく物持ちがいいんである、去年ついに捨てた扇風機はなんと
45年選手で、金属の胴体はホーロー引き(!)、しかしこれはうしろのダイ
ヤルで首振り角度が15°〜120°まで自由に設定できる、というスグレ物
であった。 なぜ最近の扇風機は首振り角度が一定なのだろう?
自動車も、以前「15年もの」と書いたが、よくよく調べたら17年ものなの
であった。 そりゃ壊れもするわいな。
     
恐ろしいことに実家にあるテレビは私より年上、国産ポータブルテレビの2番
目の型なのであった。 白黒です。 ちゃんと映ります。 なんかもう、物じゃ
なくて「いきもの」みたいだー。
一度思いついて、アダプタいろいろ組み替えてゲーム機とつないでみたことが
あった。 しっかり映った。 しかし。
    
白黒なので「コラムス」ができねー。
    
当然「サクラ大戦」もできません、戦闘シーンになるともう、どれがどの機か
判別不可能! おまけにポータブルなのでブラウン管の画面は週刊誌よりも小
さい。(文芸誌くらいかな?何インチサイズなのだろう・・・)
考えてみれば、こんなちっちゃい画面で「ひょっこりひょうたん島」とか「ぶ
ーふーうー」とか「おすもう」とか、一家4人で観ていたのだなあ・・・。
    
しかーし!
養母の家を取り壊すにあたって、二階の、パートナーさんの部屋にあったテレ
ビをドッコイは譲り受けたのであった。
函体木製です。真空管いっぱいで、画面は小さいけど函自体はひと抱えもあり
ます、しかも・・・・
     
しかも、6チャンネルまでしかないんですけど!
    
民放は、確か東京では4チャンネルの日テレが一番古くて、8のフジとか10
のテレ朝は後発だったはず・・・
ってことは1950年代前半モノだわ、これ!!
さすがにもう映らないけど、ドッコイは「何かの置物台に」と考えている様子。
    
段ボール箱ぶっ積んだ狭い我が家の、いったいどこに置いたもんだか〜〜〜。
       
とりあえずテラダのトランクルームに保管してあるのであった。
「お部屋のインテリアにひとつ」というもの好き、いやさ
キトクな方はご連絡下さい。
「いきもの」とおりこして「ばけもの」のようなテレビさまの画像は・・・・
                            ↓
                           これ。
    
    

十一月某日「江戸桜2・美味しうございました」
     
サクラ2の歌CDで、かえでさんが
お母さま、コロッケ美味しうございました♪
と歌っているのは、戦前のお笑い歌謡曲「コロッケの唄」と、東京オリンピック
マラソン銅メダリスト・円谷幸吉の遺書とのコラボ(これでいいのかこの言葉?)
である。 (「円谷 マラソン」でGoogleで検索かけると、出てきます)
なにしろ延々続くのだ、
「父上様母上様、三日とろろ美味しゅうございました。
干し柿、餅も美味しゅうございました。
敏夫兄、姉上様、おすし美味しゅうございました。
克美兄、姉上様、ブドウ酒とリンゴ美味しゅうございました。
巌兄、姉上様、南ばん漬け美味しゅうございました・・・・・」
まだ続く。 あんまり美味とは思えない?養命酒まで出てくるんである。
   
さて、11月3日はサクラオンリーイベント「江戸桜2」なのであった。
沢山の方とお会いできて、読みたい本も入手できて、とても幸せであった。
しかーし。
あああ、どうしてみなさん私が空腹であるということを知っているのだ!?
「駒込・ラミイュ」のクッキー&マドレーヌ美味しうございました。
「新宿TAKANO」のダージリンティー・キャンデー美味しゅうございました。
「山梨・桔梗屋」の「一葉つれづれ」美味しゅうございました。
「森永アンシス」美味しゅうございました。
「大阪レーズンサブレ」と「大阪たこやん饅頭」美味しゅうございました。
「パティシエール・ピエール」のマドレーヌ美味しゅうございました。
「ネッスル・キットカット・ワイン風味」美味しゅうございました。
「北海道・ジンギスカン味キャラメル」美味しゅう・・・・あああ、
(これは罰ゲームなのですか、米田刑事長〜〜〜〜〜〜!!!???・笑)
なんだかものすごくいっぱい差し入れを頂戴してしまって、貧乏な私はとても
嬉しいのである。 ここ当分、甘いモノにゃ困らない生活なのである。
「抜刀質店はコメも味噌も喜んでいただきます〜」(これこれ・笑)
    
なんだかとっても盛り上がった「江戸桜2」だったのであった。
島は気ごころ知れたサークルさん同士だし、その後の「恒例・カンナオフ会」
は、もう他の方のブログや掲示板でレポが載っているのでご存じの方もいらっ
しゃるだろうが、まっぴるまから酒。
お好み焼き&もんじゃ焼きの店になだれ込んだもんで、いきなり「良い子は真
似しちゃいけませんゾーン」へ突入しちゃいました
「お飲物は?」「あ、じゃとりあえず、生。」な藤○姉さん。
乾杯の後ちょっと横を向いて、振り返ったら、あらま、ジョッキ空だった
中○ちゃん。
大阪人の誇りであるお好み焼きのこてさばきも華麗に、水のようにサクサク
呑むどら○姐さん。
にこにこと微笑みながらもマイペースでどんどこいっちゃうぽか○さん。
大人も大人、もう「ダメ大人っ!!」のようにメートルあがるったら(笑)。
私ひとりおとなしくウーロンだったのだが、よっぱらったね、空気でっ!
「大阪人はふたり寄ったら漫才が始まる」とは聞いていたのだが、そこはそれ、
迎える関東人もこの顔ぶれだもんね、「『居酒屋米田』勝手にファンクラブ」
結成時のメンバーが3人もいるんであるからして。
ほとんど貸し切り状態の店でよかったよ。
うん。
思い出すだに大笑い〜な宴でございました。
    
実は抜刀おばちゃんは「お盆」の真っ最中ではあるのだが。
去年の12月に養母が亡くなっていて、彼女がカトリック信者だったので、
「江戸桜2」の前日、11月2日は横浜の教会でミサ行ってきたんだがな。
(カトリックでは11月が「死者の月」なのである)
13日には母校で追悼ミサがあって、そこで「共同祈願」などとゆー、えーと、
仏教でいうなら「最前列でお坊さんにあわせてお経となえる役」を仰せつかって
「ひょえぇ〜、どーしよー!!」なのだがな。
なんだか11月のイントロは異様にテンション高くって、これがこのままいった
らどうするよ、自分!?な状態なのである(笑)。
ホント、どうしよう〜〜〜!?
     
    
     

十一月某日「Always look on the bright side of life !」
    
は、私の好きな「モンティ・パイソン」の中に出てくる歌のタイトル‥‥‥
らしいのだが、英語のまるで分らない私には、さてどの曲がこれだったのか
見当がつかない(笑) しかし、これはいい言葉だな〜♪ 
人生こういきたいもんである。 いや、ホントに。
なんせ私は放っておくとどこまでも
「Always look on the dark side of life(ジト〜‥‥‥)」
になってしまうので、そこんとこがイカンのだ、分っちゃいるけど、なんだ
かな。 うん。
     
人生「良かれ良かれだけ」とはいかんのだ、「月夜ばかりと思うなよっ!」
なのだ、そりゃもう、いやってほど骨身にしみているのだがな。
そこんとこで、しっかりリバウンドさせて「look on the bright side」に持っ
ていけるようになるには、自身の生活史のエピソード、明暗どちらともきち
んと向かいあわねばならんじゃろう。 そのうえでしっかりと「bright side」
を抱きしめていたいものである。
     
先月末、私はかなり大きな「離人症」の発作を起こした。 急いで薬飲んだの
だけど、それでも4時間くらい続いたかな。
離人症は私の数多い持病 (そこんとこがナサケナイ)のひとつでいまさら驚
きゃしないけれど、これは起きるととってもしんどい。
しかもきっかけが「夕暮れ時に見た路線バスの車体の色合い」なんである。
私は色彩に対する感覚が変な風に発達しているらしく、こんなささいなことで
いきなり視界がモノクロームの、ラップかソーダガラス越しに見ているように
なってしまう。 耳にする音も、モノラルになってしまう。
そうでなければ、色彩も音も必要以上にグワングワン迫ってくるか、どっちか。
どっちも、それで死ぬってことはないけれど、ものすごくイヤ〜なもんである。
困ったもんだ。
    
専門の医師に言わせれば、私は「感受性が人の4〜5倍ある」んだそうで、こ
れは誉め言葉なんかじゃなくて、「立派に病気です」と引導を渡されたような
もんだ。
小学校の通信簿に「感受性が豊かである」なんて書かれりゃ、そりゃ誉め言葉。
じゃあ「図工の成績いいかなー。」「作文『優』かなー。」のレベルで済むの
だが、しかしな、4〜5倍というのは、もはや生活活動に支障のある状態である。
     
ああ、私は、はやく心身ともに健全なおばちゃんになりたい。
バスの色なんてどーだっていいじゃないの、なんだってこんなことでつまずく
んだろう。 もうトホホでワハハな(だって笑うしかないでしょう)気分よ。
    
「Always look on the bright side of life!」を目指して、この11月を
渡りたいと思います。 11月3日には久々にイベント「江戸桜2」あるし!
    
みなさまも、良い11月を。
    
     
   

      
      
トップへ戻る
        
「雑記」メニューに戻る