日々是好日・身辺雑記 2004年 11月
(下にいくほど日付は前になります)

 
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11月某日「サクラ大戦 後夜・・・・用賀・」     
      
いやはや、遅刻しちゃった「百花繚乱」でございました〜。 ゴメンっ!
まさか事故渋滞と「コンニチワ」しちゃうとは・・・・
おばちゃん、参ったよ〜、こりゃまた。
にもかかわらず、いらしてくださった物好きな、あ、いや、お心優しいみなさま、
どうもありがとうございました!
      
次回は・・・・「サクラ万博」出たいです。 ただなー、相棒が外国出張中だと、おばちゃんホレ、
「体力ナシ之介」だからねー。 リハビリ頑張らねば!! (同人は・体力が基本・・・・・・?)
       
「クリスマスのニケ」
(略して「クリニケ」って言ったんは、誰よ。 なぁ、○桐ちゃん・・・・
             あとで、「抜刀クリニック・体育館ウラにいらっしゃい! 女医・抜刀姉さんより)
「赤い花 白い花・ポスター」( B4 版)
「てなもんやサクラ大戦」
     ・・・・・・近日中に通販受付開始いたします。 もちょっと待ってね。
       
さてさてイベント終了後、まずは「カンナ・ファン」の皆さんとお茶会! 楽しかった〜♪
んでもって、その後「マリア・ファン」の皆さんの「呑み会」に途中参加〜♪ (ヲイヲイ)
こりゃもう「酒池肉林・カオス・魔界・トンデモねー天国と地獄・・・・」状態。(すごかったよ)
       
で、「呑み会」を、「
ありがとうございました、またぜひに・・・ウフ♪」してから、
夜も更けていたので、タクシーで帰りました。
      
途中で世田谷の「
用賀(ようが)」を通過しました。
東京以外の方には馴染みがないかもしれませんが、「
用賀(ようが)」って高級住宅街。
でもタクシーの窓から見ると、以外とあります、暴走族さんのスプレー落書き。
ホレ、「帝国歌撃団・参上っ!!!」みたいな。
そのなかで。
       
「・・・・ん!?っ・・・」
        
白いシャッターに、黒スプレーでキッチリ大書
          
       
        
         ・・・・・・・・・・。 思わずつぶやきましたね。
         
「暴走族さん・・・
用賀にいったいなんのご用賀・・・・」
 詠み人知らずの力技・一本っ!!

         

11月某日「明日は『百花繚乱』!」
さぁ、準備を・・・・
って、なんでいきなり「断水」とな〜〜〜っ!?
ど、ど、ど、どぉしろっつーのぉ〜〜〜〜っ!?(凍)
      

11月某日「イガラシさん」
     
わたしには「住所不定」の友人がおります。
彼の名前は「イガラシ・オキマサ」さん、福島県出身。 ホームレスさんです。
60もつれのお年頃に見えますが、ホームレスさんって、やっぱり体にこたえる職業ですから、
もしかしたら、もっとずっとお若いのかもしれません。
    
イガラシさんは、いつも私鉄の駅のコンコース、通行人のじゃまにならないように、すみっこで、
きっちり一畳分のスペース段ボールを敷いて(「起きて半畳・寝て一畳」たぁ、よくいったもんだ。)
そこで寝起きしています。 まあ、だいたい古毛布ひっかぶって、一杯引っ掛けて眠っています。
ときどき「食料調達」でお留守。 それ以外は、将棋がお好きなようで、図書館の廃棄処分(「ご自
由にお持ちください」コーナー)の将棋本を読んだり、どこからか拾ってきた将棋盤で、誰かと一局
打っていたりします。
そのスペースに、段ボールにマジック書きで「イガラシ・オキマサ 福島県出身 ホームレスです」
と、きちんと表札(?)を出していらっしゃいます。
「自ら名乗るホームレス」さんは、めずらしいのです。
     
わたしは以前、横浜に住んでおりました。
駅に向かう通り道、自然の清流を活かした「親水公園」、その四阿(あずまや)に、3人のホームレス
さんが住みつきました。 どこで調達したのか、庭ぼうきでもって、いつもきちんと周囲を掃き清めて、
決して汚らしくゴミをまき散らしたりはしていませんでした。
     
でも。 公園は「市の公設施設」です。
誰かが「公園課」に通報したらしいのです。
「オレの払った税金でできた公園に、なんで!」、と
その翌日から。
まだまだきれいな四阿は「改築工事中」のフェンスで囲われて、3人はどこかへ、去っていきました。
冬が来ようとしていました。 どこで雨露をしのいでいるのか・・・・
風の寒い日、フェンス囲いの四阿の前を通るたびに、心がチリチリ震えました。
     
3人は、どうやら同郷者のようでした。 在る晴れた日の昼下がり、焼酎のペットボトルを囲んで、
声を合わせて「どこかの土地の・民謡」を歌っていました。 それはそれは楽しそうに。
あんな美しい民謡を、わたしは生まれて初めて聴きました。
     
イガラシさんとわたしは友達です。
街に出てつい買いすぎてしまった「使い捨てカイロ」や「のど飴」や「ホカホカのお弁当」・・・・
「すみませんが、もしもよろしかったなら、手伝ってやっていただけませんか?」と笑顔を交わす
間柄です。 もちろんわたしもイガラシさんが名乗る以上、本名を名乗っております。
    
もしも、あなたが同じ街に住んでいたら、イガラシさんを見かけたら、声をかけてくださいな。
小柄で、メガネをかけていて、ちょっとはにかみ屋の、でもひとなつっこいオジチャンです。(笑)     
      


11月某日「出ましたッ!!
『西城秀樹のおかげです』がっ!!」
      
ついに、ついに、あぁ、ついにぃ〜〜〜〜〜!!!(・・・・すみません 脳ミソ沸騰状態です。)
森奈津子さんの名著「西城秀樹のおかげです」がハヤカワ文庫から出版されました。(700円)
いやはや、これは名作です。 ハードカバー版のとき、何度畳の上を笑い転げて悶絶したことか。
とにかく森奈津子さんは圧倒的な文章上手!です。(「カタい」じゃなくて、良い意味でとっても
「ナンパ」な文章律を使いこなす作家さんです。)けっこうボリュームありますが、するりと
読めますよ。 あ、但し「両・同性愛者はキライッ」なお方はダメでしょうけれども。
                   
(って、そんなヒト来んわな、ウチのサイト・・・・)
ぶっちぎった内容の表題作もサイコーなのですが、「哀愁の女主人、情熱の女奴隷」や「地球娘の
地球外クッキング」、これはぜひぜひ最近はやりの「声に出して読みたい日本語シリーズ・官能
お笑いSF編」に加えていただきたいものです!
ちょこっと朗読に自信のある方なら、初めてでもスラスラ〜ッと音読できますよ。
おそらくこの方は「音声喚起タイプ」の書き手なのだと思います。
     
嬉しいのはハード版のときにはなかった「タタミ・マットとゲイシャ・ガール」が収録されている
こと。 し、しかしこれは・・・・ヴァージニア・ウルフ(1882-1941)の名作「オーランドー」
の「主人公:男性→女性」を、「主人公:女吸血鬼→メスの蚊→女吸血鬼→メスの・・・」とゆー、
循環律でもってメビウス構造にしちゃうという、と〜んでもない力技なのでは〜・・・・!?
     
あ、ヴァージニア・ウルフは、今だと「みすず書房・大人の本棚シリーズ」から出ている「病むこと
について」(2400円)が、入手しやすいし(大きめの本屋さんで)、短編エッセイ集なので読み
やすいですよ。 ・・・って、いま読んでる途中なんですが(笑)。
「『源氏物語』を読んで」とか、たった7ページで、すんごいコト言ってます、このイギリスのオバ
チャンは、あ、失礼、女性作家は。
(なんだかねー、あんまり親しみを感じちゃうもんで、ウチでは「ヴァージィ♪」って呼んでます(笑)
ちなみに森奈津子さんは「モリナッちゃん♪」です
・・・・て「ウッチャン・ナンチャン」じゃないんだから 
     ここいらへん    ↓     の下〜のあたりをクリックして、辛抱強くすすむと・・・
                               
(当サイト名物・秘密の抜け穴が・・・・)

11月某日「ん?」
・・・なんじゃ、これ・・・→  (プロフィールからこぼれてきたのかしらん・・・?)


11月某日「イベント用新作のご案内」
     
11月23日、大田区民ホール「アプリコ」にて開催される「百花繚乱かあてんこおる前夜」
参加いたします。(山崎あやめ様の
「絶対運命無敵華檄団」にイソーローさせていただくのよ〜
と、いうわけで、ちょいとあちこち手配いたしまして・・・・
         
「クリスマスのニケ」ご好評につき、オフセット増刷いたします。 ハアア〜、これでやっとコピー機から解放・・・)
   ただし製本仕立てではなく、バラで。(全60ページを単品チラシ印刷すると
トンデモない
   お値段になっちゃうので、「片面刷り無製本」という変則ワザを天下の「緑陽社」
   お姉さんが考え出してくれました。 
ありがたや、ありがたや・・・
       
「赤い花  白い花」のカラーイラストポスターを刷ります。(参照「カンナ」「マリア」)
   スキャナの都合で半分に切ってギャラリー展示しておりましたが、これでやっと
   「1枚の絵」としてご覧いただけます。
      
:間に合えば、なのですが
「てなもんやサクラ大戦」を100部だけ再版いたします。
  っていうか、あのね、スズトウシャドウ印刷、今日から7日まで社員旅行なんだわさ。
  だもんで、実際の入稿8日になっちゃうんだなー、これが・・・・(泣)
  間に合うかどうか、ギリギリのセンだわよねえ、こりゃぁ・・・どーしたもんだか
 フゥ・・・
       
問題は「ポスター」。 とにかくお渡しする単価を少しでも安く!ということで、
かなりな枚数刷るんですな、これが。 苦肉の策で、いざというとき(リハビリが成功したら)
60ページ以内のストーリー漫画を描く・ということを想定して、その表紙として刷ります。
(つまり200枚くらいは裁断しないで保管しとくわけです。 単行本実現化したら、その時
箔押しでタイトルを後付けするっちゅーことで。 
ホント「緑陽社」泣かせ。)えらいこっちゃ。
ゆえに185キロの、しかもマット加工仕様。 んなもんもはや「ポスター」じゃないってば。
それでも、まだまだどっさりあるんだな〜。
「冬コミ」に参加なさる方で「置いてやってもいいよん
」というキトクなお方がいらしたら
ぜひご一報くださいませ。
      
ふぅ、老体にムチ打って、おばちゃんがんばっておりまーす(笑)。
       


11月某日「そういや、ちょっとだけ」
「Q&A」を書き替えたのでした。
じつはいちばん多かったご質問に、おこたえしておりますのよん。
「帰ってきた抜刀質店・いま明かされるサイトの秘密!!」に興味がおありの方は、どうぞ〜。
           


11月某日「ポケットテッシュを忘れずに」
      
いや〜、参った、参った。
ここんとこ急に冷え込んだり、暖かくなったりで、すっかりハナ風邪状態。
いやあね。
季節の変わり目って、いつもこうです。
みなさん、お加減いかが?
     
あのときも、季節の変わり目でした。
駅前のコンコースを、私は歩いていました。
たくさんの、街頭テッシュ配りのお兄さんたちがいました。 わりと大きい街なので。
     
私はハナ水が出てきました。
「やっべぇ・・・ティッシュもらお。」
     
私は事故の後遺症で歩行に障害があり、いつも左手に杖を持っています。
杖を使いはじめてから、街頭ティッシュを配られる率がいきなり減ったな、とは思ってました。
しかし、そこはそれ、私は「明るいおばちゃん」です(笑)
「よし、あの背の高いお兄さんから、ティッシュもーらおっ!」
と決めました。(ちゃっかっりモンですもん♪)
     
私の前を歩く女性に、
「よろしくおねぁいしまっすぅ〜」
と、お兄さんはティッシュを渡しました。
次は私・・・・お兄さんは私の左の手元に視線を落とし、クルリと左に回ってゆきました。
「よろしくおねぁいしまっすぅ〜」
なにしろハナ水出てきてるんです。
こりゃ急いでティッシュをもらわねば。
私は左に回りました。
「お兄さん、ティッシュくださいな。」
お兄さんは右に回りました。
「よろしくおねぁいしまっすぅ〜」
その背中について、右に回る私。
お兄さん左にクルリ、私も左にクルリ、お兄さん右へ、私も右へ。
    
私はとっさにその背の高いお兄さんのTシャツの袖をそっと掴みました。
小声で尋ねました。
「見張られているの?」
私はそのお兄さんの顔を見上げました。
    
「ええ、おこられるんです。」
お兄さんは私の目を見て小さな声で答えました。
冷たい声でした。 冷たい、冷たい、まなざしで、そして哀しい瞳で。
      
「わかったわ」
と言って、私はその場を離れました。
     
この広いコンコース、たくさんのお兄さんたちが街頭ティッシュを配っています。
それを監視する人間が、どこかにいる。 この雑踏の、どこかに。
ティッシュを配っていいのは「お金を持っていそうな」「きれいな」「強そうな」人。
たとえ単価5円の街頭ティッシュでも、ムダ弾を撃てば、あとで叱責を受ける。
     
弱い人間は、杖をついている人間は、街頭ティッシュをもらえません。
     
私はまっすぐ前に進みました、ハナ水をすすりながら。
涙はひと粒も、出ませんでした。
     
出かけるときは、忘れずに。
左手には、杖を、ポケットには、ティッシュを。
      


11月某日「11月は神無月
(かんなづき)
       
11月は「神無月」、日本中の神様たちはみんな出雲大社に出張中です。
     
10月の末、友人たちと会いました。
ごちそうを食べて、お酒を飲んで、(しかも向こうのオゴリ!ときたもんだ)
あーでもない・こーでもないと、おしゃべりの花咲きまくり状態。
       
とても楽しい夜でした。
     
でも、いろいろ考えることもありました。
      
生きているって、どうしてこんなに切ないのでしょう。
みんなただ幸せになりたいだけなのに、どうして迷子になるのでしょう。
     
もしも本当にいらっしゃるとしたら、神様ってイジワルです。
      
11月は神無月、
神様がお留守でも、みんなちゃんと生きてゆけますように。
      
よい11月を。
     


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