日々是好日・身辺雑記1999年10月
(下にいくほど日付は前になります)

過去の雑記を読む


10月某日「舌かむコトバ」
    
先のリキュールは
「らしゃりゅとりゅーずえぴすこぱるでゅとろわじえーむみれねーる」と読むそうです。
舌かみそう(笑)。
     
どうも、日本語の発音の平べったさというのは世界の言語の中でも特殊なんだそうですな。
ですから日本人はたいがいの外国語が苦手。
たまに海外ニュースで、中国のエライ人なんぞがアメリカに行って、もんのすご〜く流暢な英語
でスピーチしていたりするのを見ると、「すごーい」と思っちゃいますが、これはそもそも中国
語と英語の発声法自体がとても近いんからなんだそうです。
(いやもちろん、お勉強もしてるわけですが。)
     
あんまりいいとこなしに思える日本語ですが、じつはひとつだけ、アメリカ大陸のある先住民族
の言語にとても近くて、これがまた、欧米の学者泣かせのやっかいな言語だそうで。
日本人がいとも易々とその言葉をしゃべってしまうのが、彼らには奇跡に見えちゃうそうです。
「ってことは日本語そのものが奇跡じゃん」というツッコミは置いといて。
日本人でも巧くしゃべれる外国語がある!!
外国語コンプレックスよさらば!
これはもう速攻で友好条約を結び、姉妹都市提携をし、交換留学なんぞも大々的にやって、我ら
日本人はせっせとその言語をマスターすべきでしょう!
ただおしむらくは、先方は人数が、
と〜〜〜〜っても 少ない らしいのですが・・・
       
 

10月某日「このテがあったか」
    
そういやパソ通と違ってインターネット
なんだからこーするテがあったのでした。→
日本にも輸入されるといいなー。

どうでもいいけど、ユースケ・サンタマリアと
草薙くんは、小さい「っ」の字をキーボードで
打てるようになったのだろうか・・・(笑)
    
   
    
      
     
     

10月某日「いくらなんでも気が長い」
    
ネットを流していたら「シャリュトリューズ」という薬用リキュール製造元のホームページを発見。
( http://www.chartreuseliqueurs.com)
ここの「シャリュトリューズ・ヴェール」はマリアの瞳の色のリキュールなので、ついふらふらっ
と入ってみたのですが、トップニュースの新製品紹介が
【La Chartreuse Episcopale du 。°Millenaire】

・・・あの、いくらなんでも「。°Millenaire(トロワジエーム・ミレネール)」って、西暦二千
年問題で大騒ぎの昨今、ちと(千年ばかり)気が早いんじゃありませんかいのう。
この酒の醸造元となった修道院の創始者7人を7つの星にたとえて、「それぞれに光を放ち・・・」
ったって、凡人は千年待てずに呑んじまうよ、酒。
それともこれ、百年ひとくくりの「世紀」じゃなくて「第三の千年紀」ってゆーことかいな。
1〜1000年が第一で1001〜2000年が第二。 となるとさ来年は第三の千年紀。
いずれにせよ、900年も昔の坊さん集団の作った酒であるからして、さすがに気の長〜いもんで
あるのうと、なんとな〜く納得。
    
(ちなみに「ミレネール」の「e」の上にホントはアクサン・テギュが付くんだけど、このPageMill
 上ではカナディアン・フレンチのキー配列は使えないことが判明。
 どこをどうしたもんだか・・・気長にカチャカチャやってみますか。 ふぅ・・・)
    
10月某日「新米さん、いらっしゃ〜い」
     
うはは、無礼講じゃ、無礼講じゃぁ!
と、ゆーのも我が夫ジャンポールの実家から新米が届いたからで、しばらく我が家は「食べ放
題(ご飯のみ)」。
常日頃の我が家のご飯は、ジャンポールの食事療法のため、キビと大麦を混ぜて炊くのですが、
さすがにピッカピカの新米には混ぜモノをする気になれませんワ。
新米は水分をたっぷり含んでいるので、研いでるときから指に重くて、炊きあがった姿は輝く
ように白く、熱々を舌にのせるとふわぁ〜っと甘い。 ああ、シアワセ。
ちょうど風邪ひきで買い物に出られなかったもんで、今夜は「ご飯の友総動員大会」でした。
常備菜の、カラシ高菜と豚バラ肉を日本酒とそばつゆでカラッと煮からめたのと、いただき物
の塩昆布、塩辛、こぶ豆、壺漬け沢庵。 お米と一緒に送られてきた「自家製・蜂の子の佃煮」
(口に入れるのには度胸いるけど、目をつぶって食えばウマイ!)。
あと豆苗と舞茸と油揚げのおみおつけ。
むはははは、無敵のご飯隊なのじゃ!
    
さてこの「新」を待ちわびるのって、お米だけなのかしらん?
「新パンの季節です」とか言わんもんなあ。 「新パスタ」とか。
小麦系、麺系で目にするのって、
「新蕎麦」と「冷やし中華始めました」くらいのもんよねえ・・・
いや、冷やし中華は季節モンとはいえ、別に新小麦ではないのだけれど。
どーでもいーけど、いっぺんでいいから
「冷やし中華おわりました」っちゅー張り紙を見てみたいもんじゃわい。
   
10月某日「爆走20時間」
     
久しぶりに泊まりがけで外出。
泊まりで横浜を離れるのって何ヶ月ぶりだろ・・・。
(今年の夏は母の容態第一で、お盆の帰省すらナシだったもんなあ・・・。)
というわけで、わたしの「Mac 師匠」こと「某・奥さん」のお宅へ行って来ました。
「某・FANTAさん」(全然匿名になってナイって・・・)と一緒に。
行きの新幹線の中からすでに話題は
1:「商標名『ソフト荒縄』なる物件の使用法」
2:「仏壇型合体ロボットの変身方法と性能」
3:「いっそe-one完全スケルトン化 
   女性にターゲットを絞って、ガラスのパソコン『サンドリヨン2000』発売!」
というおバカっぷり!(ぐおぉ〜〜〜っ)
現地で奥さんも加わって、後の爆走は推してや知るべし。
女3人のかしましさに巻き込まれて、「奥さん」の「旦那さま」は大災難でしたね(笑)。
晩にうかがって翌日の夕方にはおいとま、という強行スケジュールでしたが、アタマのフタが
バッコリはずれて、脳ミソ蒸気噴きまくり〜!な20時間でした。
ナニガナンダカ・・・・・
     

10月某日「沖へ」
    
ようやく秋めいてきて、母の体調も安定してきました。 ひと安心です。
久しぶりにふたりで門の所まで出ました。
家は丘の上にあります。
石段の下に広がる家並みを指さしながら
「前はよく、あそこいらへんまで泳いだもんだけれどねえ。」
いやそこは・・・国道16号線だってば。
明治40年生まれの彼女の目には、故郷の青い瀬戸内の海が見えるんでしょうかね。
いらかの波。
      

10月某日「やっとカットをのせました」
     
はああぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜・・・・・・・
カットはもっとナンギでした。(笑) トーンのモワレとか、線のガサつきとか。
「あらかじめPhotoshopの「イメージ」で解像度を微調整して、ジャストサイズで張り付ける」
という方法にたどりつくまで、あっちウロウロこっちウロウロ。
なにしろ基礎をすっ飛ばして、いきなりやってますから(トホホ)。
いずれちゃんと勉強せにゃなりませんな。
      
「桐橘宴」のパンフレット・カット(「1」「2」)ですので、当日いらした方には目新しく
もなんともないのですが。
自分で言うのもなんですが、わたしの描く光武の線って、まるで「生活日用品」ですね(笑)。
「ナベ・茶碗・光武」というか、「お茶の間に、ひとつ光武でも・・・」というか。
全然戦闘マシーンに見えないや(笑)。
          
ついでに9月末の雑記の挿し絵もトリミングからやり直してみました。
(↑「過去の雑記を読む」でどうぞ。)
         

10月某日「やっとイラストをのせました」
     
はぁ〜〜〜〜〜・・・・・
えっらいナンギでしたが、なんとかイラストを載せることができました。
あ〜、しんどかった〜〜〜〜!!
これだからパソコンオンチは・・・・・(笑)
      
「桐橘宴」のお茶会で使用したカードゲーム用のものです。
トップのカンナとマリアの顔をクリックしてくだされ。
あるいはこちらから・・・・「カンナ」「マリア」
     

10月某日「4643」
     
9月某日に書いた、宝塚をご一緒した友人は、学者肌な人であります。
ですから、たまに会っておしゃべりしていると、常日頃「前頭葉だけで生きている」と言わ
れる(んがー)わたしにとっては新鮮の連続です。
開演前の時間つぶしにお茶を飲んでいて「洞窟の頼朝」という日本画の話になったのですが、
(前田青邨の代表作。 日本史や美術の教科書によく登場して、切手にもなった絵です。)
「ええ、あの7人の鎧武者の絵・・・」
と言われて、えっ!?
数えたことなかった・・・。
画集はワイド版で持っているし、美術展で何度も実物見たし、一部とはいえ模写したことも
あったのに、ああそれなのに、それなのに。 
何人描いてあるのか数えたことはなかった、わたし。
認識のパターンの違い、なんでしょうか・・・パッと見た瞬間に冷静に数を把握する人、最
後の最後まで数にはぼんやりで
「頼朝、鼻でっかーい」なんて言ってる人(わたしだ)。
昔からとことん数字には弱いからなー。
中学3年からこっち、数学の答案用紙にクラスと氏名以外書いた記憶ないや。(自慢すな。)
しかし、上には上がいるもので。
仕事仲間のA嬢は、昔同級生からこんな年賀状をもらったそうな。
     
「あけましておめでとうございます 今年も4643」
    
6つ足りないって。
(そこんとこヨロシク)    
     

10月某日「お嬢さんの庭」
     
いきなり
「お宅のお嬢さんの・・・・」
と電話で切り出されて、そんなアホな、結婚4年目、まだ子供はおりませんがな。
「・・・・庭に今来てるんですがね。」
あ、母の家に来てくれてる植木屋さん。
「『おばあちゃん』って呼んだら、こっぴどく怒られちまったんで(笑)・・・・」
すみません(笑)。
「『じゃあ、奥さん』って呼んだら、『とんでもない! あたしゃ花の独身だよっ!』って、
また怒られまして(笑)・・・・」
すみません、すみません(笑)。
「で、お嬢さんの庭なんですが、今回見積り通りやらせてもらいますンで。」
すみません、よろしくお願いします。
     
養母92歳、庭の好きなお嬢さんです。
      

10月某日「堀内誠一さんの仕事」
     
平塚市美術館の「堀内誠一展」が3日までなので、大急ぎで行って来ました。
         
う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん、やっぱスゴイわ、堀内さん!
アート・ディレクターでグラフィック・デザイナーでイラストレーターで絵本画家だった彼
の仕事(しかもどれも超一流!)を全ジャンル一気に展示するというとんでもない企画で、
もう目も頭もぐるんぐるんしっぱなしでした。
亡くなって12年になるんですが、「anan」や「BRUTUS」、「ダカーポ」も「ESSE」も
彼のデザインしたタイトル・ロゴがまだしっかり生きているもんなあ・・・。
絵本「ぐるんぱのようちえん」も「ロボット・カミイ」も、30年以上経ったいまでも子供
たちに読まれてるもんなあ・・・。
     
デザイナーやイラストレーターの卵らしい若い人たちが大勢来てました。
もう目をキラキラさせて、展示作品を一点一点それこそ嘗めるように見つめて、
「すごいねー!」「すっごいねーっ!!」ってうなずきあってました。 うんうん(笑)。
十代〜二十代前半に心をゆさぶられたものの影響力というのは後々大きいような気がします。
その人の「モノを作り出す力」の骨の部分にしみて残る、というか。
みんな、この展覧会とめぐりあえて、ホントによかったね。

ちょいと写真を模写したものを(そのまま載せたら著作権法違反!ですから・笑)アップ。
よろしかったら覗いてみてね。
        

10月朔日「月またぎで、この騒ぎ・・・」
    
「もんじゅ」とか「ふげん」とか、やたら仏様の名前を付けたがる我が国の「G発業界」で
すが、「仏の顔も三度!」ちゅーことわざがあることもお忘れなく。
ホントに、昨日・今日ととんでもねーことじゃわい。
消極策ですが、せめて省エネに励もうかと・・・・
なんて言いつつ、パソコンの電源はこうしてONなわけです(トホホ)。
      
月またぎといえば、先月某日に書いた林芙美子の「巴里の日記」が、まだ発掘できません。
買い直そうにも全集以外では今は手に入れようのない本なんで、(いや、全集すらもうダメ
かも・・・)こうなったら図書館で借りるしかないか・・・。 軽〜いノリの外遊随筆を、
ごっつくて分厚くて重たいハードカバーで読むのも、なんかヘンな気もしますが。
たとえて言うなら「さくらももこのエッセイ」を、アンタ金文字背表紙・函入り紺布ハード
カバーで読みたいんか? って、とこですか。 なんかヘン(笑)。
          


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