PINCHOS STOLAS風
〜 i Que aproveche ! 〜
お蔭様でWeb Restaurant Bar STOLASも5周年を迎える事が出来ました。
ありがとうございます。
5年経ちましても勉強不足と資金不足は改善出来ておらず
誠にお恥ずかしいしだいです。
夢のBar開店にはまだまだ遠い道のりになりそうですが
ホームページの更新は続けて行きたいと店主ストラス共々考えております。
今後もどうぞ宜しくお願い申し上げます。(2003.10)
さて、今回は、尊敬する女性シェフ K 女史のお店で出会った
スペインのBAR(バール)のおつまみ
PINCHOS(ピンチョス)をご紹介させて頂きます。
パンの薄切りに料理が乗せてあり、固定しづらい料理の場合は、
串がささっているというスタイルのおつまみです。
楊枝付きカナッペという感じでしょうか?(笑)
スペインのおつまみというとタパスという呼び名の方が知られていますが、
タパス(おつまみ)をパンに乗せて、
気軽につまめる形にしたものがピンチョス(カナッペ)という定義のようです。
尊敬する女性シェフ K 女史(ごめんなさい、お店はお教えできないのです(^^ゞ)
のピンチョスは凄ぉ〜く凝っていて、ケーキのように美しく頂くのがもったいない!!
という感じのすんばらしいものなのですが、
わたくし、スト妻のSTOLAS風は気軽にお試し頂けるようにお手軽レシピになっておりますので
是非、お集まりの機会が増える年末年始にお試し頂きたいです!
(ピンチョというのは「串」の意味だそうで、
南米でピンチョというとその意味のままのバーベキューのような
串焼き料理を指すようです。)
「カラコレス(エスカルゴ)&パタタ(ポテト)」
(材料)
エスカルゴ(ギャバンの缶詰を利用しました)、EXV.オリーブオイル、
フランベ用のペルノー(白ワインでも結構です)、バケット、
みじん切りにんにく、みじん切りパセリ、塩、胡椒、じゃがいも、純生クリーム、牛乳
(作り方)
エスカルゴはさっと水洗いして、肝にあたる黒っぽい
ぷにぷにしているところをつまんで取り除きます。
フライパンにみじん切りにんにくとEXV.オリーブオイルを入れ弱火で温めます。
にんにくの良い香りがたってきましたら、エスカルゴを入れて
ソテーし、塩、胡椒し、少しふつふつさせます。
数分ふつふつさせましたら、ペルノーを入れてフランベして
最後にパセリを加えさっと和えます。
じゃがいもとじゃがいも用のにんにくは薄くスライスして小鍋に入れ、
更に、じゃがいもが隠れるくらいの牛乳+牛乳の1/3くらいの純生クリームを
入れて、弱火で柔らかくなるまで煮ます。
とろとろに煮えましたら、白胡椒、塩で味付けをします。
薄くスライスしたバケットにとろとろのポテトを敷き、
その上にエスカルゴを乗せて、オーブンで軽く焼いて出来上がり♪
「豚バラ肉&ジェノヴァペースト」
(材料)
豚バラ肉固まり、エルヴ・ド・プロヴァンス(朝岡スパイスさん)、
ジェノヴァペースト、岩塩、胡椒、バケット
(作り方)
豚バラ肉は1cm強くらいの厚めにカットして串に刺し
岩塩と胡椒、エルヴ・ド・プロバンスをふります。
テフロン加工のフライパンで、油無しでじっくりと周りがかりっと
するくらいまでソテーします。(途中ばら肉から出た油はキッチンペーパーなどで
ふき取りながらソテーしてください)
薄切りのバケットにジェノヴァペーストを塗り、
お肉を乗せ、オーブンで軽く温めて出来上がり♪
エルヴ・ド・プロヴァンス・・・バジル、ローズマリー、セージ、タイムなどがブレンドされた
とても便利なハーブミックスです。トマトソースや、鶏や子羊、お魚のグリルなどに利用出来ます。
「香草焼きかじき&マッシュルーム」
(材料)
かじき、マッシュルーム、EXV.オリーブオイル、
岩塩、胡椒、バケット、オリーブ、
お魚に合うハーブ(マコーミックさんのGrilled Fish Seasoningを使いました)、
(作り方)
かじきは適当なサイズにカットして、岩塩、胡椒、お好みのハーブをふりかけます。
フライパンにEXV.オリーブオイルを入れ、弱めの火で温め、
そこへカジキを入れます。片面が焼けて裏返す際に、
マッシュルームも入れ岩塩、胡椒、お好みのハーブをふりかけ、一緒にソテーします。
薄切りのバケットにカジキ、マッシュルーム、オリーブを
乗せて串で刺し、オーブンで軽く温めて出来上がり♪
Grilled Fish Seasoning・・・タイム、マジョラム、タラゴン、岩塩、パン粉などが
ブレンドされたお魚にとても合う便利なシーズニングです。
「ソフトサラミ&ドライトマト入りクリームチーズ」
(材料)
ソフトサラミ(ハードタイプのサラミでもOK)、ドライトマト、
クリームチーズ、パセリ、バケット、ロールアンチョビ
(作り方)
室温で柔らかくしたクリームチーズに、刻んだドライトマトと
みじん切りのパセリを加えて練ります。
薄切りのバケットにクリームチーズを塗り、
薄切りのサラミとロールアンチョビを乗せて出来上がり♪
いかがでしたでしょうか?
ちょっとしたおつまみもピンチョスにして頂くと目先が変わって楽しいですよね?
ところで、余談なのですが・・・
タパスという言葉、ネット検索などしてみますと
「おつまみを置くとり皿がない時に、パンにおつまみを乗せてそれをグラスに乗せたところ、
グラスの蓋のように見える事から
蓋をする=タパー=tapar→タパス=tapasというように呼ばれるようになった。」
と、このようによく紹介されております。ですが、どうもそうでもないようなのです!
「バルセロナの厨房から」高森敏明シェフ著(白水社)
こちらを読みましたところ・・・
・・・スペイン人の大学教授に聞いてもらった。するとその先生いわく、語源については
「そんなこと考えてたら、頭くさっちゃうよ」との名答。
次にグラスの上のパン説はきっぱり否定された。
「日本語にもアメっていったって、雨と飴とあるでしょ。あれと同じ事よ」だそうだ。・・・
とありました。
ちょっと「へぇ〜、へぇ〜」とトリビアではないですか?(笑)
今回サブタイトルに利用した i Que aproveche ! (ケ・アプロベーチェ)は
「良いお食事を」とか「ごゆっくり召し上がれ」という意味だそうで
こちらも高森シェフの本で勉強させて頂いた言葉です。
・・・食べることを楽しみ、生きることを楽しむスペインの人々の心意気を表しているようで
私はこの言葉が好きである・・・と書かれている高森シェフ。是非一度お店に伺ってみたいです。