強烈な個性の酒・ペルノー
このページのコンセプトは、「店主の独断と偏見による、本当に美味しいこだわりの酒を
紹介する」なのですが、今回はそれから外れてしまうかもしれません (・o・;)
・・・ということで、
今回は好きな人にとっては限りなく好きで、嫌いな人にとっては匂いすら
かぐ事の出来ないという、あまりにも強烈な個性を持った酒、
ペルノーを取り上げてみたいと思います。
このペルノーは「パスティス」と呼ばれる種類のリキュールで、
(このペルノー以外には、リカールが有名です。)
「アニス」を中心に十数種類のハーブを配合して作ったものです。
そのアニスの強烈な風味が特徴です。
かつて、「アブサン」と呼ばれる酒があり、フランスではよく飲まれていましたが、
この酒の成分であるニガヨモギが中毒の原因になるとして、製造、飲用が禁止されました。
アニス酒はこの代わりとして飲まれるようになったものです。
現在、ペルノーは、フランスで水割り・ソーダ割り・オレンジジュース
割りと言ったかたちで食前酒などによく飲まれています。
また、魚料理のソースなどにもよく使われます。
(おつまみのページで紹介しているガーリックバターにも、使用しています。)
さて、このペルノー、どんな味といって説明すれば良いでしょうか・・・
なにしろまずその独特の強い匂いに圧倒されます。
ペルノーの入っていたグラスは2〜3度洗わないと匂いが落ちないほどです。
味はアニスの刺激が強く、ソーダで割っても、ジュースで割っても
その個性を中和する事が出来ません。正直言いますと、
私もまだ美味しく味わって飲む事は出来ないお酒なのです(^o^;)
それでも、この味は好きな人にとってはたまらないとのことで、
私の知っている数少ないアニス酒派の人は、本当にこのペルノー系統の
お酒ばかり飲んでいました。
また、このペルノーにはもう一つ特徴があります。
それは、水を加えると白く濁るということです。ペルノーの紹介や説明をしている
本には必ず書かれている事なのですが、文章だけではイメージが
わかないと思いましたので、今回写真を撮ってみました。
※写真左が水を加える前、写真右が水を加えた後になります。
さあ、この強烈な個性の酒・ペルノー、興味と勇気のある方は一度
その味を試してみてはいかがでしょうか?ただし、いきなりフルボトルを
買わず、グラス売りのレストランやBarで試すか、ミニチュアボトルを買って
試す方が良いでしょう。もしかしたらフランス人独特の味覚に近づく事が
できるかもしれません!?