日本純正のリキュール 本物の味醂
今回は最近料理番組で紹介されるなどして話題の
飲用としても楽しめる本物の味醂をご紹介したいと思います。
調味料の代名詞となっているみりんは、三種類に分類出来ます。
もち米、米麹、本格焼酎から作られた飲用出来る「本物の味醂」と
もち米、米麹、醸造アルコール、醸造用糖類などから作った
一般的な「本みりん」(アルコール分14%前後)、
糖類を主原料としアルコール分が1%未満の甘味調味料である
「みりん風調味料」が販売されています。
”本みりん”と表示がありましても、必ずしも本物の味醂ということではありません。
本物の味醂だけがリキュールのように飲用として楽しむ事が出来ます。
みりんの起源は諸説ありますが、戦国時代に中国から甘い酒「密淋(ミイリン)」が
伝来したという説と、白酒などの甘いお酒の腐敗防止策として、
焼酎が加えられたものを始まりとする日本発祥説の二つが代表的なもののようです。
戦国時代から江戸時代にかけては甘いお酒としての飲用がメインでしたが、
江戸時代後期の書物に関東で鰻のたれ、そばつゆなどにみりんが
使われているという記述があるので、この時代を境に次第に調味料と
しての用途にシフトしていったようです。
今回取り上げる甘強酒造の「本味醂・昔仕込」は、
もち米は羽二重もちという品種を使使用し、焼酎は乙類を使用しています。
これらの原料を使用して醸造され3年間熟成後、出荷されます。
※製造元の甘強酒造(愛知県)はみりんだけでなく、日本酒も
手がける蔵元です。愛知県三河地方には他にも本格的な
みりんを製造している所がいくつかあるようです。
封を開けますとまず招興酒と同じような奥深い香りが漂います。
飲み口は非常にまろやかで、また濃厚な甘味を持っています。
糖類が入っていないにも関わらず、非常に上品な甘味に驚かされます。
調味料用のみりんとは違う琥珀のような色からも味の深さをご想像いただけると思います。
飲用方法としてはストレートはもちろん、梅酒やレモン+ソーダで割るなどすれば
食前酒としても充分に味わう事が出来るでしょう。
調味料として使った場合の効果も抜群で、料理の味が無条件で上がる事は
言うまでもありません。本物の味醂を使った料理はこちらを参照してください。
お値段は600mlで880円と、通常のみりんに比べるとやや高めになっていますが、
調味料だけでなく、飲用としても楽しめる事を考えますとお安いのではないでしょうか?
(機会がありましたらみりんを使ったカクテルも紹介したいと思います)
酒専門店や大手の酒販店、デパートなどでご入手頂けると思います。
また、ネット通販を受け付けている酒店などもありますので、興味のある方は
一度サーチエンジンで検索されてみてはいかがでしょうか。
(私が検索しました所では、複数の本格味醂が見つけられ
中には、飲料専用として販売されている超本格味醂もございました)