じょうたが使っているサインはA.S. L.ではなく、日本文化の「ごちそうさま」のジェスチャーです。

実は遊びのなかでA.S.L.の{おしまい}(finished/done)サインを使っていたのですが、彼は自分からは使おうとはしませんでした。ところが食事の後の「ごちそうさま」は8ヶ月目で自然に真似するようになりました。これが彼の中で「もういらない」とか「おしまい」を意味するサインになっていきました。

彼は夜中によく何度も泣いて起きます。ある夜、泣き出しても思いきってしばらく放っておいたのですが、なかなか泣きやまず、仕方なく様子を見に行ったら、悲しそうに私を見つめて{おしまい}を何度もくり返すのです。もうひとりで泣くのはごめんだ、と言わ
おしまい
finished
んばかりに。こう意志表示されると、こちらも思わずごめんと言ってしまいました。

1歳4ヶ月の頃、たった2時間だけ、保育付きのホビー教室にじょうたと出かけたことがありました。保育室でなんとか最後まで泣かずにいたそうですが、係りの人の話では、遊びにあきると、部屋の入り口付近に座りこんで、他の子供達にバイバイし、しきりに「ごちそうさま」をしていたそうです。彼としては「もう十分だ、ここから出して」と一生懸命意志表示していたのでしょう。

いつも彼の希望通りにいくとは限りませんが、でも彼の方から食事でも遊びでも「もうおしまい」と言える便利なサインです。
6ヶ月から9ヶ月頃の赤ちゃんに教える時は、この3つのサインから始めるのがお薦めです。{もっと}{ミルク}{おしまい}です。もっと大きな赤ちゃんの場合はこの3つにこだわらず、自由に選んでください。
初めて教えるベビーサイン
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