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 アニメ 最遊記
 
 現在は一迅社・コミックゼロサムで『最遊記RELOAD』』を連載中。
 『最遊記 全9巻』『最遊記RELOAD1〜5』『最遊記 外伝1〜』他画集や、ガイドブックなど。
 今度原作絵のオフィシャルガイドが出るそうな。買っとこうかねぇ。

八戒の眼鏡は伊達設定じゃなかったよなあ(コミックス遁走中にて確認できないらしい)ってこと
で、八戒さんの片眼鏡は、目が悪くてしてるって事で、下記のお話は進みますです。


 登場人物

 悟浄(ゴジョウ・沙悟浄)
 ……人と妖怪の間に生まれた忌み子。女性に優しく、実はお子様も結構好き。
    髪の毛がちょっと触覚入ってますよね。ぽそ。

 八戒(ハッカイ・猪八戒)
 ……炊事洗濯を完璧にこなす奥様(笑)更に問答無用の床上手。
    時に甘えなぞも交えつつ、いい感じに悟浄さんをコントロールしてます。
    

 まだ旅に出る前。
 同棲生活を送っている日々のヒトコマ。



 

 伊達眼鏡
 
                                      
 俺の腹の上、夜毎跳ねる淫らな腰つき。
 「あっつ!悟、浄ぉ……」
 中で蠢く俺のナニがイイ所を突いたのか、背中を仰け反らせて名前を呼んで寄越す八戒の
腕をぐいっと引き寄せる。
 「ふ、あ!」
 瞬間息を止めて倒れ込んできた身体を抱きとめて、口付けた。
 「八戒……やっぱ、これ邪魔。取っていいか?」
 右目にかかった鼻眼鏡。
 キスするとそのフレームが、あちこちにひんやりとくっ付いて興が削がれるってなもんで。
 「……そんなに、邪険に、しないでください、よ?これだって……私の一部なんですから」
 いっつも気になってはいた。
 「そいつぁ、わかってっけどよ」
 けれど、八戒が告げてくるように、この眼鏡は八戒の体の一部だ。
 ほとんど視力がない右目を補っている眼鏡がなければ、それこそ抱き合うのも覚束ない。
 気になるから、程度で排除するのは、それこそ失礼ってなもんだ。
 わかっちゃあいるんだが。
 「色々気になるんだよ!お前とは、んーと、そうさね。皆曝け出して、何物も隠さずに付き合い
  たい、みたいな?」
 「……何時からそんなに、乙女ちっくな人種になったんですか?」
 呆れた風な溜息が、俺の胸の上で零れる。
 眼鏡のレンズという人工物を通してではなくて、例えよく見えなかったのだとしても、己の目で、
俺を見て欲しい、とか思ったわけ。
 そのまま口にすると、呆れかえられそうなので、むっとした顔をして黙り込んだ。
 「ふう。ホント。仕方の無い人ですねぇ」
 俺を銜え込んでいるとは思えない、欲の薄い表情で微笑んでみせた八戒は、鼻に手をあてる
と眼鏡を外してくれた。
 壊さないように、サイトテーブルの上に置いて。
 「これで、よろしいですか?」
 額に口付けをくれた。

 「へへ。悪りぃな」
 「……あー。やっぱりよく見えない。体位変えてもらってもいいです?」
 騎乗位で、景気良く俺の腹の上で躍っていた八戒は、ぐっと背中を丸めて、俺の顔を覗き込
んでくる。
 「イク時の、悟浄の顔見たいんで」
 「……てーか、それって普通攻めの俺が言うセリフじゃんさ」
 「貴方は、言う必要性を感じさせないぐらい、いつも見てるでしょうに」
 射精する時にしろ、中でイク時にしろ、八戒は男冥利に尽きるぜ!ってな感じの、艶っぽい色
を乗せる。
 でもって、だいたいの場合まだまだ足りませんよ?って面で誘ってみせるのだ。
 俺が限界ギリギリまで苛んでようやっと満ち足りた法悦の溜息を落とす、その瞬間の締め付
けたるや、もう絶品てなもんで。
 目が離せない。
 「僕の、ここで」
 ゆらっと八戒が腰を揺らせば、くちくちっと粘液が絡む卑猥な響きが溢れる。
 「貴方が感じてくれてるって、思うと、嬉しいんですよ。すっごく、イイ顔してますよ?」
 この年齢にしては、まぁ結構な女を抱いてきたんじぇねぇのって、自覚はあるんだけれども。 
 八戒のように、行為の最中ずっと目を開けて、俺の反応を見続けるタイプは少なかった。
 相手の反応を見て楽しむってーのは、基本的に攻め手の特権みたいなものだ。
 受身の人間が、羞恥に悶えながらきつく目を瞑って、それでも続きがして欲しくって腕を伸ば
してくる様なんてーのは、征服欲を無茶苦茶に煽ってやまない。
 でも、八戒は違う。
 俺が八戒の乱れる様を見て、興奮するように。
 俺が懸命に頑張る姿を見て、己をも高めてゆくのだ。

 「了解!っとこれで、よろしいでございますかね」
 俺は八戒の腰に掌をあててバランスを取りながら、起き上がる。
 お互いが向かい合える体勢ならば、苦労なく表情が見えるだろうさ。
 「ん。これでいい。悟浄……遠慮なく、動いてくださいね?」
 「そりゃこっちのセリフ。先刻みたいに、淫らがましいダンスをご披露くださいよ?」
 笑い合って二人、微妙に違うリズムで動き出す。
 前後左右の運動に励む八戒と、上下の揺さ振りを仕掛ける俺。
 より深く繋がって、尚八戒の中がきゅうっと締め付けてくるのだ。
 「ん、あ」
 「ああ、ここか。好きだよな、八戒」
 突付けば愉悦の為なのか、決まってほろほろと流れ落ちる雫。
 ちゅうっと吸い上げれば、僅かな塩味が舌を刺す。
 「ご、じょ」
 「なにさね」
 「して」
 「こんなにヤリまくってるだろうが」
 にぷにぷと肉が擦れあう音がひっきしなしに、響いている。
 喉に引っかかったような八戒の掠れ声と、何かを堪える風な俺の声も淫らな音の中に混じっ
ていた。
 「ちが、う」
 「ナニが、違うって?」
 「うん、して……きす……」
 舌を差し出してくるのに、苦笑して口付けた。
 到達が近いとこうしてキスをねだってくる八戒の、本人は知らぬらしい幼い癖。
 唇を塞いで、喘ぐ歓喜を全て飲み込みながら、動きのピッチをあげる。
 揺すり上げながらの突き上げに、いやらしい腰つきで応えて寄越す八戒に躊躇いはない。

 「は!ご、じょ?……ごじょ、うっつ」
 「わあってるって。一緒にいきてーんだろ」
 「そ、う……です…一緒、に。いきま、じょ、ね」
 「はいはい。八戒さんには、ちっとだけ我慢、な」
 先端ぎりぎりまで引き出して差し入れるのは、一回一回の時間がかかる。痛みに近い愉悦
の幅は広いようなのだが。
 射精が近くなると、深くもなく、浅くもなく。
 ただ一番感じる場所をなるべく早くついてやるのがイイ。
 勿論そうすれば、無意識の締め付けがきゅんきゅんで、俺も一緒にいけるって寸法。
 「ご、じょ……イイ……気持ち……いい……」
 「俺もいいぜ。ったく、そんなに締め付けなくたって出せるってーの」
 あたたかい内部に包まれているだけでも心地良いのに、感じる八戒の
中は、一体どんな風に動いているのかじっくりと観察してみたいくらいに
淫らがましい蠢きで俺を狂わす。
 「あ……あ、あ、あっつ……も、だめ…だめぇ」
 「俺も、限界っつ……中、いいな」
 「はい……出して……下さ、あい…」




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