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 ゲーム エリーのアトリエ 

 ガスト発売。アトリエシリーズ第二弾。恐怖のやり込みゲームでございます。
 おっちょこちょいな天然系の主人公・エリーが立派な錬金術師になるべく励むゲームです。
 一応一番良いエンディングは、恩人と共に究極の錬金術を目指して、日々邁進するって奴
ですが。
 楽器を極めて踊り子さんと旅をするもよし、チーズケーキを極めてケーキ屋さんをひらくも
よし、金を練成して大富豪になるもよし。
 好きなキャラと共に行くもよし。
 ちなみに、自分は12のエンディングのうち半分ほどを見ました。
 バッドエンディングは、悲しいのでやっていないせいもありますが、いつも錬金術師を目指し
ちゃうんですよね。しみじみ。
 オークションなら1000円代でソフトが買えます。
 絵が可愛いので、ぜひ挑戦してください。初心者は必ず公式ガイドブックを購入のこと(笑)


 登場人物
 エリー(エルフィール・トラウム)
 ……錬金術師。かなりへっぽこ。序盤では必殺技が使えないのが悲しいです。
    しかも打たれ弱くてねー。しみじみ。

 ダグラス(ダグラス・マクレイン)
 ……王室騎士隊の隊員。エリーが住む町・ザールブルグ屈指の剣の使い手です。
    序盤の雇用費は高いけど使えるのですよ。


 エリーが、敵さんが強い場所に錬金術の材料を採取に行く際、ダグラスさんを雇った。
 さて、行くかね?と足を踏み出した時、しとしとと雨が降ってきた……そんな場面です。
 おっといけない、この作品では二人は恋人同士ですよん。


 

 
雨天決行
  
 「降ってきちまったなあ」
 山の頂上まではエリーの足で12日かかる。
 俺にお呼びがかかって、護衛をする採取地って奴の中では、遠い部類に入る場所だ。
 ましてや雨の中出かけるには、一番の難所だといってもいいだろう。
 「本当ねー」
 決して『引き返そう!』とは言わないのが、全くエリーらしい。
 途中から引き返したところで、俺は護衛代なんて取らねーぞ。
 何ていうか、ほら、よ?
 一応、お前は俺の彼女なんだから。
 「少し雨宿りして行くか?」
 ぬかるみの中、エリーが転びそうになったのを支えてやったのは、これで、三回目。
 「うーん。わかった。いい所があったら、しようか。雨宿り」
 ん、と顎に人差し指をあてる思案のポーズで固まる事、数秒。
 やっと頷いてくれた。
 自分が風邪をひきやすい体質だってのも、忘れたら困るぜ?

 運良く見つかった十数メートルほどで行き止まりの洞穴は、曲がりくねっているので、雨は吹
き込んで来ない。
 湿った薪を前に悪戦苦闘で、火をつけてくれたのは、さすがに錬金術師ってとこか?
 最初は心の底から、胡散臭く思っていた技術だったが。
 今はそれが当たり前の職種として受け入れているから、不思議なものだ。
 新しいモノ好きの王様から目をかけられているとはいえ、この俺が、騎士団の訓練よりも、こ
いつとの旅を選ぶ日が来るなんて、想像もしなかった。
 「ダグラス、寒くない?」
 オレンジ色にぐるっと白いリボンが一周したトレードマークの帽子から、髪の毛から。
 雨を滴らせて尋ねてくる様子に苦笑して、抱き締める。
 「寒いのは、お前の方だろう?」                                    
 

 華奢としかいいようがない身体は、すっかり冷え切っていて俺の腕の中で小刻みに震えていた。
 「濡れた服は、脱いで乾かしておいた方がいいだろう」
 言い様、俺はエリーを膝の上に乗せたまま、マントを外して鎧の留め金を外す。
 「じゃ、じゃあ。私、こっちで着替えるよ」
 「……反対側に行くと焚き火の反射で、よ〜く見えるぞ?全く今更だろ?俺が見てないとこなん
  て、どこにもない……って」
 ぽかぽかっと頭が叩かれる。
 思いっきり叩かれたところで、鍛えている俺にはどうということでもないが、加減しているのだろ
う。
 くすぐったい程度の衝撃しか覚えない。
 「もう!どうして恥ずかしいコト、言うかな!」
 「別に恥ずかしくも何とも無いだろう?俺は少なくとも平気で脱げるぞ」
 「ダグラスと一緒にしないでっつ!」
 するっと腕の中から抜け出たエリーは、数メートル離れた場所で、襟に手をかける。
 「見ちゃ駄目だってば!」
 「はいはい」
 まじまじと見入っていたら、真っ赤な顔をして帽子を投げて来た。
 仕方ないので肩を竦めて頷くと、背中を向ける。
 小さく安堵の溜息をつくと、衣擦れの音をさせながら服を脱いでゆく。
 油断しきっている姿を目の端で捉えれば、俺だけが知っているやわらかな裸体が露になって
いた。
 細い腰、大き過ぎない膨らみと、綺麗に伸ばされた手足。
 背も高くはないけれど、常々バランスがいいなあと思う。

 頬をつっと、滑った雨の残り粒が首筋から流れて鎖骨の窪みに溜まったのを見届けたか、否
かのタイミングで、ついつい手が伸びてしまった。
 「ダグラスっつ!」
 両腕で胸を押さえる仕種に、目線をずらせば微かな茂みがしっとりと濡れているのが見える。
 これで、手を出さなかったら男じゃねーよなあ。
 手首を握り締めて正面から抱き寄せて、伝った雨の粒の後を追うように、頬から首筋、鎖骨に
かけて唇を走らせる。
 「んっつ。駄目っつ。ダグラスっつ、風邪、ひいちゃうっつ」
 「だから、ひかないように、俺がずっと温めてやるんだろうが」
 「でも、こんな所で寝れないよ?」
 おや?案外その気だったとか。
 「毛布があるぜ。俺の荷物の中に入ってる」
 手を離して、自分が背負っていた荷物の中から毛布を取り出す。
防水袋の中に詰め込んであったので、何となく黴臭さが残っているが、完全に乾いた状態だ。
 「ほら。これを引けば寝れるさ。薄い毛布で背中が擦れて痛いってんなら、上に乗ればいい
  だけだし」
 「もう!どうしてそーゆーことばっかり、言うのかなっつ」
 頬を真っ赤に染めたエリーが、俺を見上げてくる。
 怒り心頭なのか、胸を隠すのも忘れて、拳を握り締めていた。
 全く。
 可愛らしいったら、ないなあ。
 「とにかく、これを引いてっと」
 火種が飛ばないけれど、その暖かさが十分に届く位置に、毛布を敷く。
 「ほら、こいよ」
 先に寝そべって、手招きをする。
 「って!もう、前ぐらい隠してってばぁ」
 エリーと同じ様に、全裸になった状態では勃起したそれも、隠しようがない。


 それでも、ここまで来てしまった以上引きようが無いのは、エリーとて承知しているはずだ。
 俺が抱くまでは処女だったせいもあって、色々と思うところはあるらしいし、まだまだ恥じらい
って奴を忘れないけれど。
 そろそろ、愉悦って奴を覚え始めている。
 じっくりと慣らせば、全部銜え込めるようにもなったしな。
 最初ん時は、痛がって怖がって、ぽろぽろぽろ、綺麗な涙をたくさん零してしゃくりあげたっ
け。
 挿入は無理だってんで、素股で擦って、溜まってた精液を振りかけて、それでも先っちょが
何とか入ったほど狭かった。
 今も入り口はほんと狭くって、てこずるけど。
 一番最初を思い出せばどってこともない。
 「ほら、いっくら俺が鬼畜だからって、速攻入れたりしねーよ。最初は抱っこからだ」




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