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 「あんっつ、あううっつ、ああっつ、はっつ、ん、くんっつ」
 俺がイク瞬間の顔が好きだと言うエリーは、己の快楽を逃がさないように絶妙に腰をうね
くらせながら、必死に目を見開いている。
 すっかり涙で濡れた瞳。
 可愛くて、むしゃぶりつきたくなるように卑猥で。
 自分の中の、イトオシイという感情を、正直持て余す。
 「だぐっつ、だぐっつ、ね?まだ。まだ……で、ない?」
 「散々、我慢強いられてっからな。後ちくっとかかるぜ」
 「わたし、もぉ。だめ……だめだよぉ」
 イきっぱなしの身体は、既に自分の意志ではどうにもできない状態になっているらしい。
 後ちょっとの刺激で、エリーは意識を失うだろう。
 そう、してやるつもりではいる。
 満足しきった、紅潮が引かないままの風情で、俺の腕の中、くったりと全身の力を抜
くエリーを、抱き抱えてやるのが、大好きだ。
 本当に、俺だけの物なんだと思える、数少ない時間。
 「あと、少し。ちゃんと、俺が出すのを感じてくれ……な?」
 唇で触れただけでも数度は熱を上げているのがわかる、頬に軽いキス。
 ちゅうっと吸い上げて、頬肉の感触を確かめる余裕は、もう、ない。
 子宮口の堅い感触を楽しみながら、抜き差しをしていた俺は、腰のグラインドと突き上げの
ペースをきつくして、子宮の中までをも蹂躙する。
 何度、その中を堪能できただろう。
 甘くて、きつい。
 他のどこの場所でも味わえない快楽を、長く味わっていたいが気持ち良過ぎて無理だ。
 「だしてっつ、もぉ、だしてっつ」
 必死に意識を保とうとしているエリーは、乳首の先端にまで力を入れている。
 俺は真っ赤に熟れた乳首を、きゅっと歯の先で噛んでやった。
 「やあんっつ」
 エリーの気がそれるタイミングを見計らって、最奥にぶちこんで吐き出す。
 しみじみゴムの中に出すのは頂けないが、開放の快楽はあった。
 我慢した分だけ、長く、長く。
 その、長い放出をエリーは。 
 全身震わせながら、何とか耐え切った。
 「エルフィール……」
 ぶるっと腰を震わせて、射精が完全に終わったのを名前に乗せて囁けば、ふにゃあっと
満足そうに笑った体から、一気に力が抜け落ちる。
 「と、と……」
 弛緩しきった体から、まだエリーを欲しがるナニを抜き、その汗ばんだ額に張り付いた
髪の毛を、そっと指先で払う。
 「……こいつは知らんだろうなぁ」
 俺が、後始末をしながら。
 散々俺に蹂躙されてふっくらと厚みを持った肉襞を指で探ってまで、目で、感触で、堪能
している事を。
 「俺はいいけどさ」
 このまま、俺の変態ちっくな後戯に近い後始末を、知られないままでも。
 「お前は、いいんかよ?」
 どこまでも、どこまでも俺の全てを受け容れたままで。
 何も知らないまま、全部を。
 容易く許容してみせる、お前の包容力が堪らない。
 「ま、いいんかもしれんな?」
 そんな間抜けた、どじっこ属性すら愛しくて仕方ないのだから。
 俺は、ふやふやと眠るエリーの瞼に唇を寄せてから、本格的に自分とエリーの後始末に
かかった。




                                                        END
 




 *長かった!ようやっと終わりましたがな、もし。
  らぶらぶのダグエリです。
  この二人は、こうやったねっちりエロもいいんですが、手ぇ握るだけで照れ照れ
  しちゃうような初々しいのも似合います。
  そんなほのぼのも、何時か書いてみたいものです。
                                                   2008/03/06



                                  
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