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 最中ではよく、呼ぶ事にしている。
 呼ぶ都度にこうやって、我を忘れて乱れてくれるから。
 「えうっつ。えうっつ。だぐ?そんなに、奥、まで入れないで」
 「どーして。気持ち良くねーの?」
 「だって。知らないんだもん。そんな場所。だから怖い……怖い」
 「怖くねーよ。エリーだってもっと奥まで欲しいから、俺に入ってくれって、こんなに入り口、
  広げてくれるんじゃねーのか」
 更に奥深くに入り込もうと、腰を入れる。
 膣とは違う、きつさとぬるつきによる締め付けは、俺の射精感をとんでもなく煽ってくれた。
 ここで、中出ししちまった日には間違いなく孕むだろうな。
 まだ十六歳の女を孕ますのは、人としてまずいだろう。
 勿論、エリーが望むならやぶさかじゃない。
 結婚だって悪くはないさ。
 ただ、俺は一流の聖騎士になるって夢が、エリーには一流の錬金術師になって恩人に会うっ
ていう夢があるから。
 やはり駄目だろうと、思う訳で。
 「エリーこのまんま、中に欲しいか?」
 「……うん、して……中、かけて…ほしっつ」
 「ばーか。お前無防備過ぎ。SEXの相手が俺で良かったなぁ?」
 必死さからくる媚態に鼻血を噴きそうな気分だったが、俺も男だ。
 しかも年上で、エリーが大好きで。
 遠くはない未来、一緒になるつもりならば、ここはきちんと避妊が大人ってもんだ。
 俺は、ずるんと完全勃起のナニを抜き出した。
 「やだあっつ。だぐっつ。どぉして抜くの?抜いちゃうのっつ?」
 「あー避妊具つけるだけだって」
 「こんどーむ、なんていらないよっつ」
 「エリーが中出し好きなのは知ってっけど。まじーだろうが。赤ちゃん、出来ちまったら」
 我ながら盛ってるよなーと思う頻度で、何時でも何処でもエリーを欲しがるから、何を忘れても
剣とコンドームだけは持ち歩いている今日この頃。
 俺は隊服の隠しポケットから小さな青い包みを取り出した。
 一見、粉薬の包みのようなそれは、騎士隊の人間が見れば何だか一発でバレる。
 さかさかと包みを解く様子を蕩けた瞳で見詰めながら、エリーがうっとりと呟いた。
 「ダグの赤ちゃんなら、私。産みたいな」
 「おいおい」
 「今すぐでも、良いよ?」
 「……ほら、後ちょっとだけ待ってろ。すぐ入れてやっから」
 くるくると巻き上げて先端にあてる。
 ぴちりと先端が収まったのを見届けて、今度はぴちぴちとゴムのきつさに梃子摺りながらも、
巻上げを根元まで下ろした。

 「だぐぅ。ごむ。いやっつ」
 「……駄目だってば。まだ駄目」
 「まだ?」
 「そう、まだ。後ちっと待っていてくれや」
 俺が聖騎士として、トップに君臨するまで。
 や、せめてエンデルク隊長に一度でも公式の場で勝てるまでは駄目だ。
 そうしたら、エリーにプロポーズして。
 ダース単位でも孕ませてやるし?
 とてもこいつが家庭に納まってくれるとは思わないから。
 俺が面倒見る羽目になるんだろう。
 子煩悩な聖騎士も悪くはないさ。
 ……そんな風に考えている。
 「だいたいお前。こんなぺたんこな胸で。どやって赤ちゃん育てるんだ」
 「ひどいっつ!ぺたんこなんて!ダグ好きって言ったじゃないの!」
 「あー。俺は好きだけどな。赤ちゃんはどうだろうなぁ」
 「っつ!」
 「まぁ。焦るな。まだまだ育ち盛りなんだから。俺もこうやって毎日揉んでやるよ?」
 「……揉むだけなら別に。毎日でもいいけど」
 「けど?」
 「揉むだけじゃすまないでしょう?」
 「ああ……すまねーな」
 好きな女目の前にしてどころか。
 マッサージとはいえ、胸を揉みしだいた日には。
 挿入せずには収まらないだろうさ。
 フェラで抜いてもらうってーのもあるが、正直エリーはへたくそだからなー。
 一生懸命頑張ってくれるのは、嬉しいし、ありがたいけどよ。
 やっぱり、中で、生でが一番良い。
 「こうやって、中に入れて……」
 完全にゴムを装着したナニを入り口に押し付ける。
 くいっとエリーは腰を上げて、早く奥まで入れるように催促してきた。
 そのままの、状態で少しだけ待っていると、焦れたエリーの腰がいやらしくうねくりだした。
 くぱんと開いた入り口の赤い肉がひくひくと蠢いていて俺を引きずり込もうとする。
 恐ろしく淫らな光景だ。
 普段は、SEXなんて知りません!てくらいに、無防備で子供っぽい仕草が多いだけに、
そのギャップがまた俺をそそった。
 「ねぇっつ。ダグっつ」
 「んだよ」
 「ちゃんと、奥まで入れて」
 「入れるだけで、いいんかよ」
 ふるふるっと首が素早く振れて。
 「今度は最後まで……イかせて……」
 「……何度もイってるだろう。全く。それは俺のセリフだよ…」
 伸ばしてくる腕を首に回させて、下唇を噛みながらキス。
 舌を絡める激しい口付けを繰り返しつつ、俺はエリーの中に根元までナニをぶち込んだ。
 「ああつ!ダグッツ」
 「またイっちまうのかよ」
 「……ちがうもん!いかないもん!ただ……ああっつ……ダグのが…大きくて、硬くて……
  びっくりした…だけ、だもん」
 「ふぅん?まだ、一度も出してねーからな」
 「今度は、出して…ね」 
 「ああ。いい加減俺も限界だ」
 ゴム越しに出されて、イっちまいな。
 耳の中に直に注ぎ込めば。
 「やあっつ」
 羞恥が酷いのだろう。
 ぽろぽろっと涙を流して、しかし中をきつく締め上げてくる。
 俺もさすがに、もう限界も限界だったので。
 ナニの先端がこんっと、子宮の入り口にあたった瞬間に、射精の為の抜き差しを始めた。




                                  
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