潮降り町と呼ばれた地区の通りは崩壊が激しく、歩を進めることが出来ず、他の道を探す。
建物の中の通路を通って高台にアクセスを試みる。天気が良かったので行けたのだろうが、いま作りながら、よく臆病者の自分が独りでこんな所へ行ってきたものだと思っている。好奇心というものはすごいものである。
部屋によってはすぐに戻ってくるつもりだったのか、調子が悪かったのか、TVがそのままのところもある。現在でもここには良質の石炭はあるらしい。しかし海底炭田のため採算が合わないための閉山と聞いている。この部屋の持ち主がこの写真を見たら、どう思うことであろう。このTVをなぜ置いていったのか聞いてみたい気がする。