「クモハ12 夕暮れから夜へ」

 

 

何度か訪れては見たものの、風景的にとてもまとめにくい路線であった気がします。

結局、中途半端なままで、終焉を迎えてしまいました。

それでも、やはりこの路線の雰囲気は楽しかったのです。

  

  

 

朝・夕は賑わうこの線も、夜となると乗客はほとんどありません。

 

この白熱灯がたまらなく好きでした。

この明かりに包まれて、旅をした時代がとても懐かしい。

 

思えば、よくぞ生き長らえてくれたものだと思います。

吊りかけの音も楽しめないうちに到着しちゃうような路線だったけれど、

独特の風景が大好きでした。

 

 

そして、闇の中に静かに消えるように、

彼は去ってしまいました。

 

 

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