西日暮里にて

 蒸気機関車なき後、私が求めたのは旧型電機の姿でありました。特に東北本線の雄「EF57」はその頂点にあり、前に突き出したパンタグラフと長いデッキ、その旧型車特有の重厚感がたまらない魅力でありました。それでも定期運用を持たない撮りにくい機関車ということがわざわいして、私自身まともなカットはこれくらいなのです。当時このEF57も蒸気のあとを追って引退間近であり、私はひたすら東北本線上にて待つという身でありました。今となっては驚くばかりなのですが、この「EF57」の前にあっては今をときめく「EF58」は邪魔者扱いで、唯一の運用確率の高い「津軽」などで「EF58」先頭の重連で来ようものなら、シャッターをきらない人がいるほどだったのです。それくらいのカマでしたので今でも一番復活してほしい機関車なのですが、JRさん!どうにかならないもんでしょうかね〜。このカマのねぐらであった宇都宮市内に「EF577」がいるはずなのですが、あぁ、EF57+ゆとり見てみたいですね・・・。

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