早暁の名古屋駅にて

「EF58」を本格的に撮り始めたのは、いわゆる大窓原形機がほとんど全滅した後のことで、今さらという感じだったのですが、何といってもゴハチには「EF5861」がいましたから、私の学生時代はほとんどこのカマに費やされたという感じでした。ここに紹介する36号機は今さら説明するまでもなく35号機とともに側窓が7個ある変形機で、35号は先に廃車となったので、残る1両としてかなりの人気ガマでありました。特にゴハチはSGを積んでいるものがバルブをするときれいに撮れるので最高でした。この日は東洋活性白土の最終日の後、夜行で名古屋に向かう車中で知り合った鉄チャンの人に、荷36レが36号だと教えてもらい撮影できたもので、とてもラッキーと興奮したのを覚えております。この頃は定期の荷レなどあたりまえでしたので鉄チャンの姿もなく、のんびり撮れたものでした。

 時は流れこの36号機も引退し、ぶつぎりにされて保存された写真を見ると何ともせつない気持ちになります。

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