井笠鉄道記念館へは笠岡からバスがある。50分に1本くらい。新山バス停で下車するのだが、記念館はバス停から離れた軌道跡にある。今ではバスの運転手も存在を知らない人がおり、降りたバス停で途方にくれてしまった。降りたバス停の反対側の乗り場に、小さな看板をみつけた。バス停を降りて左に一本道、4〜5分の所の記念館はあった。

 

 驚いたことにコッペル1号のライトが点いている。細やかではあるが、なんとも心憎い演出だ。ライトは別の車両のものらしく、少々大きめだ。これがチョット前まで我が地元の狭山湖畔を走っていたのである。なんとも残念なことだ。

 

 客車には自由に立ち入ることが出来る。テーブルが持ち込まれ談話室でもあるらしい。車内には室内灯がともり、木造客車の臭いが、一瞬発車待ちの錯覚を起こさせる。切ない・・・。

 

 

 一回りした後、早々に立ち去ることにした。雨男健在。今日は景気良く降っている。

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