もう2度訪問してスカを食らっている。悔しくて仕方がない、いろいろ情報集めにいそしみ、ようやく明日走りそうだという情報までつかんだ。早速「行きたい。」とかねてから言っていた人たちにメールで声をかけるが、さすがにすぐに出られる人はおらず、結局一人で関越〜信越〜北陸自動車道を下ることに。
朝日も眩しい立山インターをぬけ、有料道路から自転車に、すっかりなまっている体が悲鳴を上げ、さらに心臓破りの登山道に。「本当に動くんだろうか・・・」期待と不安を胸にやっとこ軌道と同じ高さにたどり着く。
まだ人はいない。とにかく待つしかない。それにしもボロボロ。これで満足に動くんだろうか。撮りたいポイントはもう一つなので、そこで待つことにする。
「来ない・・・。ひょっとして作業中止?」不安が胸をよぎる。沢の大きな倒木に腰掛けながら列車を待つが、一向にやってこない。徹夜で走ってきたこともあって横になって眠る。やがて天気が悪化し始め、いつものように雨が・・・。それでもひたすら待つしかない。7時に待ちかまえたが、時計はすでに12時を過ぎていた。「また、やってしまったか・・・。」空しさが胸をよぎる。
突然、エンジン音が木立の向こうに聞こえたかと思うと、憧れのDLが姿を現した。「来た〜〜〜〜\(^_^)/」慌ててカメラを取り上げ連写体制。しかし、保線をしながら来たらしく、前進後退を繰り返す。「これで遅くなったのか・・・。それなら起点から追いかければカットを稼げたのかも知れないなぁ・・・。」作戦の失敗と天気の悪さを悔やみながらも、久しぶりの現役に心を躍らせる。