映画村は岬の突端にあり、結構時間がかかった。昭和の建物が良い雰囲気で残っており。楽しめる。
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昔懐かしい駄菓子も買えた。お店に気配がないので随分不用心だなと思ったが、レジの所まで来たらカウンターに埋もれるように、小さなおばあちゃんが、静かに座っていた。びっくりした。
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映画「24の瞳」にて使用されたというバスが、ここに残されている。
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そしてもう一台。「やなぎや」という旅館の送迎用に使用されているボンネットバスが、イベント送迎でかり出され、会場間を運転していた。すでに陽も弱くなりはじめており、運転を待ったが、お客さんがなければ運転しないと言う。まずい、何のために来たんだか。
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困って途方に暮れていると、その辺までなら折り返して走ってくれるという。有り難いことこの上もない。海を入れられそうな近くのカーブで撮ろうと思ったが、いざ登ってみると電柱・電線がかかってよろしくない。あわくっておろおろしている間にバスはすでに発車して折り返してきてしまった。おまけに新しいカメラの扱いになれていなかったことで、大パニック。せっかくのチャンスをものに出来ず、がっくりであった。
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今度はいつ来られる事だろう。そう思うともっと時間をかけたかった。途中の醤油工場もかなりいい感じで気になる。最終のバスはとりあえずもう一つの会場まで行くというので追いかけてみた。ところがノロノロ行くかと思いきや、早い早い。ガンガン行ってしまう。どうも旅館まで帰るらしく、結局追いついたのは、帰りのフェリーのりばを遙かに越した辺りで、町中のどうでもいいような信号待ちをスナップして終わった。
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高松に戻ると陽はとっぷり暮れていた。これから写真を撮りながら松山まで移動する。阪界電車が保存してある場所に行くとここぞとばかり土砂降りになった。
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前々から気になっていた、本四連絡橋下の工場地帯や、松山までの工場をウロウロしては夜間撮影を試みた。もう体もヘトヘトだし、低気圧の影響で風が強く、時折雨も降る状況で、バルブには向いてなかったが、とにかく何か手応えを感じたくて写真を撮り続けた。
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そしてここで少なからず、手応えを感じてねばってよかったと満足感を感じ始める。フォークリフトが行き交い、いつ怒鳴られても不思議はないので気が気ではない。すでに時間は0:00近く、埠頭は釣り客もいれば、怪しい一団もいる。決して安全とは言えない。
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