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泡瀬の干潟
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平成13年 第 4回 沖縄県議会(定例会) 第 4号 10月 2日
糸数 慶子(県議)
 次に、環境問題について、泡瀬干潟の埋立問題についてなんですが、知事の土地利用計画見直し発言のことについて、土地利用については、当初計画に固執せず、時代時代の経済情勢やニーズに整合させて柔軟に対応すべきとおっしゃっていらっしゃいます。しかし、現時点においてはこれまでの答弁をお聞きいたしますと見直す考えはないと言っておりますが、知事のその経営感覚でバブル期に作成された現土地利用計画が長期不況期の今日でも経済情勢やニーズに整合性があるということでしょうか。経済の稲嶺と言われた知事の御見解を賜りたいと思います。ちなみに現在進出企業は2社になっています。
 それから、この埋立事業は第1区域、第2区域の2つの区域に分かれて実施されていますが、第2区域がまず実施不可能となった場合、現土地利用計画は当初埋立計画と整合性があると言えますでしょうか。これは仮定の話ではなくて第2区域の着工見通しがある場合初めて第1区域の着工にも整合性があると思うのですが、いかがでしょうか、お答えください。
知事(稲嶺惠一)
 泡瀬の問題について、当時の契約について経済人として逆にという御質問がございましたけれども、もう一遍同じ問題を発表しますと、今回の一番重要な問題は、沖縄市の地元が大変強い要望を出していると。しかも現在でもその地域活性化ということを大変に重要視しているということは大変重要なことだと思います。
 そして、観光産業の動向というのも現実には一時的な問題がありますけれども、長期的にはそのまま伸びる方向にあると。大きなポイントでございます。したがって、現土地利用計画については観光産業の動向や沖縄市の地域活性化策に沿ったものとなっており、現時点においては見直す考えはありません。
 しかし、埋立工事が完了し土地利用が開始されるまでには工事着工から7カ年以上を要し、この間には社会経済情勢が変化することも十分に考えられることから、今後とも社会経済情勢の変化等的確に把握するとともに、環境保全に配慮しつつ地域のニーズに沿った土地利用が図られるよう柔軟に対処したいと考えております。
土木建築部長(屋比久孟尚)
 再質問にお答えいたします。
 泡瀬埋立区域には1工区、2工区、県議の質問の趣旨は2工区と整合しない限り1工区に着工できないのではないかという質問だと思いますのでお答えいたします。
 中城湾港泡瀬地区埋立事業については、本年7月31日に開催された中城湾港環境監視・検討委員会において、環境保全対策に万全を期すため当面は機械化施行による広範囲の藻場の移植を行い、埋立工事の着工については移植結果等を踏まえて総合的に判断することということで言われております。
 この広範囲といいますと、1工区に藻場がありますので、そこの3ヘクタール、広範囲、その3ヘクタールのまず移植をして、その結果を見て判断して、それが移植が十分できるということになれば1工区から着工していきたいということで考えております。1工区から判断すれば着工しながら、2工区についても今クビレミドロの移植実験等についてやっていきたいということで考えております。