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『自由に遊ぶ』カード

            

            

スケジュールタイプとコミュニケーションタイプ
悠くんや、友人の自閉症の子供さんなどを見ていて、2つのタイプがあるなぁ・・・と感じるようになりました。勝手にそう思っているだけかもしれませんけど・・・(^^ゞ

スケジュールタイプ(意思表出が少なく、スケジュールにおとなしく従ってくれるタイプ)と、コミュニケーションタイプ(最初から自分の思いを他害という形で外へ出していた)。

目標は同じでもタイプが違うと、アプローチが違ってきます。

別に区別する必要はないのですが、スケジュールタイプの子供はスケジュールの取り組みの方がやりやすいし、コミュニケーションタイプの子供はコミュニケーションの取り組みの方がやりやすいです。



以下、サリーが勝手に思っている区別(^^ゞ
(本当にタイプがあるのかどうかはわかりません。)


   スケジュールタイプ  
      ・自分の思いが外に出ない(自傷など)
      ・何もしない時間があることが問題行動の原因になっているので、スケジュール
       で活動を示してあげると安心する。
      ・スケジュールに大人しく従ってしまうが、表情が硬く、本人からのコミュニケー
       ションが出にくいので、それがストレスになっていることに周囲は気づきにくい

   コミュニケーションタイプ
      ・自分の思いをすぐに外に出す(他傷)
      ・こちらから提示したスケジュールを強く拒否する。


もしかして、典型的な自閉症と言われるのは、スケジュールタイプなのかな・・・と思います。


悠くん、コミュニケーションタイプです。
スケジュールを導入するのに苦労しました。かたっぱりから拒否してくれました。
嫌なものは絶対に拒否するというより、好きなものしかしない(--;)
もともと好きなもののない悠くんですから、何もさせられない・・・
見通しを持たせて、動機付けをきちんとすることで、何とかスケジュール通りに動いてくれるようになりました。
でも、悠くんは、自分が納得しないと拒否しますので、交渉は丁寧にします。




自由に遊ぶ
悠くんは、普段、自分でビニールを振って楽しんだり、おもちゃをかじっていたりします。
そこに何か「活動」を入れようと思ったら、悠くんが納得する動機付けが必要です。
遊びを活動として入れるために、夏休みの『プール』がその動機付けでした。
そういったものがないと、やってくれません。

では、普段は・・・というと自由に遊んでいることが多いです。
好きな活動も少ないです。
ですから、スケジュールに活動を入れるとストレスになります。

写真で何かを示すと、その活動に限定されてしまいますので、写真ではなく、他のものと誤解されないカードを作って『自由に遊ぶ』というカードにしました。
サリーが何かして欲しいと思ったとき以外は、『自由に遊ぶ』ことで悠くんがリラックスしますので、あえて活動をいれず「自由に遊ぶ」にしています。


                 ← 『自由に遊ぶ』カード

この『自由に遊ぶ』カード、活動と活動の合間の時間調節とかにも活躍しています(^^)




『自由に遊ぶ』をどうやって理解させたか
療育に通っているときに、遊びのコーナーと勉強のコーナーが分かれていました。

最初は遊びコーナーの写真を使って、遊びコーナーで遊ぶということを示していたのですが、その写真を見て、その片隅に映っている、もうすでに壊れて捨ててしまったおもちゃとかを要求するようになってしまいました。
それに、何かおもちゃの写真で提示すると、その写真の遊びに限定されるので遊びのコーナーに戻るときには、他のものと誤解しないようなカードにしようと思い、上記のようなものを作って使いました。使っていたら、いつの間にか悠くんが自由に遊ぶということを理解してくれました。





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