PLAN

Life in Creation

 住まいを設計するとき、個人と家族と社会との関係をいつも考えさせられます。家族それぞれの想いを、どう織り込んでまとめるか?ただ機能を整理しつなげれば確かにプランはできますが、物足りなさも感じます。無論、住まいという空間が個人や家族を決定するものではありませんが、何か共通の核的なものが必要なような気がします。多分、固定された機能や質ではなく、細胞を結びつけるシナプスのような関係性の媒介物そのもののようなものではないかと考えます。
 本設計では、個人の領域は最小限とし相互に関係づけるしつらえとしての空間構成、「家族という単位を感じさせる一体空間」「自然や社会との連続を感じさせる開放空間」を住まいの核的なものと位置づけました。
具体的には、・かつての民家の土間空間をイメージした住まいの核(象徴)となる玄関ホール
      ・個人の機能のはみ出し、重ね合わせによる空間構成(ワークスペース等)
      ・各室の開放性と連続性、自由性と可変性
      ・サンルーム、バルコニー、デッキ等による表出空間による中間領域の形成、等です。
 個人と家族と社会がなだらかに関係し、住み手が生活を想像しつずける空間となれば幸いと考えています。

PLANの特徴

    注:設計段階のプランニングのため実際とは多少異なります。

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