七ツ森は巨人(だいだらぼうの類)が山を作った伝説の残る山です。
周辺には巨石を祀る神社やその他の神社、縄文遺跡などが多数ありまして、
なんか怪しいんです。数年前に人造ダム湖ができ釣り人で賑わっておりますが、
なにか大切なものが沈んでいるような気がしてなりません。
七ツ森のことをもっとよく知りたい方には、
参考文献として
「新みちのく古代史紀行-七つ森は語る-(宮城県黒川郡)」
只野信男編、宝文堂、1,000円
がおすすめです。
今はすっかり文字もかすれて見にくくなっていますが、看板には以下のように書いてあります。
「当社の歴史は古く続日本書紀によれば桓武天皇の延暦九年十一月丁亥(790)に陸奥国黒川郡
石神山精神社を官社の進められ当時すでに大和朝廷の信仰厚く奉幣が行われた。また文徳天皇の
仁壽二年八月辛酉(852)神階従五位下を授けられ続く延長五年丁亥(927)になる醍醐天皇
延喜式には陸奥国一座黒川郡四座の一に列せられた名社である。社名の示すとおり巨大岩石に神霊の
存在を認めて祀った古い信仰の姿を伝えた神社で祭神は大山祗神・大歳神・大国主神・事代主神・
保食神・釜神を祀る。社殿前に坂上田村麻呂将軍の御手植えの杉と古老の口碑に伝う。周囲七米、
千余年の老杉あり。」
これが大磐座と御神杉です。すごいでしょ。
この神社のすぐ横の細い道を登って行くと麓城址があります。
私は登ったことがありませんがとても眺めがよいと言うことです。
どうも変な巨石があります。 こちらをご参照下さい。
巨石ポイントから朴沢の方に降りていくとこんな石があります。 名前は忘れちゃいました。(亀石だか笠石とかそんな感じだったと思う)
屏風岳は291メートルの独立した台形の山です。今はすっかり削られて無残な姿になってますが、
かつては頂上部に重さ20トンの大石が馬の背に鞍を置いたようにあり、その石の上にせりだすように
「鞍掛けの石」(右の写真)というのが乗っていたそうです。
鞍掛けの石の接地面は全体の5分の1ほどで、あぶなげなバランスを長い間保っていました。
地元の人によると「もともとなぜあんな格好で乗ったのか分からない。長い間風や地震に
耐えてきたのも不思議。」なのだそうです。
現在この石は泉区福岡の鷲倉神社境内に安置されています。本来、山の頂上にあってこそ意味
のある石だったんでしょうね。この山も10年後には採石のために消えてしまうそうです。