MITSUBISHI MU-2 (MU-2P Solitaire)
 

写真の機体は翼と胴体を別の色のカラーケント紙で作っています。

MU-2の設計図(pdfバージョン)のダウンロード
Download Mitsubishi MU-2 drawing(pdf version)

三菱MU-2は日本の三菱重工が独自に開発した、双発ターボプロップのビジネス/多用途機です。STOL性能(短い滑走路で離着陸できる性能)を持ち、また速度と航続性能は双発ターボプロップ機としては世界一だそうです。1963年から1985年まで計755機作られ、航空自衛隊(JASDF)では遭難救助機として現在も使われています。この紙飛行機では、MU-2の胴体ストレッチ型のMU-2P Solitaireをモデルにしていますが、MU-2の特徴である大きな翼端タンクを省略し、抵抗を減らすため、胴体も2/3ぐらいにスリムにしています。滑空時の安定性を良くするため、垂直尾翼は実機より小さく、水平尾翼は実機に比べ大きくしてあります。(結局あまり似ていないとも言えますが(^.^;)。)作りやすく、軽くて丈夫な構造、すなおな飛行特性を目標に設計しました。
秘技!直角飛ばし 発見&命名 いひひ(^o^)
この機体は垂直上昇させることをねらって設計したわけではなかったのですが、試験飛行の結果、ゴムカタパルトをいっぱいに引いて発進させる場合、斜め上に向かって打ち上げるらせん上昇はうまくいかず、むしろまっすぐ垂直に打ち上げたほうが良く飛ぶことがわかりました。
まず、試験飛行をくりかえし、安定して水平飛行し、わずかに旋回するように調整した後、ゴムカタパルトをいっぱいに引き、垂直に真上に向かって発進させます。真上に上昇したあと、まっすぐ降下してしまう場合は水平尾翼の外側の後縁を少し上にねじります。うまく調整すると機体はほぼ垂直に上昇したあと、上空で小さく旋回し水平飛行に移行し、30秒以上滞空することもあります。上昇気流をとらえると、かなり滞空時間をかせぐことが期待できます。
UP! (Rev 2.0)重心位置を少し後ろにしました。そのほうが、垂直上昇しやすいようです。


MU-2の作り方
ダウンロードした設計図をケント紙にプリントします。今回はpdfバージョンのみとしました。うまく表示できないときはAcrobat Readerをインストールして表示、印刷してください。
太い線に沿って、型紙から部品を切り出します。点線は山折り、一点鎖線は谷折り線なので、のり付け前にあらかじめ定規を当てて折り曲げておいてください。始めに主翼は点線で山折りして、翼下面の補強部分をしっかりと貼りあわせます。中央で上反角を7度ぐらいつけます。垂直尾翼を胴体の内側に後端が一致するように位置をあわせて貼りあわせます。後部胴体は、軽くて丈夫にするためT字型をしています。胴体を中心線で山折にして、胴体前部を内側に折り込んで貼りあわせます。機首カバーを機首をおおうようにはりあわせます。ゴムカタパルトフックを切り抜きます。
胴体が完成したら主翼を取り付けます。主翼の上反角を7度ぐらいにします。最後に水平尾翼を上側から貼ります。鉛重りを入れなくても重心はそのままで合うように設計しています。(lead-free policy)

仕上げ        
主翼は、上に凸の弓状の丸み(キャンパー)をわずかにつけ、左右でねじれ方に差がないか確かめる。
屋外で飛ばす場合は、機体の耐水性を増すために、全体にラッカーで塗装してください。透明のスプレーラッカーが薄く均一に塗れるので良いようです。
滞空性能をねらって、重心をやや後にしているので、丁寧に調整して飛ばしてください。
 
 

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