McDONNELL DOUGLAS  F/A-18 Hornet

    
 

F/A-18 の設計図(jpg)のダウンロード      F/A-18 の設計図(pdf)
Download F/A-18 Drawing(jpg)       F/A-18 Drawing(pdf)

マクダネル・ダグラス F/A-18 ホーネット
F/A-18 は、アメリカ海軍の艦上戦闘・攻撃機で軽快な運動性や信頼性が特徴で、多目的に使われています。アメリカ海軍のアクロバットチームであるブルーエンジェルスも1987年からF/A-18を使用しています。ジェット戦闘機としては、比較的後退角の少なくアスペクト比の大きめの主翼は、紙飛行機としても良好な飛行性能を持っています。主翼の前に延びる細長い翼はストレーキと呼ばれ、実機では高迎え角時の気流の安定などに役立っています。
UPDATED! Rev 2.0 作りやすいシンプルな構造はそのままで、機首の形などを少し実機に近づけました。 Rev 2.1 主翼取り付け角を小さくしました。垂直尾翼を少し小さくして上昇性能を改良しました。 (2000.10.8)

 

F/A-18 Hornet の作り方
ダウンロードした設計図をケント紙にプリントします。ブラウザの設定によっても違いますが、一旦設計図を保存して、JPEG形式の画像が読めるアプリケーション(Photo Shop TM など)で設計図のJPEG画像を開き、印刷すると良いようです。なおpdfバージョンのほうが線がきれいです。Acrobat Readerをインストールして表示、印刷してください。紙が厚いのでプリンターをハガキ印刷など厚紙印刷の設定にしてください。
太い線に沿って、型紙から部品を切り出します。点線、一点鎖線はそれぞれ山折り、谷折り線なので、のり付け前にあらかじめ、定規を当てて折り曲げておいてください。細い実線は胴体の中心やエンジンの境界を表現していますので切らないこと。図のように、胴体のコックピット(操縦席)部分は内側に折り込む。ストレーキ・主翼取付部、胴体取り付け部は水平にひろげておき、胴体を中心線で山折して真直ぐになるよう注意して貼りあわせる。主翼には、細い直線で折って上半角を7度つけます。垂直尾翼は、垂直より外側に20度傾ける。水平尾翼は下側から、薄く印刷してあるエンジンの形が一致するように取り付ける。主翼と胴体は後端が一致するように(エンジンノズルも一致)して、曲がらないように貼り付ける。主翼の前縁は下側が、やや小さめになっています(抵抗を減らすため)。機首のカバーを機首をおおうようにはる。重りを入れなくても重心はそのままで合うように設計しています。
 

仕上げ         
主翼は、上に凸の弓状の丸み(キャンパー)をつけ、左右でねじれ方に差がないか確かめる。
屋外で飛ばす場合は、機体の耐水性を増すために、全体に薄くラッカーで塗装してください。透明か白色のスプレーラッカーが薄く均一に塗れるのでよいようです。軍用機の雰囲気を出すには、ライトグレーに塗装します。
 

調整
機体を持つ時は胴体の前〜中央か主翼の付け根を持つようにしてください。尾翼や、主翼の先端は機体全体の重量を支える強度を持っていませんので、これらを持つと変形や折れる原因になります。
機体を正面から見て、左右のねじれが無いようにします。
次に、主翼の迎え角が、付け根と先端で、ほぼ同じになるようにていねいに調節します。失速後きりもみに入りやすいときは、翼端にねじり下げ(MiG-29のページを参照してください)を付けます。

エレベータリバーサル(elevator reversal)*による高度獲得法
滞空競技用紙飛行機では、垂直上昇といって、ゴムカタパルトでほぼ垂直に打ち上げ、頂点でターンして滑空飛行に入るという飛行方法で滞空時間を稼ぐのが主流です。(初めて見たときは感激しました。)この機種のようなスケールモデル機では、完全な垂直上昇は難しいのですが、それにかわる飛行方法として、以下のような調整法を考えました。
1.まず、水平尾翼の外側の後端1/4ぐらいをやや強く上向きにねじります。
2.このままでは飛ばし方のページのBのように機首上げの傾向になるので、次に水平尾翼全体をやや下向きにねじり、Aのように水平飛行するように調整します。(カタパルトで飛ばす場合は一般にやや機首を押さえぎみに調整したほうがいいようです。)
3.さらにわずかに左旋回するように調整します。
4.機体を右に傾けて、かなり上に向けて(60〜75度)、ゴムカタパルトで打ち上げます。
5.このように調整すると、発進時の高速では強い気流によって、水平尾翼がやや下向きに捩れて機首上げモーメントが減少し旋回半径が大きくなり高度を得やすいようです。翼厚の薄い後退翼機では、エルロンを下げると主翼が逆に捩れて翼を下げる効果がでてしまうことをエルロンリバーサルと言いますが、同じような効果なので、エレベータリバーサル*と名付けました。
*私の造語です。
 

Home