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当初このページは作品の解説や考えなどを載せる予定でしたが、いつまで経っても工事中。どうも書くのはかなり苦手。その反省から、制作にまつわる諸々の事柄や活動報告、PRなどをジャンルにとらわれず気楽に載せる予定です。お時間有ったらのぞいて下さい。


 
  09/05/05

引っ越しました。
新しい住まいは 中郡二宮町百合ヶ丘

訳あってセルフリフォームまっただ中。
壁を剥がし筋交いを入れ、床下に潜り シロアリとご対面。築36年の中古住宅はいじくりまわさずにはいられない。子供が生まれて育てる環境を考えた。 自分の育った環境に似ている条件で育てたい。 蝉やバッタやカマキリが珍しくない所で。それで二宮。
夏の早朝、庭に出れば数十のアブラゼミが慌てて飛び立つ。 自然が濃い。子供の頃にみたような黄色と黒の大きなトンボが家に入り込んでくる。間取りが立て替える前の実家に似ていて記憶が混乱するほど。
新たな環境での生活が始まりました。

 
   05/06/30

先週末、東京汐留のホテルにようやく作品を納品できて一息。今回、納期までの時間が短かかったので、締め切りが近づくにつれ工房は耐久レースの様相に。(仮に長くても結局同じことが起きるのですが)つくづく完成までの過程は過酷だと思う反面、ハードルを飛べば新しい感覚やスキルを獲得出来る事が物作りの醍醐味。今回、自分からは設定しないハードルがいくつか有り得た事も多い制作でした。飛び越す手助けして頂いた方々に感謝です。
しかし、私の小さな作品がなかなか出来上がらないにも関わらず巨大な建築物が驚くほどのスピードで仕上がって行く様に度々圧倒される。内包する世界の広がりと深みでそれ等と対峙出来る作品を作りたい。

コンラッド東京,
28F中華レストラン「チャイナブルー」エントランスと29Fスパ受付に設置されたのでご利用の機会有れば、ご覧下さい。
高層ビルに囲まれた浜離宮 から海の向こうへと続く景色は何処か非現実的に感じられて連想巡りました。今回の作品は'00前後に制作していた楽園シリーズの延長上のものですが、新たなイメージを加えることが出来ました。

 
   05/05/15

「やきもの新感覚シリーズ50人 土と炎の魅力と魔力 50のobjects 1999-2005」(INAX出版)
A4版 ¥2000
私も参加させて頂いたINAX世界のタイル博物館で過去に行われた企画展と作家のトークをまとめたBOOK。同一ジャンルで7年50本の企画展は重みを感じる。作家それぞれの作風に素材の持つ多様性と可能性が現れているようで興味深い。また自分のパートを読み返すと日頃の活動を客観視させられ、考えさせられたり思い出されたりする。ふと感じたのは時が経っても嗜好の大本は大して変わらないことで、表面処理の好みなど、立体を始めた頃に望めど上手く行かなかった方向を今頃になってやっている。近頃、引き出しが増え、表現に幅が出てきたことで自分の嗜好が見えてきた気がしているけれど、作ることは気の長い自分探しの旅であるとつくづく思う。埋まっている自分の全体像を見たいばかりに掘り続けているような所がある。このことに関して自分はホントにあきれるほど気が長い。

と言う訳でこの本、機会有ったらご覧下さい。


 
   04/09/19

この数年、6月に開く個展がその年の制作を方向付ける良い機会となっているのですが、今年は「囲いが解けて動き始める様」をテーマとした作品を含み発表しました。それらは以前から暖めていたのですが、上手く形に出来ずにとてももどかしく感じていました。今回、以前からの形を元にしつつ、「ズレ」や「ねじれ」の要素を加えてることで新しい表現を得た気がしています。静止し沈黙していた形が新しい要素によって転回し動き始めました。
表現の引き出しが増えることで制作の自由度は広がりますが、それらは冒険しなければ得られないものです。新しい試みが必ずしも成功しないというのが制作過程の宿命で、徒労感が付いて回る時期も少なく有りません。それだけに 手に入れたと感じた時、喜びと充実感が有ります。道具箱に数多く表現の引き出し持ち、それらをを自在に使って制作する様に憧れます。

 
  03/09/06

 工房に窯が来た!万歳!ぱちぱち。私を応援してくれている知人の厚意で我が工房に13Kw電気窯導入。 これで日程が詰まっていても2台有れば余裕ができる・・までは良かったのだが、使用して絶句。プロコンとマグネットの珍しい組合せで5秒ごとにガッチャンガッチャンとどでかい音と振動が部屋中に鳴り響く。とても夜間に焚けたモノではない。いくら何でもこの制御盤設計はひどいだろうと製造元にクレームを付けて改修することに。
そして改修中にまた絶句。作業中に制御盤から火花が!原因はマグネットの振動で配線被覆が金属部分と擦れて穴が空きショートした様子。知人の使用回数は数十回てことは制御盤の耐久焼成回数十回?そしてマグネット部分をサイリスタと交換させるも昇温はオンオフの繰り返し。このサイリスタ何処の安物?電熱線の寿命はオンオフではなく可変出力にすることで延びるはず。自社製品に誇り無し。有るのは埃と塵か。プラスどれだけの出費でしっかりとしたシステムになるのかを説明すればこちらも考えたはずだが、安価な部品でその場を取り繕おうとする意図が強すぎる。
 今回は 運搬、設置、屋内配線、単相改造をこの製造元に頼んだのだが、すべてに渡ってトラブル続きだった。どうやらこの窯屋の意識の低さの問題と結論。窯屋の話が要所を端折りすぎて理解出来なかったので相談したRKC営業担当はとても親切だった。エンドユーザーの私にも明細見積もりが即座に届けられ納得するまで商品説明してくれた。部品メーカーの営業担当と直接取り引きした方が手間は掛かるが明朗会計で納得行ったと思う。いずれはRKCなどから直接部品を買って納得出来る部品に付け替えようと考えている。
 この窯屋に焼き物のすそ野を広げようとの意識が少しでも有ればこんな適当な制御盤を設計、販売することは無かったろうに。そして自分で自分の首を絞めているように見える。専門知識無く購入した一般のユーザーがどれほどいるのだろうか。出力が低すぎて使い物にならない土練機が使われもせずほこりをかぶっている姿を中学校などで幾度も見たがそれも今回と同じ根っこの話だと思う。他の陶芸周辺メーカーがこの程度とは思わないけど、この手の話が多すぎる。

 窯の新規購入の際には中身が解らないだけに制御盤に気を付けた方が良いでしょう。
ちなみにこの窯の製造元は京都の○バタ電気(旧、○ペット 社 )製。
私を応援してくれる知人には心から感謝。
それに対して ユーザーを大切にしない窯屋に呆れた話でした。

改修後は小回りの利くセカンドマシンとして大活躍中です。(04/03/06)

コイル型の電熱線は意外と良いかも。壁の溝にコイルが入っていて固定のピンが存在しないので打ち直しの必要が無い。少し弾力が有るので床の配線をそーっとずらして掃除機でゴミを吸うことが可能。
この仕組みで良い電熱線と断熱材と錆びにくいアングルを使えば良い窯出来そう。前開きのシャトルは夢(05/05/17)

 
  03/01/30

2/25からの横浜での個展を前にして冷える日が続きます。昨日の強風で工房の壁一部脱落。忙しいのに大工仕事とはトホホです。
夜半に手がかじかみながらも海の近くの比較的に温暖な気候に感謝。 学生時分、東京小平の冬は寒かったこと思い出しました。ろくろで水引きした器が凍ってしまい全滅などというのも今では懐かしい思い出です。


 
  02/09/? 茅ヶ崎美術館 夏の福袋
(子供対象ののワークショップ)
2002 8.13〜9.7
茅ヶ崎市東海岸北1-4 -45 .0467-88-1177 JR茅ヶ崎駅南口より徒歩8分 市立図書館隣り 高砂緑地内
段ボールアートで不思議生物博物館と称してワークショップをやりました。 小学生こそ不思議動物で激しく疲れましたが実におもしろい二日間でした。地下の展示場で子供たちの作品発表中。 日本画家の大野麻子さんと森京子さんとで三つのワークショップに分かれて展示中。企画展が少なくほとんど無名の茅ヶ崎美術館ですが 今回箱モノのすばらしさを知りがんばってとエールを送ります。 必要のない公共事業の話が連日新聞をにぎわせていますがその予算、何万分の一で良いから美術館にまわしてと思うのは私だけでしょうか。美術に対するお金の使い方の上手さでGNPが日本より低くても存在感がある国多い様な気がします。