満願寺本堂周辺
真言宗豊山派・栗尾山・満願寺。
穂高・牧地区の西方、浅川山の麓にある。
満願寺、山号を栗尾山。

微妙橋を渡り、
賽の河原のお地蔵さんに挨拶をしたら、
いよいよ170段の石段を登る。
うっそうとした山道であるが、
気持ちよく登る事が出来るはずだ。

170段を踏破すると
やっと本堂だ。
御本尊は、
千手観世音菩薩立像。

特に文化財の指定を受けている訳ではないようだが、
170段の石段を登って来た者には、
とても有難く感じる。

寺の創建は遥か昔、神亀年間(725年頃)。
裏の長者ヶ池より、一寸八分の黄金像が出現し、
聖武天皇の勅願により奉安し、
大同二年(807年)には、
坂上田村麻呂自彫の千手観音像を安置したという。
江戸時代には松本藩主の祈願所となり栄えた。

本堂の横には、
弘法大師の立像が。
現在は真言宗豊山派(大本山長谷寺・奈良県)に属する事から、
弘法大師は欠かせない。
「同行二人」という言葉を思い出した。

そしてその脇には、
これは新しく作られた観音様。
栗尾観音。
これはまた、大きな観音さまを作ったものだ。
御本尊もそうだが、
観音さまの穏やかなお顔。
このように穏やかな顔をして
生きていきたいものだ。
 
back