満願寺の微妙橋
真言宗豊山派・栗尾山・満願寺。
穂高・牧地区の西方、浅川山の麓にある。
満願寺、山号を栗尾山。

この栗尾山全体が、
極楽浄土を真似て作られている。

そしてここが極楽浄土への入口
お地蔵さんの脇を抜けて行くと
現世と極楽浄土を分ける橋、
三途の川を渡る橋に出会う。

これが、微妙橋と呼ばれる橋である。
初めて橋がかけられた年代については定かでないが、
弘治2年(1556年)の満願寺勧進状には、
三途の川を渡る橋として登場することから、
それ以前に建築された橋であると推測される。

その後、明治39年(1906年)
東穂高村在住で、木曽福島の大工・瀬川伊勢松が再建をてがけた。
橋長約15m、橋幅約3.6m、切妻造りの屋根付太古橋である。

橋板の裏面には、梵字の経文「陀羅尼」が書かれており、
お経橋とも呼ばれる。
渡るだけで、そのお経を読んだ事になる。
お経を唱えて渡らないと、
極楽浄土へ行けないとされている。

高野山の「無妙橋」、
越中立山の「無明橋」とあわせて
日本三霊橋の一つである。

微妙橋を渡った所にもお地蔵さん。
ここは賽の河原に見立てられている。

ここから、うっそうとと木々の生い茂る、
170段の階段を登らねばならない。
極楽浄土に辿り着くのも大変だ。(^^ゞ汗
 
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