魏石鬼八面大王(ぎしきはちめんだいおう)
キレイな水が湧き出でて、
観光名所となっている
大王わさび農場のわさび田。
この農場の名前の由来について。

農場の入り口に、
北アルプスを望みながら鎮座する像。
これが魏石鬼八面大王(ぎしきはちめんだいおう)と
呼ばれる鬼だそうだ。
なんだか鬼という割には、
家族三人、仲睦まじそうである。

「魏石鬼八面大王」とは?
全国統一を目指した大和朝廷は信濃の国を足がかりに、
東北に侵略を進めていました。
この地の住民たちは、朝廷軍に沢山の貢物や、
無理難題を押し付けられて大変苦しんでいました。

安曇野の里に住んでいた魏石鬼八面大王は、
そんな住民を見るにみかねて、立ち上がり、
坂上田村麻呂の率いる軍と戦いつづけました。
多勢を相手に引けをとることなく戦った大王でしたが、
山鳥の尾羽でつくった矢に当たり、とうとう倒れてしまいました。

大王があまりにも強かったため、
息を吹き返すことを恐れた朝廷は、
大王の身体をいくつかの場所に分けて埋めました。

その胴体が埋められていたという塚が農場の中にあったことから、
この地は大王農場と名付けられ、
その塚は後に大王神社として祭られています。

魏石鬼八面大王は、大王農場の守護神であり、
安曇野を守ってくれた勇士でもあります。
大王の強靭でありながら、人を愛する温かな心は、
ここを訪れた人々にきっと伝わっていくことでしょう。
以上、大王農場の看板より
 
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