フロント・バンパー
度重なるクロカン走行でフロント・バンパーがヤレてきた。やはり、おまけで付いてきたバンパーは強度的にイマイチでちょっとぶつけるとすぐ曲がる。そこで、今回はフロント・バンパーの交換を行った。
●おさらい
さて、バンパーについてはこちらでも触れたが、できるだけ軽く適度な強度のあるものが良い。車軸から外に着く装備品は実際の重量以上に影響が出るので、バンパーやウインチなどは、ハンドリングやクロカン時の乗り上げ性能に影響する。
「軽さと適度な強度」という点では、アルミ製のバンパーが筆頭に上げられる。衝撃を受けた場合も適度にしなり、重さも片手で持ち上げられる程度だ。曲がった場合も板金ハンマーで叩いた後にポリッシュをかければ、かなり元通りになる。
選択する場合の注意点としては、アルミの厚さと形状。アルミと一口に言っても色々な種類があるので本来は材質も注意する必要があるが、市販品で材の諸元を明らかにしている製品は少ない。UBSクラスになると「アルミ製」と言われている製品で8mm程度は欲しいところだ。
次に形状だが、これは使用形態や好みに左右される部分なので一口には何とも言えない。下の例はいわゆるギブソンバー呼ばれている製品だが、下側の折りが浅くちょっとしたヒットで曲がってしまう。55時代のギブソンバーは良く出来ていたのだが、69になってデザインが変わったようだ。折りが深く合わせ目がきちんと溶接されているものが良い。

過去に80にぶつけれたのが1回。
パジェロとの正面衝突が1回。
クロカンでの曲がり数回。
その度に板金ハンマーで直されたバンパー。
だいぶヤレて来ている。
アルミ製以外では鉄やステンを使ったバンパーがある。鉄の場合は重くて錆びるが、材のコストが断然安い。ハンマーで叩いての矯正は堅いので難しいが、火が入れられるので(アルミは不可)、酸素を持っていれば「しぼり」なんていう技も使える(当然、作業する人の腕が有ればね)。その辺の鉄工所で安価に加工できるもの良い。
ステンは堅く錆びない(正確には錆びにくい)が、加工、矯正が難しい。粘りもないので限界強度を越えるとポッキリいく。
そうそう、忘れていた。UBSのディーゼルの場合、グロープラグに行くドロッピング・レジスターが右前にあるのでバンパー交換の際は、これだけはガードするようにした方が良い。
●バンパー交換
さて、色々ぐだぐだと書いたが、今回交換するバンパーはこれ。スミッティのダブルチューブバンパー8年モノ。材質は鉄。重さはギブソンより少し重い(5Kgくらい?)。強度的には、まあまあかな。好きな色に塗る替えられるのでペイントが好みだが、今回のはメッキ。メッキを剥がしてペイントも考えたが、なかなか剥がれないので今回はパス。例によってタダで貰ってきたので贅沢は言えないが、内部の錆が進行し、バンパーを左右に揺すると波の音がする。モーグルでエンジン音に紛れて波の音がしていたら、それは私です。(たぶん、年々強度が落ちていくんだろうなぁ)

今は懐かしいUCS55用ダブルチューブバンパー
ステーはギブソンバーのものを流用。このステーは既に補強加工済み。錆止め対策は98%の亜鉛スプレーを利用。食いつきはイマイチだが、鉄には亜鉛が一番だ。本当はメッキ屋さんで亜鉛にドブ浸けしてもらうのがGood!

左にある四角い箱がドロッピング・レジスタ。
ついでに、庭に転がっているウインチを乗せることも考えたが、暑くてめ面倒くさいので今回はパス。(フロントが重くなるのもチト気になる)
ノーマルのステーをカットし、三雄鋼材から貰った鉄板を加工して溶接。既にステー回りが錆びていたのでサビチェンジャー攻撃をする。こちらで使った亜鉛スプレーはアサヒペンのもの。亜鉛の含有量は少ないが、合成樹脂塗料ベースなので食い付きは良い。
 
こちらが完成写真。

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