離道の刻


コース  吹上温泉−天人峡ー富良野−南富良野−平取−鵡川−苫小牧〜フェリー
内容  吹上温泉風呂、羽衣の滝、土の館、富良野ワインハウス
宿泊場所  フェリー(さんふらわぁ だいせつ)
入浴場所  吹上温泉風呂苫小牧市内のスーパー銭湯
走行距離  231キロ
総走行距離  2156キロ

残念ながら離道日。
帰る日を考えないようにしてきたが、もうこの日になってしまった。
楽しい時間は過ぎるのが早いものだ。
憂鬱の起床となったが、いつかは帰らないといけない。
日常生活に戻らないと。
そんな現実的なことを考えながら、吹上温泉露天風呂に行った。
説明するまでもないが、「北の国から」のロケ地で宮沢リエが真冬に入浴したことでも有名な非管理露天風呂だ。
もしかすると宮沢リエがいるかなと期待しながら坂を下っていくが、おじちゃんとおばちゃんしかいなかった(笑)
吹上温泉  吹上温泉の駐車場
ちょっと熱めではあるが、朝の空気がとても気持ちいい。
この開放感こそ露天風呂の醍醐味だ。
入っては出て体を冷やしを繰り返し、1時間弱ものんびりしただろうか。
そろそろ帰ろうかと思ったその時、女性ライダーが一人でやってきた。
なぜだかドキドキするσ(^_^;のすぐ側で、彼女は脱ぎ始めた。ゆっくりと。
結局のところ、水着をつけていたのでホッとしたのだが(?)

駐車場に戻り、朝食タイム。
残り物で済ませるが、朝の爽やかな風がいい調味料となり美味しかった!
隣では、リアシートを取っ払って改造したセダン(!)のおじさんが、味噌汁やらご飯やらを器用に料理していた。
助手席がキッチンスペース、リアが寝室と食料倉庫&雑貨置き場になっているのだ。
聞くと、岡山から一人でやってきて、あちこちの温泉を巡っているとのこと。
気にいった場所では、長く滞在するんだとか。
工夫次第でセダンでこういうことができるんだと感心してしまった。

出発しようとしたとき、先ほどの女性ライダーと青年ライダーが二人で戻ってきた。
二人は嬉しそうにメルアド交換をはじめたようだ。
彼らは、きっと、北海道から戻って連絡を取り合い、再会するだろう。
そこで恋に落ち、交際が始まるだろう。
そして、来年は北海道に一緒に行くのだろう。
彼は、ラベンダーの見える丘でプロポーズをするだろう。
そして、二人は富良野プリンスホテルで結婚式をあげるだろう。
なんだかよく分からないが、どうぞお幸せに!

BY 隣でドキドキしていたおじさんより


 そういう下らないことを考えながら、天人峡に向った。
 天人峡には、羽衣の滝や敷島の滝などがある。ここも「新・初・未」の場所。
 手前の駐車場にユーロをおき、徒歩で見に行く。
 遊歩道を数分歩くと、やがて羽衣の滝が姿を現すが、羽衣という名称がピッタリの美しい滝だった。
 なお、敷島の滝は、入り口のところに看板があり、軽装の素人では厳しいようなので断念した。
 それにベアマウンテンで見た熊の迫力も頭をよぎったし。
 次回は、しっかり準備をしてこないと。

       



 天人峡でマイナスイオンをたっぷり吸い込み市街へ下った。

 お昼を食べて苫小牧に向かわなければならない時間だが、世界各国のトラクターが展示されている土の館に行くことにした。これは大正解!
 おすすめスポットに追加!
 
 スガノ農機という会社が土をテーマにした博物館をやっているのだが、入場料無料だし、なによりトラクターの展示がすごい。よくこれだけのトラクター集めたものだと感心してしまう。
 別にトラクターに興味があるわけではないが、見学する価値はおおいにあると思う。
帰るときには、トラクターもなかなかカッコいいなと思えるようになってるはずだ。

 


  
こいつで北海道の大草原をかっ飛ばしてみたい!

 珍しい蒸気機関トラクター
 かなりの大きさだ。こいつがボーと警笛と煙を吐きながら畑を疾走してたら、迫力あるだろうな。 
 ヘッドマークを見よ!
 ベンツの農作業車。 しかし、メルセデスベンツ車が農作業車を製造していたとは。
 こいつはフィアット社製
 信じられないでしょうけど、これ、ポルシェです!
 流線型がカッコいい。どことなくポルシェのデザイン?(笑)


北海道最後の昼食は、我が家のお勧めスポットである富良野ワインハウス
フランスパンをくり抜いたチーズフォンデュが人気のレストランだ。
丘の上にあるから見晴らしはいいし、食事は美味しいし。
器になってるパンは食べられるんだけど、最後はチーズがしみこんでいて美味しいのなんのって。
チーズフォンデュに加えて、焼きチーズフォンデュも注文してみましたが、こっちはどうも?でした。
富良野ワインハウス

   

 見事完食!


さて、富良野滞在記もこれにて終了。
富良野の雲が、「また来年も来いよ」と言ってるような夏の雲になっていた。
好きだな、こういう雲。なんかワクワクしてくる。



さて、苫小牧だが、予約は深夜便だった。(深夜便しか取れなかった)
しかし、早く帰って仕事に備えたいという思いもあって、夕便のキャンセル待ちを申し込んだのだ。
電話でのキャンセル待ち予約はできず、現地での受付のみだという。
キャンセル待ち番号はなんと1番!
これなら乗れるだろうと期待をし、ギリギリまで待ったが、結局キャンセルは発生しなかった。
どうせ帰るなら、深夜便より設備が充実している夕方便が良かったので、ちょっとがっかり。
ちょっとでも北海道滞在時間が長くなったのだからと言い聞かせた。

時間にかなり余裕があるので、数日前素通りしてきた支笏湖でもと考えたが、ガソリン代の予算が底をついたため、
近くのスーパー銭湯で時間をつぶし、北海道の汗と離道の涙を流した。
深夜12:00船上の人となり、1:30北海道の地を後にした。

やっぱり北海道は良かったなぁ!