渓流釣り

  渓  流  釣  り 

 

このページは主人が
岩魚、山女魚中心の渓流釣りについて
書いたものです。
それを私rumiが適当にレイアウトして
掲載いたしました。


<父ちゃんの渓流釣り>

渓流釣りを始めてはや20年。
 何事にも飽きやすい私が、よく続けていると思います。

 初めてヤマメを釣ったのは丹沢湖から流れ出る河内川の支流です。
 そのヤマメの美しさに感動し、
また自分に釣れた事にも驚いたものでした。
 その時の思いが昨日のことのようによみがえり、
現在まで渓流釣りを止められない
 思いとなっているようです。


●釣りかた

 10年ほど前からテンカラを始めました。

 前はよく雑誌に
「テンカラの面白さはエサ釣りの10倍」
などと書かれておりましたが、
私は それ以上だと感じます。

 1つはキャスティングの面白さです。
開けた川でも面白いのですが、
枝に囲まれた川、ボサの中の ある一点を攻める場合等、
どこにも絡まず思いどおりに毛針が入った時などは、
釣れる釣れないに関わらず嬉しいものです。

 二つ目はやっぱり魚を掛ける瞬間です。
ドライにしろウェットにしろ魚が毛針をくわえるところを見計らって、
竿を煽るときの手にくる衝撃はとても心地よいものです。
 また、仕掛けも簡単、エサも不要なので、
めんどくさがり屋の私にはピッタリです。


●釣り道具
 
~竿~
テンカラ竿は今までいろいろ購入しました。

 源流向きの8:2調子から本流向きの5:5調子まで、
重いのから軽いのまで。

 藪のかぶった源流域などはバックキャストがとれないことが多く、
キャストの扱いやすい硬調子が便利でした。
 本流域(私はあまり行かない)では長いラインが飛ばしやすい胴調子でしょうか。
 現在は主にシマノLLS3.3というテンカラ竿を使っています。

 この竿は62gと大変軽いのに、しっかりとした調子を持った竿で、
値段も2万円以下と、
今まで使用した竿のなかでは1番満足しています。

 ちなみにダイワ製はしっかりしていますが、同価格帯では若干重い気がします。

 私の竿にはちょっとした工夫があります。
竿に接着剤で糸巻きを取り付けています。
 滝や堰堤を高巻くときなど、素早く竿を仕舞うことができとても便利です。
 ただこの糸巻きは最近なかなか見つけられないので、困っています。
(後日写真をupしますね。)

 ~ライン~
 4号フロロ単糸のレベルラインに、ハリス1.5号を矢引程度取り付けます。
 50巻きを買えば、一生使えます。
油性マジックで黄色に着色すればラインが見えやすくなって毛針が
どの辺にあるか検討がつきます。

 また、私はラインとハリスのつなぎ目に、
エサ釣り用の毛糸目印を小さく付けています。
 ラインに市販の撚り糸も使いましたが、
樹に毛針を引っかけた時などにラインを強く引っ張ると、
撚り糸の数本が切れてグシャグシャになりイヤになりました。
 藪や木枝の多い源流域も釣るならば、
単糸のほうが良いと思います。

 ~毛針~
 全然こだわりはありません。
あえて言うなら見やすい毛針。

 白色の普通毛針を多用しています。
中流域では流れにまかせて自然に流す程度です。
 浮いても沈んでも流れにまかせていますが、
一応魚は見て掛けたいので、
沈みすぎたときは引いて 水面近くまで戻します。

 源流域やボサ川など、水深のあまり無いところでは、
ドライフライのように浮かせても魚は出やすいので、
パラシュートで楽しみます。(これが一番面白い)


●足まわり
 ウェーディングシューズにネオプレンスパッツ。
スボンは2000円位でユニクロで買った
合成繊維100%(乾きやすい)のものです。
毎年、5月にはウェーダーとはおさらばしています。

 フェルトソールはだいたい2年で無くなり、
その都度シューズを買い換えていたのですが、
もったいないので今年は自分で貼り替えてみるつもりです。
 フェルトのなかに鉄鋲の入ったものが滑りにくく、
また長持ちするように感じます。


●移動手段
 寒かったり、天気が悪ければ車。
そうでなければ、スズキジェベル200(オフロードバイク)。
 バイクは渋滞の影響も受けにくく、
林道のちょっとしたスペースにも停められ、
また車で入るには 躊躇するような藪に覆われた昔林道にも突入するこができ、
渓流釣りにはピッタリな移動手段です。


●釣り場

秋山川(山梨県)

 
  私が最近よく行くヤマメの川です。
  年券4000円のわりに魚が比較的多いように思います。
  標高差があまり無く、平坦な瀬の多い特徴のこの川は、
テンカラ向きだと思います。
  渓相はお世辞にもよいとは言えませんが、
家から1時間位で行けるので、
最近のホームグラウン ドとなっています。
  車道が川沿いを通っており、民家も多数ありますが、
入渓はどこからでも出来ます。

  私が入るのは上流部分。
6月からは藪に覆われ大変釣りにくいのですが、
その分竿抜けもあるようで、平成18年の4月には尺物を釣りました。

  また、行けばコンスタントに釣れ(私のコンスタントとは1~5匹)、
まだまだこれから通うつもりです。


 
早戸川(丹沢)

  最も近い渓流釣り場。
ヤマメ、イワナの放流があるようです。
  水質、渓相は抜群ですが、
入渓者も多いためなかなか釣果に結びつきません。
  車止めまで林道が川のそばを通っているため、
入渓に苦労することはありません。
 車止めから登山道を登り源流部を釣れるそうですが、
1人では危なっかしいため、入ったことはありません。

  この川のもう一つの魅力。
それは管理釣り場から下流域にあります。

  管理釣り場から逃れたニジマス、ヤマメ、イワナが
下流域に多く居着いています。
  但し、釣り人もそれより多く居着いていますが・・・・。

  
水が多い、先行者がいないなど条件が良ければ、
かなりの釣果を望めます。
  ヤマメはもとより、ニジマスの稚魚もいるので
自然繁殖しているようです。
  ここでは、石の下に潜む大物(50cmクラス)を
カギで引っかけて捕る人もいて
(実際捕れている)、
おもしろいですよ。
    
   37cmの岩魚が釣れました


 地蔵堂川(狩野川水系)

  上流部はわさび田の中を流れています。
  わさび盗難防止のため、
上流部全域にフェンスが張り巡らされ立ち入り禁止となっています。

私は農作業の方に一声断って釣るようにしていますが、
他人の家にお邪魔しているようで、
なにか落ち着いて釣れません。

  川に隣接するわさび田に水を引き入れるため、
堰堤がひたすら続きます。
  とはいえ、ここはイワナが生息しており、
釣り人も多い川です。

  また、下流に養魚場がありますが、
ここから下は養魚場のエサの残りが流入するのか、
一気に水質が悪化します。
但し魚も一緒に流入するので、
魚の豊富な区間ではあります。
  過去に45cmのヒレピンニジマスを釣り上げたのもこの区間です。


 菅引川

  地蔵堂川から一尾根越えた小渓流です。
  下流部は堰堤続きの里川ですが、
上流部は狩野川水系には珍しく
山岳渓流の様相を呈しています。

  型はイマイチですが、
全流程でヤマメが釣れます。

 冷川(狩野川水系)

  伊豆スカイライン冷川IC付近を流れるこの川は、
高低差の無いヤマメの里川です。
  型、数ともに揃うので、以前はずいぶん通いました。

  里川ながら、水量もそこそこ有り、
瀬や小堰堤も点在するので、1日遊べる川です。
  IC近くで川は二股に分かれ、
徳永川と名前を変えますが、
ここも楽しめます。
  しかし、平成19年は解禁当初と9月に入りましたが、
魚影が確認できず、
いったいどうしてしまったんだろうという感じでした。
  
 熱海大川

  この川は知られざるヤマメの豊富な小渓流でした。
  中流に海魚の内蔵から肥料を製造する工場があったため、
それより下流の水質は大変悪く、
悪臭を放つ水が流れていたため、
誰も入渓しないような場所でした。

  上流河畔には老夫婦が住んでおり、
そのおじいさんが大の釣りキチです。

  何回か通う内に
家に上がり込んで酒まで一緒に飲むこともありました。

  この川のヤマメはおじいさんが稚魚放流したものだと言うことを
その時知りました。
  おじいさんは私が釣ることを咎める事もなく、
こちらもリリースするような、そんな関係でした。

  ある日、赤い斑点のあるアマゴをおじいさんに見せたとき、
アマゴを放流した覚えは無く、
居付きのアマゴだろうという話になりました。
  その後、周辺の川も釣ってみましたが魚影は無く、
貴重な1尾でした。

  その川も、ついにガイドブックに載ってしまい、
小渓流のため魚影はあっという間に無くなりました。
  その後老夫婦も引っ越し、
思い出だけが残る川となりました。




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