ブリス 1992年03年25日〜 2000年12月03日 享年:8才8ヶ月 |
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アメリカンショートヘア (シルバータビー) オス |
― その4 ―
すももの4ヵ月後に来たのが犬の「あんず」(メス)です。我が家にとっては初めての犬で、やはり、ブリスが一番反応しました。ブリスはあんずが仔犬の間は絶対に近寄らせませんでした。
あんずが近づいてみたところ・・・ みごとに威嚇されました
その2年後に犬の「つばめ」(メス)が加わったときには、ブリスは犬の動きにはもう慣れていたようでした。弾丸のように走り回るつばめでしたが、やっぱりブリスには近寄れませんでした。残念ならがブリスとつばめの対戦写真は残っていません。
もちろん近寄らせないとはいっても、けんかになることはありませんでした。犬たちが精神的に落ち着いて、どたばたしなくなった頃には、適当な距離がありさえすれば、威嚇したり逃げたりということはなくなりました。
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これくらいの距離なら大丈夫 |
動物がどんどん増えてゆき、犬に多くの時間をとられるようになってから、ブリスはどちらかというと私に甘えて いました。もう少し自分にかまってほしいということだったのだと思います。私もそれに気づいて、というのも、ときどきブリスの熱い視線を感じたものですか ら、なるべく気をかけてやったつもりです。よくあったのは、えさがほしいというように、エサのお皿からちょっと離れたところにじっと座っているのです。見 ればえさはたくさん入っています。それで「ブリス、ごはんはちゃんと入ってるよ」と促すように言うと、おもむろに前にすすんでカリカリと食べ始めるのでし た。またはそれでも食べないことがあったので、試しに手のひらにのせてみると食べるわけです。いつもそうした甘えに付き合っている暇はありませんでした が、ときどきそんなことをしてやったりもしました。
晩年のブリスは、その日その日を淡々と過ごしているように思えました。
2000 年11月18日のこと。座っているブリスの様子がいつもと違うことに気づきました。座ったままでほんの少し頭をもたげているのです。猫は顔を洗い終わって 前足を下ろした瞬間ならば、ちょうど頭を前に倒しているような形になります。それで「ブリス?」と呼んでみたところ、ちゃんとこちらに顔を向けました。目 には一瞬、瞬膜が出ているように見えましたが、ブリスはいつも通りだったのであまり気にはしませんでした。後になって思い出したのですが、その数ヶ月前く らいにもそういうブリスを目の端っこで見ていたような気がしました。でもそのときも、ブリスの様子には特別変なところは見られませんでしたので、そのまま 放っておいたのでした。
そして、次の日だったか、ブリスは頭を重そうにして前かがみになっていました。歩こうとするのですが、 バランスがとれずに、右、左とよろめいて、最後はからだを支えられないようでした。すぐに病院に行きましたが、きちんとした検査ができる状態ではありませ んでしたので、とりあえずの治療(点滴と注射)をしてもらいました。医者からは、「脳ではないか、この分ではおそらくだめだろう」と言われました。
(2001年11月05日、記)
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