ブリス 1992年03年25日〜 2000年12月03日 享年:8才8ヶ月 |
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アメリカンショートヘア (シルバータビー) オス |
― その3 ―
ブリスはうちの動物が増えつづけてゆくのをずっと見てきました。そういう意味で、ブリスは色々と我慢することが多かったんだと思います。その分、他の猫たちからは一目置かれていましたし、2匹の犬はブリスには特別の敬意を払っているようでした。
ブ リスが3才のころ、もう1匹増やしたいなと思うようになりました。でも「猫が2匹になるなんて、一体どんなふうになるんだろう」と不安でした。ちゃんと世 話ができるのだろうかとか、2匹になってこれまでどおりの生活ができるだろうか、と。また、これは1匹飼いの人なら考えると思うのですが、新しい動物が増 えると先住の動物への愛情が半減してしまってかわいそうだということもありました。でも、現在猫4匹、犬2匹の大所帯からすると、それは心配しすぎという ものでした。
もう1匹増やしたいと思ったのには、別の理由がありました。それは、ブリスには人間ではない仲間がいたほうが精神的に安定するのではないかということでした。ブリスはとにかく活発で、そのエネルギーを人間に向けるのをなんとかしようという意図もありました。
そ して、次の猫「ピエタ」(オス)がやってきました。病気ひとつしたことがなかったブリスでしたが、ストレスのために食欲不振と下痢が再発(というのでしょ うか)しました。これは比較的すぐに治りましたが、数ヶ月後に、再々発。病院で薬をもらいましたが全然効きません(そのときかかっていた獣医師は、今から 思えばとんでもない人だったのです。この時も、以前とは全然違う薬をくれたのですが、「同じですよ」としか説明しませんでした。ちなみにその病院は閉院し ました)。結局ブリスは自分のもっている自然治癒力で治すことになりました。
ブリスは初め、仔猫に戸惑っていましたが、それでもけんかをすることもなく、むしろかわいがっているようでした。遊んでほしいとじゃれついてくるピエタには迷惑顔でしたが、我慢してかまってやっている姿は別の猫のようでした。
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当時の写真をみてみると、いつもピエタがブリスにくっついて写っています。ピエタが来たことでブリスにとってもいい遊び相手ができたと思いました。2匹を連れて実家に戻ったときも、金魚のフンよろしく2匹ひとまとまりでうろちょろしていました。
ピ エタは8ヶ月で死んでしまいましたので、ブリスとピエタの生活はほんの半年ほどでした。ピエタがいなくなって、ブリスもさぞ寂しがるだろうと思いきや、せ いせいした顔でゆったり過ごしていました。やっと自分の場所と時間が戻ってきたと思ったのかもしれません。その後すぐに「きりん」(オス)が来て、ブリス は新たな試練にさらされました。下痢またまた再発。
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結局、きりんもブリスに甘えていました。ピエタよりきりんのほうが自分勝手だったので、ブリスは以前にもまして困った様子でしたが、仔猫が現れたのが二度目ということもあって慣れているように見えました。
も ともとブリスの鼻は黒い縁取りの「レンガ色」だったのですが、4才くらいのときに、小さなほくろができました。それがある日のこと、なんと鼻のてっぺんが 削れて、血がにじんでいるではありませんか。どうも、何かのはずみできりんの爪がブリスの鼻先をかすめたらしいのです。傷は次第にかさぶたになって、最後 にはポロリととれましたが、その部分が黒く跡になって残り、ブリスのほくろは大きく成長したのでした。変なの(ま、色素が沈着したんでしょうけど)。
かさぶたがポロリととれて・・・ 初めはごく小さな点でした あーら不思議、ほくろが成長 き りんが来て4ヶ月後には「すもも」(メス)が来ました。きりんの興味はどちらかというとすももに移りましたので、ブリスは少し早めに仔猫のお守りはお役御 免とあいなりました。でも晩年近くまで、ブリスときりんは仲良しでした。一方、すももはメスで、頭のいい子ですから、ブリスに余計なことをしかけることも ありませんでした。そのかわり、ブリスとすももが寄り添って写っているような写真は一枚もありません。
(2001年10月05日、記)
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