「日 課」 by村長。
朝、目覚めるとすぐ
AliceからBruce Lee、ヴェルサイユ宮殿まで
世界中の鏡を張り合わせた
縫合の隙間から
ひっそりとこちら側を蔑視する
小さな存在に
全力で赦しを乞う
昼は
上階にも地下へも地上にも辿り着かない階段を
偶然の波に掠われぬよう
化け物に出会さぬよう
祈りながら歩き続ける
陽が沈む頃
入り口も出口も部屋もない建て物の中で
原母の不在に泣き崩れた後
軽弾みの答えに取り縋り
俯いたまま悶え苦しむ
就寝の儀式
大小マゼランに届くほど
ゴムの
両手、両腕を拡げて
存在と非存在の
全てを受け容れ
何物でもないものになる