いくら使っても次の日にはいっぱいになっているキャンディーでしたが、ある時から補充されることなく、使ったらその分だけ減ったままになってしまうようになりました。神たちはこのような不思議な力を持ったキャディーが、いつまでも人間の手にあることをよしと思わず、あらかじめ半年たったら補充されないようにしていたのです。
天国のお母さんは、キャンディーも残り少なくなったメルモが心配で、もう一度だけメルモに会わせてくれるよう神たちに頼みました。そのときまた「運命の知恵の輪」がはずれ、願いがかなえられることになりました。ただし会える時は、いつになるかわからないというものでした。
キャンディーももう残り赤と青一つずつとなった頃、チッチャイナ王国の革命が成功し、独裁政治が幕を閉じました。その先頭と立ったのが、ワレガラス先生の無二の親友でした。ワレガラス先生は国の立て直しをする彼の手伝いをするため、帰国することになったのです。メルモたち3人は二郎の両親に引き取られ、皆で一緒に暮らすことになりました。
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