物語



 近石昭吾は水商売のママを母親に持ち、父親も誰だかわからないような環境で、母親の愛情を受けることなく育った。そのため恋愛に対する極度のコンプレックスにより、男女や動物のオスメスの愛情に憎しみを抱くようになり、つがいの動物を見ると激しい衝動にかられ殺してしまうようになってしまった。






 そうして精神科の榎先生のところで治療を受けることとなった。






 最初の治療は電気によるショック療法であったが、激しい衝撃により昭吾は気を失った。






 その間昭吾は夢を見た。昭吾の前に現れた愛情の女神は、愛を憎む昭吾に罰として、これから昭吾はいろいろな恋をするが、それが叶う前に相手の女性か昭吾自身が死ぬであろうと告げた。