360.コンソリデーテッド B-24J「リベレーター」爆撃機 [アメリカ]

CONSOLIDATED B-24J LIBERATOR BOMBER [U.S.A.]

全幅:33.50m  全長:20.50m  総重量:2727、900Kg 最大速度:475km/h
発動機:P&WR1830-65 1,200HP/7,500m×4  武装:爆弾3,600Kg 乗員:10名
初飛行:1939年12月
Illustrated by Shigeo Koike , イラスト:小池繁夫氏

 日本ではアメリカの重爆撃機というとB-17やB-29をすぐ思いつく。B-29べ本土空襲→焼夷弾→エノラ・ゲイと結びついてしまう。B-29はさておき、B-17よりも太平洋の戦場で活躍したのはB-24だった。B-17より5年ほど後の開発なので、航続距離も爆弾搭載量も、そして速度も優れていたが、

 飛行高度がB-17よりも低いことが B-24を太平洋に、B-17をヨーロッパに振り分ける。飛行高度が低いと、対空砲火、迎撃戦闘機の強力なドイツ相手では損害が大きかったのだ。

 しかし、その長大な航続距離と優速を生かして太平洋を飛び回り、B-17やB-29を上回る18,181機が生産された。そんな特性からか作品のB-24(電子偵察・妨害部隊の使用機)は、重爆にしては比較的海面に近い低高度を飛んでいる。そして、なんとも微妙に黄昏の(夜明けの?)陽を映す海の色。

 「この海には力を入れたんだけど、うまく描けなかった」という小池さん。嘘でしょう?

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