日本ではアメリカの重爆撃機というとB-17やB-29をすぐ思いつく。B-29べ本土空襲→焼夷弾→エノラ・ゲイと結びついてしまう。B-29はさておき、B-17よりも太平洋の戦場で活躍したのはB-24だった。B-17より5年ほど後の開発なので、航続距離も爆弾搭載量も、そして速度も優れていたが、
飛行高度がB-17よりも低いことが B-24を太平洋に、B-17をヨーロッパに振り分ける。飛行高度が低いと、対空砲火、迎撃戦闘機の強力なドイツ相手では損害が大きかったのだ。
しかし、その長大な航続距離と優速を生かして太平洋を飛び回り、B-17やB-29を上回る18,181機が生産された。そんな特性からか作品のB-24(電子偵察・妨害部隊の使用機)は、重爆にしては比較的海面に近い低高度を飛んでいる。そして、なんとも微妙に黄昏の(夜明けの?)陽を映す海の色。
「この海には力を入れたんだけど、うまく描けなかった」という小池さん。嘘でしょう? |