ドーバー海峡上空の制空権を巡って展開されたパトルオヴプリデン（イギリス本土防空戦）で、イギリスに勝利をもたらしたスピットファイヤは、第二次世界大戦のイギリス戦闘機の代表であるばかりでなく、世界のレシプロ戦闘機の不朽の名作の一つである。

　世界の戦闘機設計者がスピットファイヤを標的にして新しい戦闘機を関発した。スピットファイヤの設計は、戦前、世界の航空に関心をもつ人々全ての注目を集めていたシュナイダーカップ・スピード．レースで、英国に最終の勝利をもたらしたスパーマリーンS6Bの若き設計者R.J.ミッチェルによって行われた。

　彼がスピットファイヤーの設計後若くしてこの世を去り、最後の作品となったこともスピットファイヤーの神秘性を強くした。彼亡き後も後継者によって改良か続けられ、第二次大戦の開戦時から終戦まで、スピットファイヤーは常に第一戦で活躍し、イギリスの栄光を守り通した。

　MkVlllはエンジンを二段二速過給器付きマーリン63に換装するために本格的に設計変更した機体である。機首が延ぴ、エンジンのパワーが増したのに対応して、垂直尾翼が増積され、形状が変わっている。