200.サポイア・マルケッティSM79・1「スパルピエロ」爆撃機
[イタリア]

SAVOIA-MARCHETTI SM79-1 "SPARVIERO" BOMBER[ITALY]

全幅:21.20m、 全長:16.20m 、総重量:11,300kg、 最大速度:430km/h
発動機:アルファロメオ126RC34 750馬力×3、 武装:爆弾1,250kg、乗員:5名
初飛行:1934年


Illustrated by Shigeo Koike , イラスト:小池繁夫氏

 軍用機には珍しい3発のエンジン、コックピット上部に"こぶ"のように膨らんだ銃座、胴体後部下面にゴンドラのように突き出た爆撃照準席と後部銃座。

 "燕"という名を持つにしては、ちょっと人を食つた滑稽な感じのこの飛行機を、小池さんは「好きだなぁ」と言う。いかにも、どちらかというとクセのある飛行機が好きな小池さんらしい。ところが調べてみると、この機体の旅客機型3機で編成された"ハツカネズミ隊"は1937年のイストル〜ダマスカス〜パリ連絡飛行競技会で1位から3位を独占した経歴を誇つていた。

 イギリス人のスピットファイアのように、イタリアの人々が最も愛着を持つ飛行機だというが、その誇りに恥じない名機だったのだ。作品はスペイン内戦時、爆撃に向かうスパルピエロ。炎に映え朱に染まる機体下面と、夜空のコントラストが幻想的。また、小池さんが多数機の編隊飛行を描くのも珍い。

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