スパッドと同じくイスパノスイザのエンジンを搭載し、スパッドに遅れること約7カ月で初飛行したイギリス空軍の戦闘機。同じエンジンを使用しても、機首に丸味を持つスパッドと違い、角形のラジエーターを装着した無骨なフォルムが目を引く。また、プロペラの回転と同調して発射される固定銃のほかに、主翼の上にも機銃を装備しているのが特徴。
「質実剛健なのがいいですね。あまりデザインにこだわらない。飛行機は体力で使いこなせ、と言つているみたいで、大英帝国のジョンブル気質を感じます」と小池さん。無骨で質実剛健な雰囲気を持つSE5aには、この作品の背景のように、澄んだ青空よりも土臭い草原が似合うのかもしれない。第1次大戦で最も活躍したイギリス戦闘機と評され5,2O5機を生産。イギリスNo.1エースであったエドワード・マノックも本機で空を駆けている。 |