020.  R.A.F.(王立航空機工場)SE5a戦闘機[イギリス]

R.A.F(ROYAL AIRCRAFT FACTORY)SE 5a FIGHTER [U.K.]

初飛行:1916年11月22日
全幅:8.11m 、全長:6.38m 、総重量:928kg、 最大速度:194km/h/4,570m
発動機:イスパノスイザ200馬力×1 、武装:機銃7.7mm×2 、乗員:1名

Illustrated by Shigeo Koike , イラスト:小池繁夫氏

 スパッドと同じくイスパノスイザのエンジンを搭載し、スパッドに遅れること約7カ月で初飛行したイギリス空軍の戦闘機。同じエンジンを使用しても、機首に丸味を持つスパッドと違い、角形のラジエーターを装着した無骨なフォルムが目を引く。また、プロペラの回転と同調して発射される固定銃のほかに、主翼の上にも機銃を装備しているのが特徴。

 「質実剛健なのがいいですね。あまりデザインにこだわらない。飛行機は体力で使いこなせ、と言つているみたいで、大英帝国のジョンブル気質を感じます」と小池さん。無骨で質実剛健な雰囲気を持つSE5aには、この作品の背景のように、澄んだ青空よりも土臭い草原が似合うのかもしれない。第1次大戦で最も活躍したイギリス戦闘機と評され5,2O5機を生産。イギリスNo.1エースであったエドワード・マノックも本機で空を駆けている。

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