これは、2009年5月21日、秋葉区市民大学「おとなの雑学」第1回「食と農について」の講義を行った際に配布した資料をHTML化したものです。 |
人間の生命の維持の観点から見た「物」の序列 |
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食糧 | :生命の維持に不可欠(空気や水と共に) | |
衣料、住居 | :生命の維持に重要(究極的には保温=体温維持と防御) | |
その他 | :生活を豊かにするが生命の維持には不要のものが多い | |
→「農業」は人間の生命維持に不可欠なもの(=農産物)を生産する産業 |
衣: | 長期の保管、繰り返し利用が可能=供給が絶たれても当面は大丈夫 |
住: | 長期の利用が可能 |
食: | 長期の保管は困難。消費すればなくなってしまう。 |
= | 食糧は日常的に供給され続ける必要がある (生命の維持と活動のために常時補給する必要がある) |
原始的なサルからヒト・類人猿共通の祖先、そしてヒトへの進化と食性
人間はそれぞれの気候風土の中で得られる動植物資源を食糧としてきた。気候風土が異なれば食文化も大きく異なる。
気候風土はその土地それぞれの食文化を育み、また「何を食べるか」により民族毎の遺伝的変異も見られる。 (例:中欧〜北欧の人達は大人になっても乳糖を分解する消化酵素を分泌する) |
(原文) 詔諸国曰 自今以後 制諸漁猟者 莫造檻穽 及施機槍等之類 亦四月朔以後 九月卅日以前 莫置比弥沙伎理 梁 且莫食牛馬犬猿鶏之宍 以外不在禁例 若有犯者罪之 |
(現代語訳) 今後、漁猟する者は檻や穽(落し穴)、機械仕掛けの槍等を造ってはならない。また、4月1日から9月30日までの間は、目の細かい梁(やな)を仕掛けてはならない。かつ、牛・馬・犬・猿・鶏の宍(しし)を食ってはならない。これ以外は禁止ではない。もしこれを犯す者が有れば罰する。 |
以降仏教の広まりもあり、江戸時代に至るまで肉食ははばかられた