プレパラトリ・スクール(3)
(プレップ・スクールと略称)
Preparatory School

志望校の決定

12才〜13才になった生徒(女子の場合は大抵11才)は、遅くともイースターの春休み前までには、自分の志望するパブリック・スクール(シニア・スクール)を決め、志望校の校長と面接します。


コモン・エントランス試験

毎年6月初旬に最終的に合否を決定するための全国統一のコモン・エントランスという試験(採点は受験する学校が行う)を受けます。この試験は、合否を決めるための試験で、GCSEやAレベルのような資格試験ではないので再挑戦はできません。そして合格すれば、9月から晴れてあこがれのパブリック・スクールの生徒になるわけです。


学校生活

プレップ・スクールの生活は、それに続くパブリック・スクールの生活の準備段階ですので、両者は当然良く似ています。一日の生活は、午前7時30分起床、午後9時から10時30分(学年が上がると遅くなる)の間に就寝するまで、団体生括ですから、約l0数時間の間それこそ分刻みのスケジュールがびっしりです。規律ある生活習慣が身につくと同時に、時間の使い方が上手になり、集中力が養われます。寮は、部屋の大きさによって3〜4人から5〜6人がシェアする相部屋で、上級生が下級生を指導します。シニア・スクールでは、最初の1、2年は3〜4人部屋ですが、学年が上がるにつれ2人部屋、1人部屋となります。食事は食堂で全校生徒が校長夫妻、全教師と一緒に食べ、テーブル・マナーなど教えられます。洗濯など生徒の身の回りの世話は、メイトロンと呼ばれる女性がしてくれます。当然、生徒の不慮の怪我や病気に備えて、学校を通じて現地の保険に入りますし、学校には、医師、看護婦が常駐していますから安心です。


授業の時間割

授業時間は、学校によって多少の違いはあるものの、一例を上げますと9時から11時10分まで、45分授業で3レッスン、11時10分から20分間休憩、お茶の時間です。11時30分から1時までさらに2レッスンです。午後1時から1時半まで昼食時間で、昼食が一日のメインの食事です。2時から4時まで、毎日2時間たっぷりスポーツで汗を流します。そして4時半から5時50分まで、2レッスンあります。6時から6時半まで夕食の時間です。夕食後、1時間、教師の監督下で宿題をやり、その後就寝時間までは自由時間です。なおプレップ・スクール、シニア・スクールも、土曜日は午前中授業があります。このような時間割は、ほとんどの学校に共通していると考えてよいでしょう。語学、数学は、ほとんどどの学校でも能力別に小人数のクラスに分けて教えられます。


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