2005年 (コ)瑠璃色の旅 その3

【ちゃん】


【キンキコルリ編】

5月8日

四国の疲れが残り家でゴロゴロしていたかったが、 どうしても地元のコルリが気にかかる。

迷った挙句、昼を大幅に過ぎてから自宅を出た。

どう考えても到着は夕方だ・・・

残雪は残っていたが、雪解けはブナ帯へと近づいている。

そして・・・若葉さんの車がある。

虫取り好きな人との、偶然かつ必然的な遭遇である。

残雪の上を少し歩くと、若葉さん親子が下りてこられた。

挨拶もそこそこに状況をお聞きした。<落ち着け自分。

そして「居ました」と答えが返ってきた。

しばらく若葉さん親子と談笑するが、心ここにあらずな状態だった。

脳内は「コルリ、コルリ」の大合唱。

そして若葉さんと別れ、ブナ林へ残雪を駆け登った。

いつもの場所のいつものブナを見上げると、数頭飛んでいるのが確認できた。



はやる心を抑えつつ5mを延ばして掬うと 今年もとうとうこの季節がやってきた!と実感したのだ。



30分ほどで3頭だったが、私の心は充分に満たされた。

そして、持病の発作が出そうなのを堪え、夕闇迫る山を降りた。


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