【ちゃん】
【キンキコルリ編】
5月8日
四国の疲れが残り家でゴロゴロしていたかったが、
どうしても地元のコルリが気にかかる。
迷った挙句、昼を大幅に過ぎてから自宅を出た。
どう考えても到着は夕方だ・・・
残雪は残っていたが、雪解けはブナ帯へと近づいている。
そして・・・若葉さんの車がある。
虫取り好きな人との、偶然かつ必然的な遭遇である。
残雪の上を少し歩くと、若葉さん親子が下りてこられた。
挨拶もそこそこに状況をお聞きした。<落ち着け自分。
そして「居ました」と答えが返ってきた。
しばらく若葉さん親子と談笑するが、心ここにあらずな状態だった。
脳内は「コルリ、コルリ」の大合唱。
そして若葉さんと別れ、ブナ林へ残雪を駆け登った。
いつもの場所のいつものブナを見上げると、数頭飛んでいるのが確認できた。
はやる心を抑えつつ5mを延ばして掬うと
今年もとうとうこの季節がやってきた!と実感したのだ。
30分ほどで3頭だったが、私の心は充分に満たされた。
そして、持病の発作が出そうなのを堪え、夕闇迫る山を降りた。