茨城県
【寒い】
寝違いが続く中で3連休を迎えた。多少首が回るようになってきたが、まだまだ完治しない。運動不足が原因に違いない。
特に予定もなく、またボケ〜っと過ごすところであったが、今週もピイさんにお誘いをいただいた。ありがたいことだ。
ピイさんは小型種採集にずっと行きたがっていて、単独で何度かチャレンジされているようだ。自分も小型の採集には行きたいものの、どうも雪道などを考えると怯んでしまう。ついついオオクワ狙いのルッキングになってしまう。口には出さないが、ピイさんはきっとブナ林に行きたいはずだ。しかし「冷え込む」などという天気予報を聞くと、イメージは雪に直結する。今日もご希望を曲げていただいた。すみません。m(__)m
遠出ではないので、そこそこの時間に来ていただき出発。途中のマクドナルドは開いていなかったが、次のマクドナルドは開店の時間に通ったので、そこで朝のメニューを食べた。さあ、どこへ行こう?
アテもなく千葉県内を走る。しかし、ここの時点で昼のメニューと夜のメニューを決めてしまった。昼と夜にどこで何を食うかが確定したので、あとはそれに沿って行動すればよい。
春先に回った千葉のエリアに立ち寄ってみると、以前気づかなかったところにまあまあのクヌギがあった。洞もあるようなので夏には期待できるかも知れない。
意外なところにクヌギの大木
このセリフ、何回言っただろう??? まあいいか。
しばらく何もない場所を走り続け、ようやく県境を越えた。
3年ほど前から注目しているエリアがあるのだが、今日はそこをじっくり見てみることにした。けっこうお腹が膨れているので昼が来るまでにもっと動いて腹ごなしをする必要がある。腹が減ってから昼を食ってもいいのだが、なんせ夜食うものが決まっているので昼も早くしなければならない。変な話だ。
注目エリアに近づこうとするが、近づいてみるとあまりパっとしなかったりする。イマイチだ。
山への出入りを繰り返しているうちに、ものすごい材を見つけた。これは期待大だ!!
ものすごい材
さっそく車を置いて削りに行く。
外からでもカブちんのフンなどが確認できる。ナタを入れてみると、手でも崩せるような部分と適度の堅さに朽ちている部分があり、縦横無尽に食痕が走っている。いいキノコもたくさん生えている。
1本目を削ると、コクワの成虫とカブちんの幼虫が出た。
さっそくお出まし
2本目はカブちんの幼虫が滝のように出てきた。ピイさんはコクワ成虫ばかりを割り出している。
大型のコクワ
こういう材は滅多に削れないのであるが、出てきたのはコクワだけであった。1頭のコクワを掴んだつもりが軍手の裏表に3頭くっついていたりする。さすがに材がいいだけに、そこそこのサイズは出ているが、あくまでコクワだ。あ〜あ。
気を取り直してさらに里山を走り回る。
材が少々ある場所を見つけたものの、叩いてみたら一撃で撃沈した。マメ科の木か何か知らないが、とっても堅い。
またまた移動して、道端に捨ててある材を叩いてみた。
これもかなり堅かったのだが、突然ゴロンとでっかい幼虫が出た。
カラカラに乾燥した材の上部から出たのでかなり驚いたのだが、どう見てもドルクス系ではない。(-。-;)
ノコの可能性は高いものの、アゴ先の入り方がミヤマのようにも見える。あるいは外産かも知れない。
ここからまた大移動をかける。
山の中をぐるぐる回っているうちにやがて見覚えのある場所に出てきた。そして急に雪がちらつき始めた。気温は3度くらい。何もこんな日に採集に行くことはないのだが、おバカなのだから仕方がない。
里山をぐるぐると回る。気になる脇道にぐいぐいと入って行くのだが、材は全然見当たらない。やがて行き止まりとなってスーパーバックという、あまりにもフツーの光景が繰り広げられる。たまにはいいことあって欲しいものだ。
だんだん雪が強くなる中で、クヌギの台木が多数ある林を見つけた。地形もわずかに起伏があり、ちょっといい感じだ。久しぶりに車を降りて見てみることにした。
台木
残念ながら材はないが、気になる洞が何個もあって、夏にはとっても期待が持てそうな林だ。1回でいいから夏には来てみたい。
さらにランダムに走っていると、台木を多数見つけた。
見つけたのはいいが、全然パワーがなく、車からちょっと見ただけで終わってしまう。これでは採れるものも採れないだろう。
そんなことを繰り返していると、植林の中に立つクヌギの台木の立枯れがあるのが見えた。よさげに見えたので降りて行ってみることにした。
植林の中の材
誰かが割った跡もあったが、削ってみるとノコの幼虫が出てきた。本命の姿はかけらもない。
別の材をひっくり返すと、今度はスズメバチの巣の跡が出てきた。現役でなくてよかった。(^^;)
数年前なら危なかった
さらに別の材からは黒光りする点刻が・・・
当たり前のようにコカブトだ。あ〜あ。(-。-;)
点刻点刻・・・
諦めて車に戻ったのだが、ピイさんが材を見つけたらしく、そっちへ行ってみることにした。
確かに植林の中にクヌギの大木が多数残っている。全部朽ちていて、なかなか削りごたえがありそうだ。
さらに数十メートル進むと、見渡す限り切株だらけの場所に出た。どの材もたくさんのキノコを生やしている・・・
しかし、どこかで見たような光景だ。
それもそのはずで、どうやら数ヶ月前に行った山に反対側から入ってきたらしい。結局同じような場所を回っているようだ。
それから多数の台木を見つけたが、もう一度行けるかどうか自信はない。(^^;)
さあ、昼メシだ。数ヶ月ぶり2度目。久しぶりのメニューだ。
前回の印象がとても良かったので頭の中で増幅されていて、今回食ったら不味かったらどうしようなんて心配をしていたのだが、全くの杞憂であった。今後もこのエリアを巡回するときは拠点になるだろう。
美味いんだな、これが
雪も止んだようなので、活動再開だ。
今度はちょっとエリアをずらしてみることにした。まずは以前見つけておいた台木の林に突入。期待の場所なのだが1コだけ難点がある。今日は活動せずに終わった。
次に、気になる場所があったので、そこに行ってみることにした。一旦通り過ぎたので引き返すつもりが、別の雑木林に入って行ってしまった。クヌギは何本かあるが、ほとんど期待できないだろう。そうするうちに行き止まり。(-。-;)
元の道にようやく戻って、さっきの気になる場所に行ったものの、な〜〜〜〜〜んにもなかった。もはや自分の勘は全くアテにならないことがわかった。完全に錆びついている。
さらに近隣のエリアをぐるぐると回ってみる。
エリアの入口にサクラの巨木が何本か転がっていた。表面を叩くとかなり太い食痕も走っている。
しかし主はいない。何だったのだろう?
記憶を辿りながら到着した場所には、確かにクヌギはあるものの、これがショボい。全然ダメ。
さらにぐにゃぐにゃと車を走らせて、やっと見つけた材を叩いたが、コメツキの幼虫が2頭出てきただけであった。こんなのも珍しい。
どんどん尻すぼみになっていく。(-。-;)
今度は進路を90度変えてみた。西日がとても眩しい。
思いっきりジグザグに走って「新規開拓だ〜」などと言っていたのだが、いつの間にか見覚えのある場所にいたりする。う〜ん、なんだかなぁ。
しかし、また感じのいい林を見つけることができた。台木もそこそこあって、ここも夏に期待できる。
延々と台木が並ぶ
でももう一度行けるかどうかは全然自信がない。(^^;)
最後に道端にある切株を削って終了となった。
ずいぶんと日も長くなったもんだ。お腹が全然減ってないのだが、こんなので夕飯が食えるのか???
しかし、千葉に戻るまでには時間がかかる。うまい具合に腹も減ってきて、何とかカレーが食える状態になったところで今日の店に到着だ。さすがにいつもより100g少なかったが、美味しく食べることができた。
今日は朝、昼、晩と3食が充実していてとてもよかった。
何しに行ったんじゃ?(^^;)
コクワ:10頭くらい
ノコギリ:幼虫3頭くらい
2002.2.12
2003.3.9追記