茨城県
【食痕】
1/6に見つけた食痕が忘れられず、茨城へ出かけることにした。ゆうべ遅くにピイさんに連絡をいただいたので、同行していただくことにした。
9時半過ぎに来ていただき、あ〜車で出発だ。久しぶりの朝マックが食べたくなり、鎌ケ谷のマクドナルドへ向かって直行する。自宅から1分のところにもあるのだが、遠回りはしたくない。
鎌ケ谷のマクドナルド到着は9時58分。ギリギリセーフで、すでに店のメニューは昼用に掛け替えられていた。いつの間にかホットケーキのソーセージはなくなったらしい。だぁ〜っと平らげてリスタートだ。
いつものように遅い車につかまった。今日の目的地は遠く、何通りも行き方があるので前の車の行かない方向に行こうということで、こちらは途中で曲って別ルートを走る。日曜日の朝は道が空いててなかなか気持ちいい。
ようやく県境を通過。実はピイさんは昨日ここで採集をしていたらしい。よくこんなところに二日連チャンで来るものだ。(今日は俺が引きずり回して来たんだった。(^^;) 可哀想に)
目的地一直線で行く予定だったが、どうもムードのいい里山には弱い。ついつい道草を食ってしまう。
ついに誘惑に負けて脇道を入ってしまった。
細い道を行くと、想像以上にいい感じで狭いエリアでも案外起伏に富んでいる。谷の部分でピイさんが巨大な倒木を数本見つけたので車を降りて行ってみることにした。
車を停めた場所に小屋があり、2匹の仔犬が警戒しながらも寄ってきた。このまま大きくならなければいいのに。そりゃ人間でも一緒か。(^^;)
今日の目玉
肝心の材の方は桐か何かの木で叩けずに終わってしまった。群馬にとても多い木だ。千葉のこの木でコクワを出したことはあるが、基本的にはとても堅くて叩く気がしない。周囲の環境はとてもいいので、夏にはまた来てみたい。憶えてれば。(^^;)
さらに30分ほど車を走らせて、今度はクヌギのエリアに突入する。至るところに雑木林のあるところだ。目移りして仕方がない。虫の目だとどうなんだろう?
巨木もたくさんあるものの、健康優良クヌギが多く、採れるのはノコとコクワばかりなのだが、今日も誘惑に負けて脇道を入ってしまった。民家の中で終わってしまいそうな砂利道であったが、何とか向こうまで抜けられそうだ。右に曲がってみると民家の前にクヌギが見事に並んでいる。しかもボコボコと洞が空いていて樹液の跡がたくさんある!これは期待できそうだ。
夏には絶対来なきゃ!憶えてれば。(^^;) こうでも書いておかないと絶対に忘れてしまう。臨場感のない文章で申し訳ないのだが、とにかく自分で思い出せるように書かなければ二度と来れなくなってしまう。(^^;) とにかくいい場所を見つけた。
さらに見掛け倒しのクヌギに騙されたり、かなり走ったあぜ道が行き止まりになったり、そんなことを繰り返しながらようやく目的地にたどり着いた。
さて、いよいよ問題の木だ。オオクワが入っていると信じて疑わないのであるが、雨風に2週間晒されて一部が崩れていた。今日も無人であった。車を降りて手を触れてみたが、フカフカに朽ちていてとっても感じがいい。持ち主と交渉して削らせてもらうつもりで来たのだが、路地に車が入ってくるのを見て一目散に逃げてしまった。何という肝っ玉の小ささ!(^^;)
これにて本日のメインはあっけなく終了してしまった。
全く目的がなくなってしまったので、テキトーにぶらつくことにした。
ピイさんがものすごい切株数本を発見したが削るにはちょっと早い。数年後に来てみよう。憶えてれば。(^^;)
他には何も見るところがなく、ここで大移動をかけることにした。
しばらくは市街地を走っていたが、途中で斜めに入り次の目的地を定めた。
目的地の標識が見え隠れしていたのに、なんか違う方向に行かされているような気がして途中の交差点で躊躇してしまった。右だと書いてあるのに強引に直進する。結局直進した道も右に曲がっていてさっきの道に合流してたりする。道なりに右に曲がれば目的地の方角なのに、今度は前方にいい雑木林が見えたのでそのまま直進。(^^;) だいたい見掛け倒しなのだが今回は何本かいい木を見つけた。
さあ、ここまで書けば夏に読んで場所を思い出すだろうか?
それから材を見つけて脇道を入ったり停まったりしていると自分の運転に酔ってしまった。おバカ。(^^;)
それから幹線道路に出てようやく本格的な移動を開始した。
おもしろくもない植林の広がる場所を抜けて、ようやく目的のエリアに到着した。そういえば今日は全然ナタを出していない。(^^;) 見事なドライブだ。
ここのエリアに着いたはいいのだが、これがまるっきり期待外れであった。(+_+) 一見いい里山なのだがロクな木がない。グネグネと数kmを移動したのだが、全く見どころなし!
ようやくシイタケ栽培の林などが目につくようになり、多少の雰囲気が出てきたものの、材などは全く見つからない。
ある程度のアップダウンがあるので遠くの植生まで見渡せる。よさげな場所があったので丘へ続く道を登ってみた。健康だがクヌギの大木もある。颯爽と脇道に入ると墓場で終わっていた。
墓の横に捨てられていた材をちょっと叩いてみたがまるでダメ。久しぶりのナタの出現に感激した。(するか!)
さらにちょっとした脇道に突入する。
「この先にパラダイスがあるはず」
と意気込んでみたが、見つけたのは廃タイヤのパラダイスであった。
切り返して戻ってくる。数本の脇道を見つけるものの、気力なく一旦幹線道路に戻る。
ようやく見覚えのある場所に出てきた。確か近くに台場クヌギがあったはずだ。これをピイさんに見せようと思い、脇道の入口を探したのだがこれが全然見つからない。道を覚えるのは得意中の得意だったのだが、どうやら老化が進行しているらしい。記憶が全くアテにならなくなってしまった。
通り過ぎているはずの入口付近に引き返し、テキトーに脇道を入ってみたが、途中で行き止まりになってしまった。さらに闇雲に走っていると見覚えのある木が2本見つかった。木だけはきっちり憶えている。(^^;) 洞がボコボコ空いていて、樹液の跡がくっきりとついている。夏はすごいことになっているに違いない。
とうとう台場クヌギにたどり着くことはできなかった。再び新規開拓に戻る。民家の横にすごい立枯れを発見!でも手も足も出ない。墓の真横にものすごい立枯れを見つけた。これも見るだけで通り過ぎる。仕方がない。
また丘に登って脇道に入ると、今度はものすごい数のクヌギを見つけた。どのクヌギも洞がボコボコと空いていて、今にも中からクワガタが出てきそうな雰囲気だ。周囲の材が削られている形跡があり、もしかしたらオオクワポイントなのかも知れない。夏には絶対来なきゃ。
こんな場違いなタイトル、何のこっちゃわからない。追々説明しよう。
何十kmか離れた場所にものすごいクヌギがあったのを思い出したので、もう一回行けるかどうかチャレンジしてみることにした。片っ端から忘れていくので、せめて特別有望な木だけでも場所くらいは憶えておきたいものだ。
かなりテキトーに走りながらピイさんと場所を忘れてしまう話をしていた。そんな中で出てきた案が、木に名前をつけてしまうこと。
「よし、貞子にしよう」
この名前、全く意味はないので誤解なきよう。
ということで、貞子を探して彷徨う。見覚えのあるクヌギの連立が目に入ったところで貞子が近いことを直感した。
そしてめでたく貞子に再会!
やっぱりこのクヌギはすごい!クヌギの大木が2本あって、両方ともとても有望な洞が何個もある。こんなクヌギは滅多にお目にかかれるものではない。山梨の台場クヌギとは比較にならないかも知れないが、茨城でも有数な木だと思う。貞子との再会を果たし、なかなか感激した。ここだけは夏に絶対に来なければならない。絶対に。・・・憶えてれば。(^^;)
それからアテもなく付近の徘徊を続けた。ここも非常に環境がいいのでオオクワの期待は大きい。
さらに行き止まりにぶつかったり養豚場に迷い込んだりしたのだが、全く成果はなし。単なるドライブだ。
すでに日没であるが、だんだん日が長くなってきたのを感じる。虫取りをしていると日の長さに限らず植物の成長や環境の変化に敏感になる。家で飼育ビンを覗いていても絶対にわからない感覚だろう。
土手沿いに出たくて走っていたのだが、またまた行き止まりでスーパーバック。バックの走行距離なら誰にも負けない。
それからテキトーに走った脇道でボコボコのクヌギなどを見つけて帰り道に入った。
まっすぐココイチに向かうつもりだったが、途中で気になる林が連発したのでちょっとだけ寄ってみることにした。薄暗い中で材を探す。しばらく歩いたところに大きな切株があった。地上部分はほとんどなかったが、素晴らしい朽ち方をしていて根っ子の部分がブロックになって取り出せる。中は全部食痕であった。こういう時に下を掘ればおもしろいのだが、なんせ暗くて余裕がない。今日初めてまともにオノを使った。コクワが1匹出てきた。残りの食痕は全部土中に消えていた。 全然取り出してないので、また来るかも知れない。
他にも材がごろごろしており、なかなか素晴らしいポイントであった。近くで同じような場所を散策したときにはカミキリの幼虫しか出なかったのですっかり見捨てていたのだが、今日は再発見をすることができてよかった。
県境を越えるのにどこも大渋滞が予想され、ココイチに入れるのは何時になることやら・・・と考えていたのだが、意外にも常磐道の渋滞表示が出ていない。騙されたつもりで乗ってみると、これがスイスイであった。こんなこともあるのか。
今日のココイチはチーズカレーのチーズがフツーの店の半分しか入っていなかった。二度と来ることはあるまい。
・・・と、採集記を書き上げたのであるが、撮った写真は仔犬の写真1枚だけだ。
こんな採集記書いていいのだろうか?(^^;)
ん〜〜〜〜、悪気は全然ないのだが、ごめんなさいと謝るしかないだろう。
ごめんなさい。m(__)m
コクワ:ちょっと
2002.1.21
2003.3.9追記