00/12/16

千葉県

【千葉へ】

天気がいいのでプラっと千葉方面へ出かけることにした。行くアテは全くなく、とりあえずオオクワポイントの新規開拓に走ることにした。根拠も何もなく、なんとなく車を走らせてインターを下りた。

ポカポカ陽気の採集日和である。前回は1本の木も削れずに帰ってきたので、今日は1本の木を削ってクワガタを出すことが目標だ。(^^;) すでに以前のように手当たり次第に削るということはなくなっているので、なかなか削れる材に行き当たらないというのが実情だ。

コンビニでドリンクを買って、さっそく走り回ることにした。


【里山】

脇道の脇道に入ると、このあたりではすぐに里山に行き当たる。

テンションの上がる風景

しかし、手入れも行き渡っていて、なかなか材がないので車を降りるには至らない。

コクワの入ってそうな材ならたくさんあるのだが、コクワを出すのも気が引けるので素通りしてしまう。

周囲をひと通り走って、結局何もできずに移動することにした。


【さらに里山は続く】

しばらく車を走らせて、数km離れた場所で、またいい感じのところがあった。

見事に低い山が続いていて、素晴らしい光景が広がっていた。

時々大木もある

雰囲気は抜群で、申し分ない。しかし、小心者のあ〜としては、なかなか行動を起こすに至らない。

採集の人数は、行動パターンに大きな影響を及ぼす。これで二人以上であれば、一も二もなく車を降りて材を探しに行ったところだろう。あ〜の場合は一人の時は車が1台来ただけでもビビってしまう。別に悪いことをしてるわけではないのだが、なんとなくコソコソとしてしまう。

学生時代は何ともなかったのだが、いつの間にか飲食店や喫茶店にも一人で入ることができなくなってしまった。採集に行っても一人の時は行動が大きく制約される。

これが二人以上になると、手の平を返したように大胆になる。同行者がいるだけで気持ちが大きくなって、案外思い切ったこともできる。要するに調子に乗るタイプなのだ。

採集人数が5人を超えるあたりから、今度は別の意味で制約が出てくる。足並みを意識するようになるので、これまた思い切ったことができない。


【クヌギの木】

そんな里山を走っているときに、遠くから気になるクヌギの木が見えた。日当たりも風通しもよく、夏なら確実にクワガタが採れそうだ。ここにきて、ようやく車を降りる気になった。

完全装備で山に入ることにした。目標はクヌギ1本だ。

しかし、歩きながら考えた。あんな健康なクヌギを見てどーするんだろう???(^^;) 樹液採集なんかできるわけないし、増してや材割なんかもっとできない。まあいいか、夏の下見っちゅーことで。(^^;)

着いてみると予想通りなかなかの木であった。やはり木は健康そのもので洞なんてどこにもない。

とりあえずせっかく来たのだから、ということで根元の葉っぱをどけてみて、様子を見ようと思った瞬間、クワガタの姿が目に飛び込んできた!!

おお!!

久々にこのページに登場するクワガタはなんとノコであった。(^^;)

まったく予想していなかったのでかなりビビったのだが、木にとまったままお亡くなりになっていた。弁慶のようなヤツだ。(^^;) いちおー、この木でクワガタが採れることは確認できた。めでたしめでたし。

実は弁慶のところを最初は「宮本武蔵」と書いてアップしていた。途中で気づいて慌ててリンクを外して修正しているところだ。立ったまま死んだのが宮本武蔵か弁慶かわからなくなってしまった。(^^;) 危うく大恥をかくところであった。←かいてるっちゅーねん!(^^;)

さらに奥の方に歩いていく。大木は少ないが、洞のある木がそこそこあって、夏にはコクワやヒラタが採れそうだ。洞をひとつひとつ覗いていくのだが、いるのはカエルばかりだ。ちっ!

いや、そもそもこんな時期に洞を覗く方がどうかしているのである。(^^;)

さらに奥に進むと、なんと、白枯れの木が1本まるまる削られていた!

どうやら最近採集者が入ったらしい。まさかこんなところで採集者の痕跡を発見するとは思わなかった。千葉では滅多にないことだ。ここでオオクワが採れるかどうかは定かではないが、この執拗な削り跡を見ると案外そういうポイントなのかも知れない。


【雑木林】

ちょっと気分が萎えたので、さらなるポイントを求めて車を走らせた。

今度は全く手付かずの雑木林を見つけた。クヌギがふんだんにあって、ムードは満点だ。

洞のあるクヌギ

こういう場所にくると、季節を問わず、まず洞を探してしまう私・・・バカだ。(^^;)

この洞にはカエルが入っていた。そう言えば、まだ材割をしていない。(^^;)

とりあえず雑木林の最後のあたりまで歩いてみると、クヌギやサクラの立ち枯れがたくさんあることがわかった。

1本も削らずに車まで戻ってきたのだが、とりあえずは1本くらい削っておきたかったので、車の横にあった立ち枯れを叩いてみることにした。古いカワラが残っている材だが、叩けるところはほとんどない。

いつもの・・・

久しぶりにタコ採れ君を車から出して表面を割ってみると、黒い虫が現れた。マイマイカブリかと思ったらコクワだった。(^^;) おお!久しぶり!!

この木はこの1刀で終わり。(^^;) コクワ1頭でやめてしまった。


【さらに里山】

さらに大木を求めていろんな脇道に入った。

クヌギの大木は多いのだが、なかなかオオクワの入りそうな材はない。夏に期待の木ばかりが見つかる。

夏に期待と言いつつも、夏にはすっかりその存在を忘れてしまっている。これでは開拓しても何の意味もない。(^^;) いっつも意味のないことばっかりやっている。まあいいか。(^^;)

B'zのニューアルバムを聞きながら脇道に入って行き止まってスーパーバックを繰り返して・・・

いつものパターンだ。なかなかいい木は見つからない。

そんなことをしているうちに気分が悪くなってきた。実は前回もそうだったのだが、あ〜はどうやら自分の運転している車に酔っているらしいのだ。(^^;)

もともと中学生の頃までは車酔いがけっこう激しくて、苦労していた。車に乗るときはワイワイガヤガヤと騒いでいれば酔わないことがわかってからは全然平気だったのだが、今日のように一人で車に乗って、小刻みに止まりながら木を探しているような状態ではかなりヤバいのかも知れない。まさか一人でワイワイガヤガヤ騒ぐわけにもいかず、気分が悪いのをこらえながら運転を続けた。以前から思っていたが、やっぱり一人で採集に行ってもおもしろくない。

気分が悪いのが限界に達する頃、ようやく1本の立ち枯れを見つけることができた。全体的には削るにはちょっと早いように見えたので、良さそうなところだけ削ってみた。いい状態なので、叩くというより削いでいく感じだ。

いきなり穴がボコっと空いて、大きめの幼虫が姿を現した。

う〜ん、何だろう?

コクワだとは思うが、かなり微妙なサイズだ。デカい!という第一印象だったのだが、コクワでもありうるサイズで、オオクワにしてはやや小さい。しかしオオクワにも30mm台のヤツもいるので、可能性は否定できない。頭もかなり濃いのでちょっと期待できる。さあ、何になるか???

さらにもう少し削ったが、小さい食痕しか出ないので、これは残しておくことにした。


【うぐ!】

それから、かなりの距離を走り回ったのだが、どうも体調がよろしくない。天気が良すぎて直射日光を車の中で浴び続けたのも悪かったかも知れない。

このままでは採集記のネタがないので、自分の足でも削って「」でもやってやろうかと思ったのだが、材をほとんど割ってないのでそれもかなわなかった。(^^;;;

帰りがけに脇道で大木の倒木を見つけた。

大木

ところが近づいてみると、全然違う木であった。たぶん桐だと思う。こんな硬い木ではどうしようもないと思ったのだが、案外菌がよく回っていて、多少は削ることができた。中の白枯れの部分なんか何も入ってなくて、周囲のルリが好むような黒枯れの部分からコクワの♂が出てきた。どこにでもいるヤツである。

夕暮れ

結局、今日も何もしないまま終わってしまった。(^^;;;

来週は久々に「予定」のある採集となる。今日よりは内容のある採集記が書けるだろう。(^^;)


今日の成果

コクワ:2♂♂

コクワ候補幼虫:1頭


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2000.12.17

2003.3.9追記