「うっ、ぶるるるっ! 寒い。」
こんな調子で目覚めた私。 今は朝の7時です。 寝不足だとろくな事がないので、もうちょっと寝ようと8時までねばりましたが、眠れませんでした。
天候は曇り、外は涼しいくらいで、またしても1人になった寂しさが増してきます。 センチメンタル トナさんです。 (^^;)
本日は長野方面の高山帯へヒメオオを探しに行く予定なので、地図で目的地へのルートを確認してから出発です!
が・・・・・ 顔が汚れて力が出ないアンパンマンみたいにフラフラなんですわぁ。 出発した直後に車を脇に停めて、バタ子さん助けて〜とばかりに、昨日から用意していた栄養ドリンクを腰に手をあててグビグビ飲みます。
「おーーーっ! ファイトぉ! 一発ーーっ!」
なんてすぐに効果が現れるはずもないわけで、かと言って、休んでいるのももったいないのでしぶしぶ出発します。 もう、どれくらい走ったのでしょうか? たぶん20Kmも走ってないとは思いますが、あまりにフラフラなので、今日の遠征は取りやめて、夜の灯火ポイントからさほど離れていない場所で、ヒメオオも狙える所にしようと、引き返す事に決定しました。
「あれぇ〜〜、今、接触したような気がするんだけど・・・・・」
前の車が走ったので、もしかしたら単独でコケたのかもしれないし、実際、ボーーーーっとしてたこともあって、自信が持てません。 こんな時どうすればよいのか迷いに迷いながら走っていたら、前の車はコンビニに停車しました。
次に私の後ろに走っていた車も入って行ったので、後ろの車はちゃんと目撃していたのかもしれません。 そんな私も人事じゃないほどフラフラなので、やっぱ休憩してからにしようと思いました。 ついでに妻に電話を入れて、オオクワ採ったよ!と報告した。 ついでに愛してるぞ (^*^) チュ!
またしても桧枝岐の悪夢が蘇ります。 心配性の私は先の先の先の先あたりを考えてしまうのでありんす。
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おっと、脱輪してしまいそうな危険地帯をなんとか通過したぞぉ、あっ!
前にはとうてい通過できるとは思えないほどの、超危険地帯がっ!
さっきの危険地帯をバックで抜けるのは難し過ぎるぅ〜
あああああああ! 行くも地獄、戻るも地獄だぁ。
にちっちもさっちもいかないぞぉ〜〜
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こんな事↑↑↑↑↑を考えちゃってます。 とーぜん顔は半べそで、おしっこちびりそうです。 (^^;)
本気で引き返そうかとも考えましたが、やばくなったら引き返すべぇ、と、突入してみることになりました。 行ってみると意外にもコンクリートのガタガタ道なんかがありぃーの、砂利道でも深いわだちがないぃーので、お気楽ペースで登って行けてます。
「どうやらここは、国立か国定かわからんけど、公園のようだ。
虫は採っちゃダメとは書いてないけど、おそらくダメみたい。」
もう、肩が抜けるほどガックリです。 その場に倒れ込んでしまいました。
そんな私の目の前に涙で霞む登山道が・・・・・・
「登らずにはいられないわっ!」
なんだか知らないけど、私の血がそう叫ぶのです。 完全にクワガタ採りという目的はどっかに吹っ飛んでいます。 自然と体は登山道の方に・・ (^^;)
おおっと忘れる所だった。 パンパカパァ〜ン! 今日の熊避けの鈴はバージョンアップしています。 はっきり言って自信作です。 <( ̄^ ̄)> 携帯のネックストラップって知ってるでしょ? あれの先に鈴を2個つけてみたんですよ。 いいですよ>これ。 自分ではちょっと御洒落っぽいと思ってるんだよね〜、林道や登山道にピッタリマッチですわ。 そんな風に思ってるのは、たぶん日本でただ1人だと思うけどね。 (^^;) 一人上手なんですもの。
さてさて、登れば登るほど、プロトレックの標高がグイグイ上がり、グラフには綺麗なカーブが描かれます。 「うひょーーっ!」 なんだか妙なテンションです。 (^^;) だんだんご機嫌になってきた私のまわりには、天敵のアブが集まり出しました。 熊避けの鈴を振りまわしたり、腕を不規則に振りまわしていたいら、なんだかボーグっぽく踊っている事に気がついた。 だんだんだんだん、体の動きが大きくなって、ついには藤井フミヤ氏のように、小さく腰をクルッを回した直後に、両足のボジションをタタン(クイックに)入れ替えます。
「おっおー、私はこの山で一番のダンサーだ!」
それもそのはず、登山道入り口には1台の車しかおらず、さっき50歳台と思われるおじさん2とおばさん1が下りてきたのだから、この山には私1人しかいないと思う。 もし、複数の人が登っていたとしても、踊りながら登る奴はいるわけがないっちゅーの。 (^^;)
そういえば、下りてきたおぢさんと会話をしたのだった。 まずは熊が出るのか? 危険な事はないのか? と聞いてみた。
おじさん> 「ここで熊が出たって事は聞いたことないよ!
あっ、そうそう、2つの頭を持つ人食いヘビが出るから
気を付けなされ。」
私> 「毒蛇ですか?」
おじさん> 「毒は無いよ! シマヘビだから。」
私> 「じゃあ安心ですね。」 (^_-)<☆ パチッ
たしかこんな内容だったと思う。 (^^;) 途中、見晴らしの良い場所から下の風景に酔いしれていると、不思議と目立つ建造物があるのに気がつきました。 もし、あんな所で灯火採集していたら、山から飛び立ったクワガタが一気に引き寄せられるなぁ。 あっ!そうか! 灯火採集の基本はこれなんだよな。 上から見てみると状況がはっきり分かってええもんですなぁ。と少し勉強になった私でした。
帰り道は加速がついてるので、アブ避けダンスがめちゃくちゃです。 いつの間にか両手を順番に上下にしている自分に気づきました。
「こ・このステップは、ア・ダ・モ、アダモちゃんだ!」
そう思うが早いか、私の口からは「ティッカ・マッタ・ティッカ・マッタ」と声が出ています。 顔も笑顔で、だんだんとご機嫌になってる自分がそこにはいました。 まーー、誰も見ていないからOKでしょう。 (^^;)
オニクワ2♂